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新宿の某ビジネス・ホテルでの出来事。 出張で上京したAさんとBさんは、その安いホテルのツインに泊まっていました。 仕事も片付き、明日は地元に帰るだけと言う開放感から、二人はその夜、コンビニで買って来た ビールやつまみを部屋に持ち込み、ささやかに打ち上げをしておりました。 その内、ビールも無くなり、「もうちょっと、飲もうか」と言うAさんに、「じゃ、俺が買ってくるよ。 廊下の突き当たりに自販機があったよな…」とBさんが腰を上げます。 Bさんが廊下に出て、しばらくすると、ドアの外から「ヒイィッ!!」と悲鳴が聞こえてました。 Aさんが廊下に出てみると、ドンつきの自販機コーナーでBさんがへたり込んでいます。 Bさんの周りには缶ビールが転がっている。 「ど、どうした!?」とBさんに駆け寄り助け起こすも、Bさんはガクガク震えて声が出ません。 取り敢えずBさんを部屋に抱えていき、ビールを飲ませて落ち着かせると、ようやくBさんの口が 開きました。 「さ、さっき、自販機でビールを買っていたら…鈴か、何か知らんが『チリン チリン』と音がして… 音がする方を見たら、気味の悪い婆さんが…。 自販機の所に行った時には、誰も居なかったのに!! 俺と目が合ったら、その婆さん、すいっと消えちまって…」 ―そんな馬鹿な、幻覚か何かだろ と、Aさんが言いかけた時… 部屋の中で チリン チリン チリン… と鈴の音が響く…。 それと共に、部屋の中を、黒い人影が すぅぅぅ と横切っていきました。 大抵、こういうケースでは「部屋を替えてもらう」という対処をとりますが、AさんとBさんはコンビニ に走り、山ほどの酒と、瓶入りの塩を買って来たました。 部屋中に塩を振り撒き、前後不覚になるまで飲んで、その晩は寝たそうです。
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2009年04月24日
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