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前回はヘンリー8世の二番目の王妃であるアンさんの亡霊が出ましたが、ヘンリー8世がらみで出てくる 亡霊はアン王妃だけではありません。 ヘンリー8世5番目の妃であるキャサリン・ハワード( 1521年? - 1542年)。 1540年にヘンリー8世と結婚しましたが、ヘンリー8世に不義密通の嫌疑をかけられ、ロンドン塔に送られました。キャサリン本人は密通を否定しましたが、聞き入れられる事無く、ロンドン塔の処刑場で断首刑に処せられました。 結婚してから僅か1年半。キャサリンはまだ19才でした。 キャサリンは無実の罪で処刑される事が余程無念だったのか、断首刑の間際に、女性とは思えない程の力を振り絞り、処刑人の手を振りほどき、処刑場の中を逃げ回ったと言います。 処刑人はキャサリンを追い回し、2度3度と首切り斧を振り下ろしますが、4度目にして、ようやくキャサリンの首を落としたそうです。 ↑キャサリン・ハワード キャサリンの亡霊は命日になるとハンプトン・コート宮殿に現れ、処刑時の姿のまま、悲鳴を上げ、髪を振り乱して、回廊を逃げ回るそうです。 ちなみにこの回廊と言うのは、キャサリンが逮捕された折に、ヘンリー8世に無実を訴えようと泣き叫んだ場所だそうです。 ↑パンプトン・コート宮殿 ちなみに、パンプトン・コート宮殿には、アン王妃の幽霊も出るとか。キャサリンはアンの従妹にあたる そうなので、ヘンリー8世に運命を弄ばれた悲劇の従妹と言えるでしょう。 更に、ヘンリー8世の3番目の妃、ジェーン・シーモア(1509年? - 1537年)。 この方は刑死ではなく、エドワード6世を出産後に産褥で亡くなったのですが、こちらも幽霊となって ハンプトン・コート宮殿の階段にしばしば現れるそうです。 ↑ジェーン・シーモア またまたちなみに、ジェーン・シーモアはアン王妃の侍女だったと言いますから、こうなると、 ヘンリー8世は何考えてんだ、とも思ってしまいます。 ヘンリー8世はイギリス国教会を創設した王として有名ですが、それもきっかけは最初の王妃キャサリン (先述のキャサリンとは勿論別人。)との離婚をカトリックが認めなかった為です。 英雄色を好むとは言いますが、手近なところでトッカエヒッカエと言った感が否めませんね。 そして、ずうずうしくも、張本人のヘンリー8世の幽霊も出るそうです。 どの面さげて出てくるのか、見てみたいものです。 ↑この面。 さて、こうして見ていくと、同じく恨みを持って死んだ人の幽霊でも、日本とイギリスでは随分違うこと に気づきます。 日本の怨霊は祟ったり取り殺したりと実害を与えますが、イギリスの幽霊はただ出るだけ。 また、日本人は祟る霊を神として祀り、鎮めますが、イギリスではその様な考え方が無い様で、 基本的にほったらかしです。 だから、皆さん何百年経った現在でも、化けて出てくるのでしょうか。 蛇足ですが、「外套の様な服を着た人影が、立入禁止区域の防火扉を閉めている」と言う監視カメラの 映像が一時期話題になりましたが、それはこのパンプトン・コート宮殿のものです。 (あれの正体は、迷い込んだツアーガイドだったらしいですが…。) と言う所で、せっかくですから、もう一つ位ロンドンネタとお付き合い下さい。
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