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実は、私がバンコクで一番行きたかったスポットがこの「プラカノーンのメー・ナーク廟」です。 ここには、バンコクの有名な民話の主人公であるメー・ナークが祭られております。 チャクリー王朝(1782-1932)初期のお話。 村長の娘ナークと村長の庭師として働いていたマークが恋に落ちた。マークは貧しいが働き者の男。 二人の仲を知った村長は娘をマークから遠ざけ、金持ちの中国人との縁談を進めた。 そんな父に逆らい、ナークは家出をしてマークと結ばれた。 その後ナークは子を宿すが、相前後してマークは徴兵され、戦地に赴く事になった。 マークは、親友のトゥイと近所の老夫婦に身篭った妻の世話を託した。 マークが戦地にいる頃、ナークが産気づいたが、老夫婦の助産もむなしく、 難産でおなかの子と共に亡くなった。 ナークがピー・プラーイ(難産で死んだ女性が化けると言われる霊)になるのを恐れた老夫婦は、 ナークを手厚く葬った。 一方、それを知らぬ兵役中のマークは戦場の駐屯地でナークと我が子に出会う。 マークはナークに家を空けて来たことを叱ったが、二人への愛情にほだされ、一緒に夜を過ごした。 しかし、朝になるとナークと赤ん坊は消えていた。 それから間もなく兵役を終了したマークが、故郷に帰ると、トゥイにナークの死を告げられる。 マークは「ナークと赤ん坊に戦場で会っている」と主張して口論になった。 二人がマークの家に行くと、何事もなかったかのようにナークは家で仕事をしていた。 トゥイは「あれはピー・プラーイで、お前は呪い殺されるぞ」とマークに忠告するが、ナークは反対に 「トゥイは私とマークの仲を割こうとしている」と言い返した。 その後、しばらくナークとマークは一緒に暮していた。 ある日、ナークが臼と杵で唐辛子を砕いていた。ナークはふと杵を取り落としてしまう。 落ちた杵と取るために、ナークは尋常の人間ではできないほど長く手を伸ばし、縁側に腰掛けたまま杵を取り上げた。 それを見たマークは、そこで初めてこれはトゥイの言う通り、ピー・プラーイだと悟った。 マークは寺院に駆け込み僧に助けを求めたが、僧達は経を唱えるのが精一杯である。 その間にもナークは凶暴になっていき、村の人々を手当たり次第に呪い殺していった。 その時、どこからともなく高徳で霊感の高い少年僧が現れ、ナークを退治した。 その骨は骨壺に収められ運河に投げ捨てられた。夫がいとおしい余りに悪霊となり、災いを及ぼしてしまう悲しい女性のお話です。 この民話を元に歌が作られ、映画にもなりと、タイでは最もポピュラーな怪談の一つの様です。 日本で言えば、牡丹灯篭か四谷怪談か…と言った感じではないでしょうか。 この話はバンコクでは「実話」とされ、ナークが祀られる「メー・ナーク廟」はバンコクの 「最怖心霊スポット」となっているとの事です。 また、ナークが死して亡霊になってまで夫の帰りを待ったと言う事で、出征前の軍人が留守中の家の守護 を願掛けに来る場所でもあるそうです。 ―さて、3日目の午後遅く。 お土産の買い物も終わった私TOは、一旦ホテルで体勢を整え、出発しました。 行く先は勿論「メー・ナーク廟」です。 ホテル近くのプロームポン駅からBTS(スカイトレイン=バンコク市内を走る高架鉄道)で3駅先の プラカノン駅近くに「メー・ナーク廟」があると言う事です。 ↑便利で快適、渋滞知らずのBTS。 BTSに乗っている最中。 一天にわかに掻き曇り、空が真っ暗になってきました。 スコールです。 案の定、プラカノン駅に着く頃には、土砂降りの雨…。 傘を持たずに来た事を後悔しました。 しばらく駅で雨宿りして様子をみましたが、一向に止む気配なし。 仕方が無いので、一旦戻り、目星をつけていたマッサージ屋で「タイ古式マッサージ」を堪能。 (1時間300バーツ≒900円で死ぬほど気持ち良かったです。プロームポン駅近くの「センターポイント・ マッサージ」―お薦めです!!) マッサージ屋から出ると、雨はすっかりあがっております。 待ってろ、ナーク、数々の「心霊スポット」を制覇したこのTOが、今行ってやるぜぇ!! …となる筈だったんです。予定では。 予定では、ね………… ―しかし、マッサージで身も心もふにゃけた私TOの耳に、「ビール、飲みたくない…?」と言う悪魔の囁きが聞こ えてきました。 時計を見ると、丁度5時。(あちらでは、夕方5時を過ぎないと酒が出ません。) 私TO,そのままふらふらと、その辺の「飲み屋と言う名のブラックホール」に吸い込まれ… ―「メー・ナーク廟」突撃の使命も忘れ、日が暮れる頃にはグズグズになってしまったのでした…。 ↑メー・ナーク廟。(ウィキペディアより) ―こんなのですみません…せっかくバンコクに行ったのに… タイのビールが安くて旨いのがいけないんだ…
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