過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

海幽霊

さて、昨今のネタ不足を心配して頂き、各方面から「怖い話」のご提供を頂き嬉しい限りです。
 
 
その中でも、当ブログを読んで下さっている方々から頂いた「怖い話」は、「コメ怖」の書庫に収蔵させて頂いておりま
 
す。「コメ怖」に載せさせて頂く時は、原則頂いたコメントのままで、殆ど手を加えてはおりません。これは、私なんぞ
 
が書くよりも、皆様から頂いた原文のままの方が、なんぼも怖いからです。
 
 
そして、実は、鍵付きで頂くお話も結構な数にのぼるのです。鍵付きだけあって、お寄せ頂いた方のご意思は「非公
 
開」です。ですから、それぞれのお話が、皆様のお目に触れる事はありません。
 
 
投稿された方が「非公開」をお望みになる理由の大きなものは、個人や団体が特定できてしまうからと言うのがありま
 
す。いくら仮名にしようが伏字にしようが、読む人が読めば判ってしまうと言う類。
 
 
もうひとつは、ヤバすぎて、おおっぴらにする気にもなれないと言うもの。
 
 
でも、誰かに話したい、自分ひとりで抱えているのは重い…と言う感じで、お話を寄せて下さいます。恐らく、怪談話を
 
受け入れる環境が身近にない方は、家族や友人に話す事も出来ず、自分の体験が心の奥底に澱のように沈殿して
 
いるのでしょう。大抵の場合、そう言う方がコメントを寄せられるのは1回こっきりです。すっきりして、二度三度とコメン
 
トを寄せられる事もないのだと思います。
 
 
しかし、その類のお話には、背筋も凍るものが大変多い。はっきり言って、稲○さんの怪談話を軽く凌駕します。何と
 
言っても、生々しさが違う。出来る事なら、当ブログでご紹介出来ればと思う時もありますが、いや、やっぱりやめた
 
方が良いのかもと言う気もします。何故なら、その様なお話は私一人で楽しんで(?)いるのですが、正直な所、読ま
 
ない方が良かったと言うお話も多く存在しますので…。
 


 
前置きが長くなりましたが、ある方から鍵付きで寄せて頂いた「怖い話」があります。
 
初めてコメントを寄せて頂いた方ですが、随分前から当ブログをお読み頂いているそうです。
 
そのまま「コメ怖」には載せて欲しくないが、絶対にネタ元や場所などが割れない様にするのであれば記事にして良
 
いとの事でしたので、その様にさせて頂きます。
 


 
ある島…としか書けませんが、数年前の夏にその島に渡ったAさん(投稿してくれた方)。
 
仕事か遊びかは別にして、兎も角Aさんはその島に3日ほど滞在したそうです。
 
 
島には、民宿が数軒しかなく、その一つに部屋をとったAさんでした。
 
民宿なので当たり前なのですが、昔からその島に住む初老の夫婦がやっていました。
 
愛想の良いおじさんとおばさんなのですが、○日の夜は、決して浜に出るなと言います。
 
○日と言えば、滞在の最終日です。
 
理由を聞いても、「都会の人には判らんから。とにかく、この島では、そうなっとる」とはぐらかされるばかりでした。
 
Aさんは、「まあ、島の人がそう言うなら」と思っていました。
 
 
その、最後の夜です。
 
3日の間、曇りがちだった空は晴れ渡り、満天の星空に、澄んだ月が美しく浮かんでいました。
 
窓から夜空を見上げていたAさんは、部屋にいるのがもったいなくなり、散歩に出る気になりました。
 
おじさんに「散歩に行ってきます」と声を掛けると、「浜には行かんようにね」と念を押されました。
 
ああ、そうか、何かそんな事を言ってたなあと思い出しながら、Aさんは街灯もない道をブラブラ歩き始めました。
 
灯りがなくても、月がとても明るく、目にするあらゆるものが青白く浮かび上がって見えます。
 
Aさんはあてもなく、幻想的な光景の中を、のたりのたりと歩いて行きました。
 
 
小さな島の事、しばらくも歩かないまま、浜に来てしまいます。ザーン…ザーンと、静かな波音が心地よく耳に届いて
 
きたのです。おじさんの言いつけを守れば、ここで引き返すか、違う道に行くかなのですが、砂浜で波音を聞きながら
 
星空を仰いだら、気持ちいいだろうなぁ…との誘惑には勝てず、Aさんはそのまま浜へ降りて行きました。夜の浜へ行
 
くなと言うのは、恐らく、この時期の台風や高波を警戒しての言い伝えなのだろう。今日は風もないし、波も穏やかだ
 
から、問題ない…そんな風に一人合点して。
 
 
浜は、Aさん一人です。海平線まで遮る物のない壮大な星空を独占しながら、Aさんは時の経つのを忘れて、無心に
 
天を見上げておりました。そして、月がやや傾いた頃。それまで、穏やかな波音しか入らなかったAさんの耳に、何だ
 
か異質な音がかすかに聞こえてきました。
 
 
おぉ…ん おおおぉぉぉ…ん おお…ん…
 
 
何の音だろう?風の音かな?そう思っても、風はほんの僅かにしか吹いておりません。
 
 
おぉぉ…ん おおおお…ん
 
 
心なしか、その音は海から聞こえてくる様な気がします。
 
それも、だんだんと、近づいてくる様な…。
 
 
おぉ…ん おおおぉぉぉ…ん おお…ん…
 
 
Aさんが海に目を凝らすと、波間に何か動くものが。
 
 
流木?―いや…あれは…   ひ、人!?
 
 
幾つもの黒い頭の様なモノが見えたのです。
 
それらは、次第に浜に近づくにつれ、肩が見え、胸が見え…。
 
 
波打ち際に来る頃には、真っ黒な全身に、目だけらんらんと光らせた姿がはっきりと見て取れました。
 
そんなのが、何人も、次々と浜へ上がってくる…。
 
おおおお…おおおおおおお…
 
その音は、真っ黒い影たちが搾り出す、呻き声だったのです。
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それから、Aさんはどこをどうしてきたのか殆ど記憶に無いそうですが、民宿の部屋に逃げ戻っていたそうです。
 
我に返ると、民宿の老夫婦が背中をさすってくれていたと。
 
Aさんが、どうにか落ち着いた頃、おじさんは、「あんた、浜へ行ったね。その様子じゃ、見たじゃろ」と言ったそうです。
 
 
「あれはなあ、海で死んだ、この島の者の亡霊じゃ。今日は、年に一度、海から亡者が帰ってくる日なんじゃよ…」
 
 
 
 
イメージ 2

夏に

O君からの新ネタです。
 
以前にもO君は書きましたが、O君は会社の後輩で、当ブログのヘビー・ユーザーでもあります。
 
O君の店に杉田さん(仮名)と言う人がいるのですが、その人がつい昨日体験したと言う、新鮮なお話です。
 


 
毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ―と歌う、タイヤキ君の気持ちが良くわかる今年の夏。
 
灼熱の太陽と、フライパンの様なアスファルトに焼かれて、たまったものではありません。
 
 
屋外での仕事が多い杉田さんは、昨日も汗だくだくになって帰宅しました。
 
家に帰ってみると、奥さんは外出中、娘さんは塾に行っており、誰もおりませんでした。
 
とりあえず一杯…よりも何よりも、杉田さんはひとっ風呂浴びてようやくさっぱりし、一人なのを良い事に、寝室で素っ
 
裸のまま涼んでおりました。
 
ようやく人心地ついた頃、半ば開け放たれた寝室のドアの向こうを、白い影がすすっと横切るのが目に入りました。
 
(あ、娘が帰って来た。こんな格好を見られたら、またどやされる)―と、そそくさと身づくろいして、杉田さんは居間に
 
行きました。
 
「お帰り…ありゃ?」
 
娘に一声かけたつもりが、居間には誰もいませんでした。
 
(おかしいな?居間の方へ行くのが見えたんだが…、気のせいか?)
 
玄関を見てみると、鍵はかかり、娘や妻の靴もありません。
 
(何かの見間違えかな?いや、でも、白いのがドアを横切ったのを確かに見た。あれは間違いなく人だった…)
 
しかし、良く考えてみれば、玄関のドアを開ける音も、廊下を歩く足音もしなかった…。
 
 
少し気味悪くなってきた杉田さんは、気を紛らわす為にテレビの電源ボタンを押しました。
 
すると、チャンネルはちゃんと放送局に合っているのに、何故か何も写らない砂嵐状態。
 
どのチャンネルにしても、砂嵐です。
 
(あれぇ?朝まで何とも無かったのに、何で急に…?)
 
配線などの接続を見ても、特に異常はありません。雷でも落ちていれば納得もできるのですが、昨夜は雲ひとつ無い
 
ほどの晴天でした。
 
いよいよ薄気味悪くなってきた杉田さん。居間には自分しかいないのに、心なしか人の気配がする様な…。
 
 
ドンドンドンドン!!
 
 
突然、玄関のドアが激しく叩かれ、杉田さんは椅子から飛び上がる程に驚きました。
 
(娘も妻も、鍵は持ってる。来客なら、チャイムを鳴らすのが普通だ…。だ、誰だ…!?)
 
恐る恐る、ドアの覗き穴に目をあてると、そこには塾帰りの娘さんの姿がありました。
 
ホッとして玄関を開けると、「外の電気が全部消えてるよ!!」と娘さんが言いました。
 
確かに、門柱の灯りや、常夜灯などが全て消えています。
 
「鍵を忘れたから、チャイムを鳴らしたんだけど、鳴らないし」
 
確認してみても、外の電気は全てスイッチが入っています。タマ切れにしても、いくつもの電灯がたまたま同時に切れ
 
るなんて事があるのか?じゃあ、ブレーカーかと思って見てみても、そこにも異常はありませんでした。
 
家の中の灯りは点いてるので、停電でもないし…。
 
 
何より、あの、白い影は…。
 


 
と言う訳で、杉田さんの今朝最初の言葉は、「昨夜見たのは幽霊です。間違いなく…」だったそうです。
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
 

全1ページ

[1]


.
TO7002
TO7002
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事