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3ラウンド目に入ると、スタミナが切れてきますね。 こんなに引っ張るネタでもない様な気もするのですが、始めてしまったので、何とか頑張ります。 K君とY君が何を見たのかは別として、二人の体験談がどの様に世に広まって行ったかを時系列で追って 見ます。 =1975(昭和50)年= 2月23日 K君とY君が宇宙人に遭遇 2月24日 K君が学校で体験談をカミングアウト。山梨日日新聞の取材が来て、現地調査。 2月25日 山梨日日新聞で「事件」が報道される。 (K君が黒板に描いたUFOと宇宙人の絵が紙面に載る。) 3月中旬 K君とY君は雑誌「UFOと宇宙」の取材を受ける。 3月下旬 南山宏氏が(その筋では大御所格の作家・翻訳家にして超常現象の研究家)が現地取材。 5月 「UFOと宇宙」6月号(ユニバース出版)に『甲府市にUFO着陸』の記事が掲載される。 =その後、「甲府事件」が採り上げられた書籍= 1978(昭和53)年『にっぽん宇宙人白書』内野恒隆著・ユニバース出版 1980(昭和55)年『UFO地球侵略の謎(後に『宇宙からの侵略者』と改題)』南山宏著・二見書房 この流れを見て私は、なるほどなぁ〜と納得しました。 「事件」発生後2週間程で、あの!!「UFOと宇宙」誌が乗り込んで来ていたのです。 そして、この「事件」が全国規模で報道された最初のケースが「UFOと宇宙」誌だったのですから。 (↑)20世紀最高のUFO雑誌「UFOと宇宙」 ご存じない方が大多数でしょうから、簡単に「UFOと宇宙」についてご説明します。 「UFOと宇宙」は、1973(昭和48)年8月に創刊された、日本初のUFO専門誌です。 1977(昭和52)年6月号までは隔月刊でしたが、8月号以降は月刊化され、1983(昭和58)年7月号で全96 号をもって廃刊となっております。発行元はコズモ出版社で、途中から(「UFOと宇宙」で言うと、1975 年4月号)ユニバース出版と社名変更になりました。 当初の編集長は日本におけるアダムスキー研究の第一人者(=一番のアダムスキー信者)であり、そして 日本GAPの創設者でもある、久保田八郎大先生です。 ―って、何のことだかさっぱり判りませんよね。 日本GAPと言うのは洋服屋ではなく、平たく言えば、1961年(昭和36年)に創立された日本最大いや世 界最大のアダムスキー信奉者の団体の事です。インチキバレバレでアダムスキーが欧米では誰にも相 手にされなくなった後でも熱心に活動を続けていらっしゃる奇特な団体です。 詳しく書くのはメンドクサイのでご興味があればこちらをご参照下さい。→【GAsite】 そんな団体を主宰する(当時)久保田先生が編集長なので、「UFOと宇宙」は当然ベタベタのビリーバー 雑誌である事は言うまでもありません。韮澤さん、並木伸一郎さん、ミステル・ヤオイなどUFO業 界の名士の方々も度々登場しておりました。―ちょっと紙面を覗いてみましょう…。ドキドキ…。 ―ぺらっ ―ぺらっ おお、なんと素晴らしい!! 宇宙人が地球に来訪している事を一点の曇りも無く信じている潔さがヒシヒシと伝わって来ます。 ちなみに、バックナンバー目録で面白そうな記事をピックアップしてみると… 「アダムスキー型円盤、豊田市に出現!」 なんてのはまだまだ序の口。 「フタ付きドンブリ形円盤蔵王山に出現」 ―どんな形なのか想像すら出来ませんし、どんな宇宙人が乗っているのか想像したくもありません。 「私は宇宙人に身体検査された」 「私は金星文字を解読した」 この程度で驚いていては「UFOと宇宙」は読めません。 「私は宇宙人のクビをすげかえた!」 凄いんだか凄くないんだか判りませんが、やっぱり何か凄そう…。しかし、宇宙人はアンパンマンか!! ―と、話は大分逸れましたが、まあ、「UFOと宇宙」とは、こう言う雑誌なのです。 取材する側はバリバリのビリーバーで、される側はまだ小2のいたいけな少年。 取材側には、心理効果として確証バイアス(都合の良い事実しか見ない傾向になる)が働き、少年側に 誘導的な質問をした可能性は大いにあります。 例えばK君とY君に「君達は何を見たの?」と質問すると、UFOや宇宙人以外のものを見た余地が残され ますが、「君達はどんなUFOや宇宙人を見たの?」と訊ねると、答えはUFOや宇宙人の姿形や振る舞いに限 定されるのです。 また、「着陸したUFOから宇宙人が出てきた」と言う前提で話が進む為、最初に提示されたひとつの意見 が強い影響力を持ち、他の意見や見方は排除されてしまった(心理学用語で係留効果という)のだと思い ます。年端のいかない子供の事、そんなこんなで上手くノセられて、いかにももっともらしいコンタク ト・ストーリーを語ってしまったと言う可能性が高いと思います。(あんまりもっともらしくないか…) そうして、二人の「体験談」は具体性とビジュアル効果(二人の描いたイラストは「UFOと宇宙」の取材 時に描いたもの)を手に入れ、「信憑性の高い」コンタクト・ストーリーが出来上がったのです。 (まあ、そこまで突っ込んで考えなくても、「UFOと宇宙」に載った時点で既に怪しいんだから。 宇宙人の首をすげかえた!なんて事が書いてある雑誌の記事を「コレは間違いなくホンモノだ!」と思えと 言う方が無理でしょう…。) そして、「UFOと宇宙」の記事が、他の人が雑誌や何かに(今だとブログやHPも)「甲府事件」の事を 書く時のネタ元になって引用され、話が拡散していく事になるのでした。 (因みに、南山宏氏は、信憑性の高さは認めながらも幾つかの疑問点も提示されてます。) (蛇足)今回随分「UFOと宇宙」誌に行を割きましたが、私この雑誌には深い思い入れがあるのです。 実は私TO、子供の頃に「UFOと宇宙」のバックナンバーを殆ど全号持っていたのです。 この雑誌との出会いは、意外な所でした。オヤジが行きつけの飲み屋にいたオネーチャンがUFO好きで、 一度そこにの店に連れて行って貰った私はオネーチャンと意気投合して、彼女が持っていた「UFOと宇 宙」を沢山貰ったのです(今から思えば、オヤジがオネーチャンを口説くツールにされた様な気がする が…)。それから自分でも買う様になり、隅から隅まで読み込んでいましたねぇ〜。当時の私は筋金入り のビリーバーだったですから。この雑誌、異様なエネルギーが溢れていて、凄く面白かったのです。 「甲府事件」(当時はそう呼ばれておらず、ただ単に「甲府市内にUFO着陸」と書いてました。)「クビ すげかえ」も読んだ記憶があります。いや、懐かしいなぁ〜!! しかし、いつしかそんなモンに興味を失い、「UFOと宇宙」は捨ててしまいましたが、ホントに勿体無い 事をしました。貴重な資料になったのに〜!! ―おっとっと、放射能や他の人たちが見た光の事を忘れてました。 (つづかなければ…)→【つづきはこちら…】
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