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羽田の大鳥居

羽田の大鳥居。
 
撤去しようとすると、祟りが降りかかり、事故が起こると言われている事で有名です。
 
 
戦後間もなく羽田に進駐してきた米軍が、空軍基地として使用するために空港の拡張工事を行いました。
 
その折、この地にあった穴守稲荷神社も移転させられたのですが、その一の鳥居だった大鳥居を撤去しよう
 
とした所で事故が相次いだのです。
 
(↓)終戦直後の羽田空港。
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まず、大鳥居の上で作業していた米兵3人が立て続けに落下。一人が死亡し、二人が重傷となりました。
 
続いて撤去作業にあたったところ、米兵の一人が重機の操作を誤り、機械に挟まれて死亡。
 
米軍は高額報酬をエサに日本の土建業者に作業をやらせようとしましたが、原因不明の発作に見舞われるもの
 
や怪我人が相次ぎ、工事は中断してしまいます。
 
 
「これは羽田の守り神であるキツネ様の祟りだ」と噂され、遂にGHQもあきらめて
 
その場に大鳥居を残した…とされております。
 
 
そして、羽田の大鳥居は戦後長年、旧空港ターミナルビル前の駐車場に鎮座しておりました。
 
 
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(←)駐車場に建つ大鳥居。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
強力な祟りを為す大鳥居ですので、随分古いものなのかと思いきや、実はこの大鳥居は割りと最近造られた
 
ものでした。
 
羽田空港の前身である羽田飛行場が正式に開港されたのが昭和6(1931)年。その2年前の昭和4年に、
 
京浜電鉄(現在の京急グループ)から穴守稲荷神社に奉納されたのが、この大鳥居。
 
昭和に造られた鳥居だけあって、コンクリート製です。
 
 
穴守稲荷神社は文化元年の頃(1804年頃)、新田を守る堤防に祠を建てたのが始まりと言う事で、江戸時代か
 
ら参詣客で賑わっていたそうです。
 
明治時代には、この地に鉱泉が湧き出たこともあって旅館、料亭、酒屋が立ち並び、春には潮干狩、夏には海
 
水浴場の地となって賑わい、競馬場もあって町は栄えていました。
 
 
京浜電鉄の蒲田〜穴守間も、元はと言えば穴守稲荷への足として敷設されたもので、そんな縁があっての大鳥
 
居奉納なのでしょう。
 
 
(↓)『京浜電鉄遊覧地案内図』。
年代不明(たぶん明治35年頃のもの)だが、「大鳥居」 「穴守」などの駅名が読めます。
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(↓)昭和7(1932)年発行のパンフレット。今風に言うと、スパ・リゾートですね。楽しそう
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(↓)京浜電鉄デ51形電車。大正13(1924)年製造。こんなのがトコトコ走ってたんでしょうね〜。
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さて、穴守稲荷神社は、近在の人から寄進された土地に”大人しく”移ったのに、昭和生まれの大鳥居だけが
 
祟りを為すのか。ちょっと調べてみて、こんな風に考えました。
 

 
米軍が羽田空港を拡張する際、予定地には羽田鈴木町、羽田穴守町、羽田江戸見町という三つの町があり、
 
約1200世帯・約3,000の人々が暮らしておりました。
 
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終戦から1ヵ月を経た昭和20(1945)年9月21日の事です。基地の整備を急ぐ米軍は、当事の蒲田区長との連名
 
で緊急命令を出し、鈴木町、穴守町、江戸見町の住人は、24時間以内に立ち退いて土地を明け渡せと要求しま
 
した。いや、要求ではなく、強制接収です。敗戦国の民ゆえ、あまりと言えばあまりな命令にも逆らう事が出来
 
ず、ただただ24時間では余りに時間が無さ過ぎると交渉した結果、僅かにもう1日の時間延長、都合48時間の退
 
去期間を勝ち取っただけでした。
 
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敗戦直後で男手も足りない中、殆ど着の身着のままで生活圏を追われた人々は、どのような想いだったのでし
 
ょう。「住民は木材払底の折から、なんとかして家屋を取りこわし、その材木をもって他へ移住したいと努力した
 
が、なにぶんその立ち退き時間がわずか48時間であるのと、家屋を解体する人手もなく、また運搬の機材も皆
 
無に近い有り様だったから、ほとんどの人が家財をとりまとめて退出するのに手一杯であった…」と、立ち退いた
 
住民の一人は懐述しています。
 
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(←)羽田の町から立ち退く人々。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
命令から48時間後、退去地域へ渡る橋には米軍のMP(憲兵)が立ち、我が家に戻ろうとする住民に対し、
 
威嚇射撃までしたそうです。
 
 
そして、住民退去の後、一夜にして町は跡形もなく破壊され、消滅しました。圧倒的な機械力と人員を擁した
 
米軍第808飛行場建設隊によって。
 
 
ただ、廃墟となったその中に唯一残っていたもの、それが赤い大鳥居だったのです。
 

 
米軍の工兵に死傷者が出たのは、突貫作業の中で碌な重量計算や地質調査も行わないまま、大鳥居の撤去を
 
しようとした為かもしれません。(実際、大鳥居にロープを架け、ジープで引っ張って引き倒すと言う、随分乱暴な
 
方法をとっていたらしい。)ところが、他の鳥居と違って大鳥居は重いコンクリート製だったので、ロープが切れて
 
事故に繋がったとも考えられます。
 
工事を請負った日本の土木会社の作業員に異変が起きたのは、実は「祟り」を言い訳にしたサボタージュだった
 
のかもしれません。もしそうだとすると、占領者に対する、ささやかな抵抗だったのでしょう。
 
 
さらには、大鳥居撤去の際に怪我人や死者が続出した…との正式な記録はどこにも残っておりません。
 
ただ、巷間そう言われているだけです。大鳥居が残されたのは、着陸する飛行機の目印にする為だったと言う
 
説さえあります。
 

 
しかし、実際に事故があろうがなかろうが、どうでもいいのです。
 
大鳥居が、そこに残っていたと言う事実さえあればいいのです。
 
理不尽な命令に従わざるを得なかった住民の目には、消え去った町の跡に立つ大鳥居は、かつて住んでいた
 
思い出深い町の象徴であり、米軍の力に屈しなかった魂のシンボルと写ったのではないでしょうか。
 
 
以前記事にした将門の首塚と同じく、圧倒的な力で自分達の土地や文化や信仰を踏みにじるものに対する
 
庶民の力なき抵抗として、「大鳥居の祟り」の伝説は生まれ囁かれてきたと、そんな気がします。
 

 
平成11(1999)年、更なる空港拡張工事の為、撤去が検討された大鳥居ですが、地元住民の強い希望で
 
約800m離れた場所に移転される事になりました。費用は住民の集めた募金(約2,000万円)があてられました。
 
そして一人の怪我人も無く無事移転作業は完了し、現在に至ります。
 
 
先日、そんな羽田の大鳥居に行って参りました。
 
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時代に翻弄された地を見守ってきた大鳥居は、多摩川のほとりに静かに佇んでおりました。
 
暗くて見えませんが、現在の大鳥居には「平和」と記された額が掲げられております。
 
(↓)現在の大鳥居の位置。
 

 
 
 イメージ 6(↓)また負けた…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

霧の湖

飲みの席で知り合ったFさんから聞いたお話です。
 
 
奥さんと結婚する前、今から30年ほど前でしょうか、二人で旅行に行った際に、とある湖に立ち寄ったそうです。
 
湖は、ダムでせき止められた人造湖で、天気の良い秋の休日の事、観光客や釣り人で賑わっていたそうです。
 
湖にはお約束のボート乗り場があり、Fさん達は手漕ぎのボートを借りて湖面に漕ぎ出ました。
 
爽やかな風が湖を渡り、Fさんたちは「ここから先は行ってはいけません」のブイのところまでボートを進め、
 
のんびりと歓談しておりました。湖面には、他にも多くのボートが浮かんでいました。
 
 
湖面に出て15分ほど。湿った風がふうと吹いたかと思うと、白い霧がFさん達のボートを覆いはじめました。
 
こんなに天気がいいのに霧?と思っているうち、霧はあっという間に濃く深くなり、向かいに座った奥さんの
 
姿もかすむ程です。「岸に戻りましょ」と怖がる奥さんを、「山の天気は変わりやすいからな。しばらく待てばすぐ
 
晴れるよ」となだめながら、Fさんは岸の方向に見当をつけて、ボートを漕ぎました。
 
 
さて、せいぜい5分も漕げば岸に着く筈なのに、しばらく漕いでも一向に辿り着きません。
 
「おかしいな。方向を間違ったか」と、Fさんも少し焦り始めた頃、妙な事に気付きました。
 
さっきから、あれだけ浮いていたボートに、一艘も出会ってない。
 
それに、さっきまであちこちから聞こえていた、子供連れ客の歓声が全く聞こえない。
 
霧に閉ざされ、シーンと静まり返った湖面には、Fさんの操るオールがたてる水音だけが響いています。
 
 
「あ、岸が見えた!!」とFさんの背後を指差す奥さんの声に振り返ると、霧の中にこんもりとした森のシルエットが
 
黒く見えています。「ああ、ホントだ。良かった…」とホッとしたのも束の間、どうも様子がおかしい。
 
近づいていくと、そこは岸ではなく、木々が生茂った小さな島でした。周囲がせいぜい数十m位の。
 
この湖に、島なんかあったっけ?
 
 
そこで、Fさんたちは異様な光景を目にしました。
 
バシャ バシャ… と響く水音に、霧を透かして見てみると、島の一角から、白装束を身につけた人達が
 
列をなして、湖に入っているのです。岸には、順番を待つように、十人以上の白装束が無言で並んでいます。
 
湖に入った人はそのまま歩み続け、湖面が足から腰、胸に達しても淡々と進み続け、遂に頭が湖面に
 
沈んでも、再び浮き上がって来る事はありませんでした。
 
(何かの儀式?集団自殺?一体、何をやってるんだ?)
 
あまりに現実離れした光景にFさん達が言葉を詰まらせていると、霧がますます深くなり、数m先の島影さえ
 
見えなくなりました。
 
 
恐ろしくなったFさんが、必死になってあてずっぽうにボートを漕いでいると、1分としないうちに、
 
さっきと同じ様に突然霧が晴れ、そこには観光客の歓声にあふれるのどかな湖の風景が広がっておりました。
 
驚いた事に、Fさん達は岸のすぐ傍まで来ていました。
 
湖を見渡しても、島などはひとつもなく、霧のひとかけらも見当たりませんでした。
 
 
キツネにつままれたような気分で、いや、実際にキツネに化かされたのかと真剣に思いながらボートを返し、
 
「この湖に、小さな島って、ありますか?」と係の人に聞いてみると、「いや、ご覧のとおり、島なんてありません
 
よ」。―「さっき、霧が出ましたけど、ここではよく霧が出るんですか?」 「へ?霧?いや、今日はずっとこの陽気
 
で、霧なんか出ませんでしたよ?」 
 
 
「早くここを離れましょうよ」と奥さんに急かされて、バス乗り場に向い、やってきたバスに乗ろうとすると…。
 
 
バスの中は、ずぶ濡れの白装束の人々で一杯でした。
 
 
老若男女の白装束が、髪の毛や袖口からポタポタと水滴を滴らせながら、それぞれが全くの無表情、無言で、
 
バスの席を埋めています。
 
一番奥の席だけが2つ、空いているだけで、まるでそこはFさんたちが座る為に空けてあるかの様でした。
 
「う、うわあ」 「ひいっ」 思わずバスから転げ出たFさん達の背後でバスは出発して行きました。
 
 
あのまま、バスに乗ってたらと思うと、心底ゾーッとしますよ…。
 
あんな、訳の判らない、気味の悪い思いをしたのは、後にも先にも、あれっきりですよ…。
 
Fさんは、そう言いながら、ぶるっと身体を震わせておりました。
 
 
(↓)その湖の名も聞きましたが、敢えて伏せます。ちなみに、「心霊スポット」として有名な場所です。
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イメージ 2                                       「あ、ああ…。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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皆様、ご無沙汰しておりました。
 
久々に更新致します。
 
留守の間、沢山のコメントを頂き、有難うございました。
 
そまりんさん、ももすけさん、UFO目撃談を頂き、有難うございます!!
 
「コメ怖」に乗せさせて頂ました。
 
 
これからもボチボチと続けていきますので、一つ宜しくお願い申し上げます。

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