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40代の方には懐かしい昭和ネタです。
昭和51(1976)年、日テレ系のワイドショー『ルックルックこんにちは』の1コーナー『TV三面記事』で、2枚の生首
の絵が紹介されました。「所有者がこの絵を入手して以来、不幸がふりかかった」として、怪奇特集で採り上げら
れたのです。
放送後、「生首の絵が目を開いていた」と視聴者から何本もの電話が入り、スタッフがVTRを確認した所、確かに
目が開いている。そこで、急遽それを検証する特集が組まれ、一気に大ブレークしました。
しかも、目を開くばかりか、よーく見ると、その黒目が動いている事も判明しました。
確かに、目を開いてい(る様に見え)ます!!
また、微妙に黒目が動いている(様な気も…)!!
首を落とされた武士の無念が、この絵に取り憑いているのでしょうか!?
(いやしかし、子供の頃はマジで怖かったなあ、この話…。)
この絵は、「渡邊金三郎断首図」と言い、青森県弘前市の正傳寺に所蔵されており
ます。
渡邊金三郎は、幕末の京都町奉行所与力で、安政の大獄では厳しい取締りと尋問
で恐れられていたそうです。勤皇志士の襲撃を恐れて江戸に移る際、近江で激派
に暗殺され、その首は粟田口に晒されました。
(血の部分は、金三郎本人の血で描かれたと伝わっています。)
(←)番組で同時に紹介された「僧光惇(そうこうじゅん)断首図」
光惇は水戸東清寺の僧侶でしたが、幕府転覆の呪詛を行ったとして京・三条河原
で斬首されたそうです。
弘前市の故人が、京都で4本の「断首図」掛け軸を購入し、他2本は絵の遺族に渡されて残ったものがこの2枚
だったそうです。掛け軸を入れた箪笥が鳴動し、母親が体調を崩したので、正傳寺に移されたと言う逸話が残っ
ています。
さて、実際に掛け軸の絵が目を見開く事などあるのか!?
この絵は「仕掛け絵」で、見る角度により目が開いて見えるのだ―と言う説もあります。
しかし、検証した放送では再度この絵をスタジオに持ち込み、様々な角度から撮影したのものの、再び目が開く
事はありませんでした。また、この絵は晒し首を役人がスケッチしたものと思われ、そんな絵に仕掛けをするとは
考えにくい。どうやら、「仕掛け絵」説は根拠が弱い様です。
やはり、金三郎の怨念が…と思いたい所ですが、どうやらこれ、
ハエか何かがとまっていただけ
―と言うのが真相の様です。
怨霊なら、両目をクワッと見開きそうなものですが、この絵
の場合は片目しか開けておりません。
ウインクする生首ってのも不気味なんだか可愛いんだか
判りませんが、これは「右目のところにたまたまハエがとま
って黒目に見えた」可能性が高いのです。
そう言われると、黒目の動きも「ハエが手を擦る足を擦る」に見えてくるから不思議なものです。
それにしても、絶妙なタイミングで絶妙なところにとまるハエ。
TV局にいるだけあって、さすがに空気を読んでます。
ちなみに、スタジオに持ち込まれた生首の絵は、実物ではなく、同寸のカラースライド(複写)だったそうです。
だから、正確には「目を開く生首の絵の複写」と言うべきですが、少々興醒めですね…。
正傳寺では、春と秋の彼岸の時期に供養を兼ねてこの絵を公開しているとの事です。
また、弘前市内では毎年夏に「幽霊展」が開催され、市内の寺院が所蔵する幽霊画や地獄絵が展示される中、
この断首図も目玉の一つとして公開されるそうです。
その時期に弘前に行く機会があれば、是非見て見たいですね〜。
金三郎さん、パチッと目を開けてくれるかも…。
陸奥新報 『心霊写真』(小池壮彦著・宝島社新書) (←)久しぶりに勝った…
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