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―と言う訳で、いかにも与太話なヴァルジャーニャ事件ですが、ホントに信憑性が高いのか???
調べてみたら、そんな事はない、ただの与太話である事が判明しました。
実は、この事件の言いだしっぺは3人の少女でした。
少女達がヴァルジャーニャのジャルジン・アンデーレ区の空き地で奇妙な生物を見たと言い出したのが始まりだ
ったのです。
ヴァルジャーニャ近郊の街では、しばしばUFOだの宇宙人だのの目撃事件が発生していたので、少女達は
それに触発されたのかもしれません。
少女達の話を、日曜の「Fantástico(素晴らしい)」と言う番組が採り上げて報道し、ブラジル中に広まったのが事
件化の取っ掛かり。(その番組は、ストレンジな話を紹介するので人気の番組でした。)
(↓)言いだしっぺの3人。 「ホラ、ここに居たのよ♪」とか何とか言っているのでしょう。このへんは日本の「甲府事件」とか「介良事件」なんかを彷彿とさせます。
やらされてる感アリアリですが…。
「事件」は話題になり、「軍が出動して宇宙人を捕まえた」とか、「多くの市民が目撃した」とか、「捕まった宇宙人
は死んでしまった」とかの噂が口コミやネット上で広まりました。軍は噂を否定しますが、多くの取材陣が軍警察
に押し寄せ、いい加減うんざりした兵士が門前払いを食らわせたのが映像で報道され、「やっぱり軍は宇宙人の
情報を隠しているんだ」と噂の広がりに輪がかかる始末。
もちろん実際には軍の派遣も、大勢の目撃者も、存在しなかったのは言うまでもありません。
この事件には少女達の証言以外に証拠となるものが何も無かったので、騒ぎもすぐに収まっていきました。
地元では「酔っ払った少女達のジョーク」 「ただの笑い話」としか思われていなかったのです。社会学の修士論
文として、まじめな調査・研究も行われましたが、信頼性なしとの結論で終わったそうです。
ところが、ニュースは世界中に広まり、その過程の中で元ネタとは大きくかけ離れた尾ひれがくっついていって、
前回の記事の様な最終的なストーリーが完成しました(それでも何パターンかありますが…)。
尾ひれのお手本はほぼ間違いなく「ロズウェル事件」でしょう。
UFO墜落、宇宙人の捕獲、検死、隠蔽など、ストーリーの構成がそっくりです。「ブラジルのロズウェル」と言われ
るのも道理。これで「ヴァルジーニャ宇宙人解剖フィルム」とか、「ヴァルジーニャの宇宙人とブラジル政府の密
約文書」みいな、いかにもアヤシゲでみょうちきりんなサイドストーリーが出てくれば完璧だったのですが。
しかし、仲間を探しに来る宇宙人と言うのは、アメリカ産にはない人情味(宇宙人情味か)があり、味わい深いも
のがあります。加えて、ロズウェルに比べると全体的に明け透けな感じがするのはやはり舞台がブラジルだから
でしょうか。細かい事をあまり考えていないっぽい大らかさがあります。登場する宇宙人が、グレイをベースにブ
ラジル風にアレンジされている所はニクイ演出です。早朝に目が赤く腫らして脂ぎりながら弱弱しく空地をうろつ
いているのは、街に徘徊する酔っ払いのイメージでしょうか。おおかた、この宇宙人はピンガでも飲みすぎたんで
しょう。そんな風に想像できるのも、アメリカ産にはない奥行きの深さです。
そうして都市伝説と化し、逆輸入された「奇妙な生物」の話は、ヴァルジーニャに宇宙人目当ての観光客を呼寄
せ、宇宙人はコーヒーと並ぶ街の目玉産業に成長しました。街角には宇宙人のオブジェが立ち、UFO型の給水
塔が建てられ、人気サッカーチームのユニフォームを着た宇宙人の人形が店に並びました。
このへんのノリの良さは、さすが南米って感じ。
(←)あまりカワイクはないが…。
宇宙人が街に大きな経済効果をもたらすという点も、ロズウェルそっくり。「ブラジルのロズウェル」と呼ばれるの
も、このへんが一つの所以ではないかと言う気がします。まあ、どっちにしても街の人は少女達と宇宙人に感謝
感激であろうことは想像に難くありません。
(↓)街の功労者の皆様。
いや、もしかしたらホントは、観光宇宙人が観光の目玉になってしまったと言う、「ミイラ取りがミイラ」みたいな
ちゃん、ちゃん♪なオチだったりして…。
(参考) 複数の海外サイト Wikipedia
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