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冷たい雨の降る夜。 終電を降りると、タクシー乗り場に向かいました。 6畳程の広さの待合室には、タクシーを待つ客が数人、ベンチに腰をおろしています。 自分の後には、女の人が一人来たきりで、それで客足は途絶えました。 どうやら、白いコートを着たその女の人が、最後の客になる様です。 1台、また1台とタクシーがやってきては、客を拾って走り去って行きます。 自分の番になり、タクシーに乗り込んで行き先を告げます。 運転手さんは待合室の様子を伺い、「お客さん、ちょっと待ってて下さい」と言い残して、車を降りて行 きました。 運転手は待合室の電気を消し、戻って来ます。 (そう言えば、最後の客を乗せたら、電気を消すんだったな…) 以前、何度か自分が最後の客になった時、同じ光景を見た事を思い出しました。 (でも、まだ一人残ってるのに…) 暗くなった待合室の中には、さっきの白いコートを着た女の人がじっと座っています。 運転手さんは、車に戻るや、無線を取り「○○駅前、終了しました」と報告しています。 「ちょっと、運転手さん、まだ一人お客さんがいますよ?」 見かねて声をかけると、運転手さんは怪訝な顔をして「え、どこにです?」と周囲を見回します。 「いや、ほら、待合室の中に…」 待合室を見ると、女の人は立ち上がり、するするとこちらに歩いてきます。 いや、歩いていない。 足を動かさず、氷の上を滑るように、近づいてくる…。 「い、いや、いいです!!早く出して下さい!!」自分の声は震えています。 気配を感じ、窓を見ると、女がタクシーのドアに手をかける寸前でした。 振り向くことも出来ず、シートの上で固まっていると、こちらの様子をちらちらと見ていた運転手さん が、ぼそりと言いました。 「お客さん、もしかして、見たんですか…?」 解説) 同僚の一人が体験したお話です。 彼も運転手さんに言われて思い出したのですが、そこでは数年前に、深夜一人でタクシーを待ってい た女性が、強盗に殺されたと言う事件があったそうです。 運転手さんによると、それから頻繁に白い服の女の霊が現れる様になったとか…。 その夜以降、彼は一つ手前の駅からタクシーに乗る事にしているそうです。
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2009年01月19日
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大学の時、一丁前に彼女と同棲している友人がいました。 ある日、そいつが学校にも行かず、ゴロゴロと昼寝をしている時の事。 彼女はバイトに行っています。 ぼんやりと目を覚ますと、台所からカチャカチャと洗い物をする音が聞こえていました。 (あいつ、帰って来たんだ…)と思いながら、また眠りに落ちます。 小一時間程眠った後、部屋を見回すと、彼女の姿はありません。 (また出かけたのかな)と思っていると、彼女が「ただいま〜」と帰って来て、台所を見てびっくり。 「え〜!!お皿洗ってくれたんだ!!珍し〜。どうしたの?」 「え、え、え?お前が洗ったんじゃ…?」 「???だって、たった今バイトから帰ってきたばっかだよ…。洗える訳ないじゃん。」 変なの?と言いながら、それ以上彼女も突っ込んでこなかったので、その事はそのままうやむやに なったそうですが…。
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