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今日、と言っても既に昨日ですが、遠方のお客様の納車で愛知県まで行きました。 東名高速の道すがら、目にする桜の木には、だんだんと薄紅色の花が増えていきます。 それを見ると、ああ早く花見の段取りをしなくては、桜が追いついてくるなぁ…等と思いつつ、 季節が何日もかけて北上東進するのを、僅かな時間で逆行するのにちょっとした違和感も覚えました。 そんな中、ふと思い出したお話です。 高校時代の先生から聞いたのだと思います。 その先生。 物心がつく頃に、お母さんを亡くしました。 しかし、お母さんは、亡くなった後に一度だけ、自分に姿を見せてくれたそうです。 それは、小学校へ入学の日。 父に手を引かれ、初めて学校に行く道の、そこには満開の桜並木が広がっておりました。 道には、両親と一緒に登校する、自分と同じ新入生の姿で溢れています。 今更、お母さんが居なくて…と言う訳でも無いが、やはり、寂しかったのでしょうか。 お母さんにあいたいな お母さんと手をつなぎたいな …とも思いました。 そして、穏やかな春のうららに、ざざ…と強い風が吹いた時。 目の前を、吹雪の様に、桜の花びらが覆う中、 横を向いて風を避けると、そこに、懐かしい懐かしいお母さんが、頬を笑みで満たしておりました。 吹き返しの風に、更に花吹雪が舞い、お母さんの姿も、薄紅に舞い散る様に消えたそうです。 ―もしかすると、儚く散ってしまったお母さんが、桜の花に重なった、幻かもしれません。 でも、その先生は、その時に自分は先生になろうと思ったそうです。 お母さんは、小学校の先生だったから。 ―と言う話ですが。 しかし、修学旅行の夜に「TO、お前、酒持って来てンだろ?内緒にしといてやるから、少し寄こせ」 なんて事を言ってくる、素晴らしい先生から聞いても、あまり感動しなかった憶えがあります。
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2009年03月31日
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