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久々にネタが入ったので。 何年か前の丁度今頃。Fさん一家は、念願の一戸建てを購入し、引越しをしました。 Fさんが、2階の一室の雨戸を空け、部屋を片付け始めた時の事。 窓からは、家の裏手に建つアパートの一室が見え、カーテンも引かない室内には、茶色のセーターを着た お爺さんが座っており、TVでも見ているのか、一心に何かを見つめていました。 「綺麗な女性でも住んでいたら楽しいのに、爺さんか…」 Fさんは他愛も無い事を考えながら片づけを済ませ、1階に居る妻の所へ戻りました。 何気なく、裏のアパートに爺さんがいる事を妻に話すと、怪訝な顔をされます。 「何言ってるの?そんな所にアパートなんか無いでしょ。何かの見間違えじゃない?」 そんな筈は無いと、妻を連れ立ち2階に上がったFさんは、キツネに抓まれた様な気分になりました。 先程の窓から見えるのは、瀟洒な一戸建て。こちらに向く窓もありません。 しかし、古ぼけたアパートの佇まい、お爺さんのセーターの色、奇妙な表情…それらはくっきりと脳裏に 残っており、とても見間違いや幻覚には思えない…。 後日、その場所には10年ほど前までアパートが建っていたと言う事は判ったが、そこにお爺さんが住んで いたかどうかまでは確かめようが無いと、Fさんは言っておりました。
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2010年03月24日
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