過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

啄む鳥

親父は山が趣味で、昔は家に山仲間を連れて来ては飲んだくれておりました。

そんな親父の友人のお話です。


ある山。広大な山容で、ガスが出たりしたら迷いやすい山です。魔の山とも呼ばれているそうですが。

良く知られた山です。有名な小説の舞台にもなった所です。


その山で道に迷い彷徨ううちに、急斜面を滑落してしまい、足が折れた。

身動きも出来ず、助かるには偶然の発見を待つしかない。夏山で、装備も十分だったのが幸いでした。

食料を細々と食い繋ぐ覚悟をしてから2〜3日が経ちました。


大自然の只中とは言え、目に入る景色は何十時間も同じ。同じ木、同じ草、同じ地面。

夜などは、周囲何キロには俺一人しか居ないという孤独感に襲われます。

救助など、来る当ては全くと言って良いほど、無い。

正常な精神状態を保つには非常に困難な状況だったそうです。


それでも何とか正気を維持できたのは、日中にやって来る、数羽の小鳥達のおかげでした。

何と言う名の鳥かは知りませんが、雀よりやや大きな小鳥が、何処からか飛んで来ては、すぐそこの

茂みに潜り込み、飛び去って行く。その合間に、不思議そうに自分を見ては可愛らしい鳴き声をあげ、

それで心が和みました。小鳥達は、茂みを飛び立つ時には口に何やら餌を咥えて行きます。

巣で待つヒナに与えるつもりなのでしょう。そう思うと、家に残してきた子供達の顔が思い浮かび、

こんな所で死んでたまるかと、気力も沸いて来ました。

あの鳥達が近くに居ると思うと、夜の孤独も少しは緩和されたそうです。


そしてその後、親父の友人は、奇跡的に通りがかった営林の人に発見され、通報を受けた山岳レスキュー

によって助けられました。


自分のすぐそばに居た、もう一人の遭難者と共に…。
イメージ 1

―と言うのも、救助に来たレスキューの人が見つけたのですが、小鳥達が餌場にしていた藪の中に、遭難

者の遺体があったそうです。





遺体は、鳥に食い荒らされて、それはそれは無残な姿になっていたそうです。






全1ページ

[1]


.
TO7002
TO7002
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

過去の記事一覧

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事