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遊園地の花火

今は廃園になっている某遊園地に纏わるお話です。

たまたま、友達を介して知り合ったGさんが、昔その遊園地でバイトをしていたと言う事で、

面白いお話を聞くことができました。


夏休みの時期には、その遊園地では恒例の花火大会が行われます。

その日は夕方で一旦閉園し、お客さんを外に出して安全確認をし、花火を打ち上げます。

花火が終わると夜間営業が始まり、再びお客さんを入れるのです。


さて、その安全確認の最中、同僚と一緒に巡回中のGさんが持つ園内通話用のトランシーバーに通

話が入りました。

『30歳位の女性と、小学生位の男の子が園内に残っているのを見つけたが、姿を見失った。

探して、園外に誘導するように』と言う指示でした。


Gさん達は、野外ステージの脇で、二つの人影を見つけました。


「あ、アレじゃないか?」と近づくと、しかしそれは初老の男性と、手を引かれた男の子でした。

孫を花火に連れてきたおじいちゃんと言った風情です。


(さっきの指示とは違うけど、たぶんこの人達の事だろう。最初に見た人は、暗くて見間違えたのかな)

と思いながら、「お客様、今は園内には立ち入り出来ませんので…」と声を掛けると、初老の男性は

「―ああ、すいません。今、出ます」と応えます。


二人の先に立って出口まで案内していると、トランシーバーが鳴りました。

『先程の親子連れは、園外に出ました。ご苦労様でした』

それを訊いたGさん達は、え、じゃあ、もう一組園内に残ってたのか???

と思って振り返ると、背後には二人の姿は無く…


かわりに、青白い人魂が二つ、ゆらゆらと空中を漂っておりました。


「うわああ!!」Gさん達は同時に悲鳴をあげ、一目散に事務所に逃げ込んだそうです。


ある社員が言うには、確かに、花火の夜に人魂が飛ぶのを見たスタッフは何人も居ると。

でも、その正体(?)が老人と子供だとは知らなかったそうです。

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