|
知人から仕入れたお話を。 彼が、奥さんと二人で北陸のとある温泉宿に泊まった時の事です。 部屋は二間続きの和室だったそうですが、彼が夜ふと目を覚ますと、仕切の襖が10cm程開いている。 床に着く前に閉めた筈ですが、奥さんがトイレにでも行ってきちんと閉めなかったのかと思い、面倒なの でそのまま再び眠りにはいろうとしていました。 ところが、その襖の方から何やら気味の悪い”雰囲気”が漂ってきて、落ち着かない。 良く見ると、襖の隙間から人間の片目がこちらを覗いておりました。 暗くて顔は見えませんが、確かにギョロリとした目が覗いている。 変質者か泥棒かと思い、誰だ!!と言いかけた時、彼はぐっと息を呑みました。 目が、上下に動き出したのです。 下へすすすと動くと、目の位置は床すれすれまで行き、上にすすすと動くと、上桟まで行く。 目は音も無く、襖の隙間を上下に行ったりきたりします。 とても、人間に出来る動きではない…と思った彼は、気を取り直して「覗くなっ!!」 と大声を上げて枕を投げつけました。 バーンと枕が襖にあたり、同時に目はふっと消え、異様な気配も感じられなくなったそうです。 結構な音を立てたのに奥さんは起きる事も無く、翌朝その話をしても「寝ぼけて夢でも見たんでしょ」と とり合ってくれなかったそうです。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]









