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クリリンさんがコメントの中で「ちっちゃいおじさん」について触れられていたので、丁度良い機会だと思っ て、記事にします。以前から、興味があって色々調べておりましたので。 最近、ちっちゃいおじさんの目撃談が数多く巷に流布しております。 身長数センチから、大きくてもせいぜい20センチ程の小人のおじさんが現れると言うのです。 いちいち事例を挙げればきりが無いのですが、例えば、「雨の日に窓から家の中を覗いていた」「布団の 陰から顔を出していた」「神社で焚き火をしていた」「数人で会議をしていた」…などなど。 髪の毛を引っ張ったり、勝手に家電製品をいじったりと、他愛も無い悪戯をする事もある様です。 スーツ姿でも現れますが、「緑色のジャージ」を着ている事が多い。捕まえようとしてもすばしっこく、 また不意に消えてしまったりするので、捕まえられない。 そして、ちっちゃいおじさんを見た人には、幸運が訪れると言われています。 的場浩二さん、渡辺徹さん、柳原可奈子さん、平山あやさん、中島美嘉さん、長瀬智也さん、 岡田准一 さんなどの数多くの芸能人が、TV等で目撃談を語り、一気にブレイクした感があります。 さて、ちっちゃいおじさんは、その目撃譚の内容から、明らかに妖精の一種だと思われますが、何故緑で 何故おじさんなのか? 結論から言うと、ちっちゃいおじさんの原型は、アイルランドに住むと言われる妖精「レプラカーン」 ではないか?と、私TOは推測しております。 「レプラカーン」は「レプラホーン」「レプリコーン」とも呼ばれ、靴を作る妖精です。(何故か片方だ け。)めったに捕まえる事は出来ないが、運よく捕まえられると、財宝の隠し場所を教えて貰えるそうで す。逃げる時に、自分の作った靴を落としていくことがあるとも言われています。 レプラカーン(↓) そして、ご覧の様に、この妖精は緑色の服を着た、小さなおじさんなのです。 妖精と言うと、ティンカーベルの様に羽根を生やした女の子のイメージが強いですが、そもそもはレプラ カーンみたいな「おじさん型」の方が一般的だったそうです。(白雪姫の七人のこびとなんかがその代表 格でしょう。) レプラカーンは、アイルランドやアメリカでは「セントパトリックス・デー【注1】」のお祝いのシンボ ルとなっており、その日は皆緑の服を着るなど緑色のものを身につけるそうです。 また、レプラカーンはグリム童話の「こびとと靴屋」に出てくる小人のモデルとも言われており、意外と 日本人にも馴染みのある妖精なのです。「こびとと靴屋」のお話の、小人が現れて幸せを手にすると言う 文脈も、ちっちゃいおじさん目撃談と共通しております。 しかし、「こびとと靴屋」の小人をレプラカーンだと認識して読んでいる人が、日本にそう多く居るとも 思えないので、この童話がそのままちっちゃいおじさんの原型になったとは考えにくい。 恐らくは、セントパトリックス・デーのレプラカーンのイメージが日本に伝わって、緑の服を着た小さな おじさんの原型となったのではないでしょうか。 私TOが、ちっちゃいおじさんの噂を最初に聞いた時、まず思い出したのが「防衛大学の緑の小人」の話。 防大には様々な怪異譚がありますが、その内の一つで、「決まった時間に緑の小人が校庭で踊っている」 とか「ロッカー・ルームに緑の小人が出る」とか、そんな感じの言う話です。そんな噂が、少なくとも '80年代には流布しておりました。緑の小人とはまた随分バタ臭い感じがするなあと思っていたのです が、元ネタがレプラカーンだとするとそれも納得できます。推測するに、米軍との交流等を経て、レプラ カーンのイメージが流入し、防大に定着したのが「緑の小人」なのだと思います。 昨今アメリカ在住の日本人も多い訳で、そんなこんなで、セントパトリックス・デーのレプラカーンのイ メージが徐々に巷間に広がって行ったのが「ちっちゃなおじさん目撃談」の始まりなのでしょう。 それが、昨今の「キモカワブーム」に乗って一気にブレイクしたのだと思います。 なお、ちっちゃいおじさんの目撃談を「レビー小体型認知症【注2】」の症例として捉えようとする向き もありますが、ちっちゃいおじさん目撃者に運動障害など他の症状が併発していない等の点からすると、 ちょっと違うのかなと、私TOは思います。 【注1】セントパトリックス・デー=アイルランドの守護聖人で最初にアイルランドにキリスト教を広めたセントパトリックを祝う日。 【注2】レビー小体型認知症=日本における三大認知症の一つ。非常にリアルな幻覚を見る。ただし、幻覚 の多くは等身大の人間像で、単体の小人を見る症例の報告は少ない様です。 |

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