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同僚の奥さんが体験したお話です。 結婚前、奥さんは郊外のとある賃貸マンションに同僚の女性と同居していたそうです。 何でも、勤める会社が社宅として一部屋借り上げていた所だとか。 ある時、そのマンションに異臭が漂う様になりました。 どうやら、奥さんの部屋から数軒隣の部屋が悪臭の源らしいと言う事で、管理会社の人が訪ねて行ったの ですが、生憎留守。 翌日行っても留守。 これは、まさかと、マスターキーを使ってドアを開けると、その部屋に住む、一人暮らしのお爺さんが、 布団に入ったまま亡くなっていたそうです。 良く聞く「都会の孤独死」ですが、さすがに自分の住むマンションだと、可哀想でもあり、もう少しご近 所付き合いをすれば良かったと悔恨もあり、少々気味が悪かったりと、複雑な気持ちになったそうです。 その後、新聞屋さんが集金に来た時に、何気なくそのお爺さんの話になり、「可哀想ですねえ…」等と言 い合っていると、新聞屋さんが妙な事を言いました。 「いや、あの後、ウチにも警察の人が来て、事情聴取って言うんですか?色々聞かれたんですよ…」 「え?そうなんですか?何で新聞屋さんに?」 「いやね…〇〇さん(お爺さんの姓)の所も、ウチからとって貰ってたんですよ。でね、〇〇さんは確か に自然死なんだけど、新聞に関しては、妙な所があるからって」 「新聞?妙?」 「〇〇さん、見つかった時には死後数日経ってたでしょ」 「―ええ、確か、そんな事を聞きました」 「しかしね、その間も、ウチの者が〇〇さんとこに、新聞を入れてたんですよ」 一瞬、それが何???と考えていた奥さんは、ハッと気付きました。 「―で、でも、新聞は溜まってなかったですよね…」 数日間、新聞を抜き取らなければ、当然ドアポストに溜まる筈です。出勤時には毎朝そのドアの前を通る のですが、新聞が溜まっていたのを見た憶えはありませんでした。 「そうなんですよ。我々は、配達忘れをしない様に、ドアポストから少し新聞の頭が出る様に入れるんで すけどね。ここの地区の担当の者は、朝夕きちんと無くなってたって」 「誰かが外から取ってたんじゃ…?」 「新聞ドロなんて、最近は無いですよ。しかし、まあ、私もそうじゃないのと思ったんですがね、刑事さ んが言うには…」 「―言うには?」 「新聞紙は、部屋の中にきちんと畳まれて、ほら、あの、ゴミに出す時の紙袋の中に入ってたらしいんで すよ。しかも、一度読んでから畳んだ形跡があるって。でも、そんな訳、無いよねぇ…死んだ人が新聞読 む訳ないし。不思議な話だよね」 [怖い話] ブログ村キーワード [怪談] ブログ村キーワード
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