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トラウマになった怪談

私が子供の頃、必ずと言って良いほど図書館や学校の図書室に置いてあった「怖い話」の本があります。

「私は幽霊を見た!」と言う、ストレートど真ん中なタイトルの本です。

私と同年代では、お読みになった事がある方も多いのではと思います。
イメージ 1

この本は、村松定孝(泉鏡花の研究で有名な文学者)著で、少年少女講談社文庫から出ていました。

初版が1972年11月24日ですので、私が小学校にあがった頃に発行されており、1年足らずの1973年9月20日

には早6刷まで行っておりますので、相当売れていた様です。

私も、何度も借りてはむさぼり読んでいた記憶があります。


この本には、幾つかの現代怪談が子供向けにアレンジされて収集されており、その文筆はさすが文学者

で、その一つ一つが秀逸至極。リアルな挿絵(挿絵画家は有名な堂昌一)と相まって、子供心に強い恐

怖感を植えつけられました。


その中でも最も怖かった、今なお記憶にはっきりと残っている幽霊譚が一つあります。

それは、青森市内のお医者さんである、大高博士が遭遇した幽霊の話。

ネットで漁ったら、文章を見つけましたので、転載させて頂きます。
其れは、忘れもしません。昭和27年8月20日午前3時半ごろの事です。

其の前日、有人のA君と下北半島の陸奥市へ遊びに行き、其の夜は仲間の居る海辺の病院に一泊させ

て貰う事になりました。

夜が更けて、ひとつの部屋に案内され、ベッドに入りましたが、夜中にふと眼を覚ますと、

「大高先生、誰かが外に居るんです」というA君の声です。

「どなたですか。なにか、御用がおありですか」私が声をかけると、足音が、はたと途絶えて、


「寒いんです………。とても、寒いんです……」


それはそれは、寂し気な声が聞こえてきました。

「それならどうぞ、中へお入りになりませんか」

その途端、ドアがキーと開くと、いきなり、本当に氷の様に冷たいものがベッドの中に入り込んでき

たのです。

「こらッ!」

私が夢中で叫んだ途端に、目の前に、この亡霊が現れたのでした。
「寒いんです………。とても、寒いんです……」の下りで背筋が寒くなり、夜寝る時には布団の裾を

ぴったり閉めて寝る様になりました。


幽霊が姿を消した後に大高博士がその場で描いた亡霊のスケッチ…これが、輪をかける様に怖くて怖く

て、夜中にトイレに行くのも我慢した位に怖かったのです。その亡霊スケッチがこれです。


イメージ 2

もう、これ、はっきり言って、しばらくトラウマになっておりました。

こんなのが、見開き1ページで載ってたのですから(↓)、子供にはきつかったと思います。
イメージ 3



今見てもコワイ〜!!


―と、ここで終わろうと思ったのですが、調べている内、ビックリする様な事実に突き当たりました!!

後日、何とこの亡霊の遺族が名乗り出て、正体が判明したと言うのです!!


(つづく)





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