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先ほどの記事(「佇む」)を書いている最中、 一天俄にかき曇り、突如の豪雨。
 
雰囲気盛り上がりまくりです。生暖かい風がふうわと吹き込むし。窓閉めてるのに何故?
 
 
霊は水を好むといいますが、こんな豪雨だとさすがに幽霊も辛かろう。
 
でも、だからと言って、入って来ないでね。お願いだから。
 
うらめしや〜。とでも出てこられたら、飯屋は表だ。裏は蕎麦屋。
 
−とでも言ってやりましょうか…。
 
そしたら、幽霊が言うには、信州信濃の新蕎麦よりもあたしゃあなたのそばがいい−と。
 
 
 
…おあとが宜しいようで。

佇む

僕、霊感なんてないんですけど、何か、あそこの角を通ると、嫌な感じがするんですよね…。
 
と、Fさんは言いました。
 
 
え、Fさんも判るの!?―あそこ、たぶん交通事故で亡くなった人だと思うんだけど、ずーっと立ってるんだよ。
 
お母さんと小さい女の子が。手をつないで。ずーっと。昼も夜も。私、いっつも見てるもん。
 
と、霊感がある(自称)Tさんは言いました。
 
 
事務所でそんな話をしている二人を横目に、そろそろ外回りに出なくてはと、Gさんはホワイトボードに行き先と
 
帰社時間を書き込みながら、あそこの角って、あそこだよなあと頭の片隅で思っていました。でも、そんな母子連
 
れなんて見た事ないし。まあ、俺も霊感なんて全くないし、Tさんもちょっと変わった人だしな…。
 
 
あそこの角と言うのは、自分の担当エリアに向う途中の、何の変哲もない、住宅街の小さな交差点。
 
特段、事故が多いとかではないし、ましてや幽霊が出るなんて噂も聞いたことがない。
 
 
社用車を走らせているうち、そんな話も忘れて、今日もいつもの通り、その交差点に差し掛かり、信号待ちをして
 
いると、いました。角に。
 
 
母子連れが、手をつないで立っていました。一見、ごく普通の、30がらみの母親と、小学2〜3年生位の女の子。
 
しかし、何となく、うわの空の様な感じで、ボーっとした感じで立っています。目の焦点が合ってない様な、そんな
 
感じで、母子連れは立っていました。
 
 
Gさんは、ゾゾっと鳥肌をたてました。−うわ、さっきの話通りじゃんかよ。
 
−いや。はは。まさか。偶然だろ。ただの通行人でしょ。たまたま、さっきあんな話を聞いたから…。
 
 
目を逸らせていたGさんが、信号が青に変わる時、またチラッと、交差点の角に立つ母子を見てしまった時。
 
 
二人と目が合い、そして母子二人は、同時に、にや〜っと笑ったそうです。
 
二人とも、はっきりと、Gさんを凝視しながら…にや〜っと。
 


 
(↓)O君、どう?(業務連絡)
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