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雨が過ぎて、ようやく涼しくなってきました。
 
で、昨日は勇人の満塁弾、で、今日は慎之助のスリーラン!!
 
巨人ファンにとっては、涼しく熱い夜です!!
昨日夢に君がでてきたよ。 さんのリクエストにお応えして、調べてみました。
 
UFO事件の中では既に古典となりつつあるような、それでいて余り知られてないような、でもUFOファンなら
 
基本の一つでもある、「BOAC機事件」です。
 


 
1954年6月29日、ニューヨーク発ロンドン行きのBOAC(British Overseas Airways Corporation =英国海外
 
航空)の旅客機が大西洋上空を飛行中に巨大な葉巻型UFOと遭遇しました。葉巻型UFOの周囲には数機の
 
小型UFOが飛んでいました。UFOはしばらくの間BOAC機と平行して飛行しましたが、連絡を受けたアメリカ
 
空軍が発進させた戦闘機が近づいてくると、小型UFOは葉巻型UFOに収容され、やがて葉巻型UFOも縮む
 
ように小さくなり、やがて消えてしまいました。
 
この様子は、操縦席のパイロットらはもちろん、スチュワーデスや乗客の多くにも目撃されています。
 
 
(↓)佐々木正広氏の「UFO絵葉書」より。いいなあ、この空気感!!ワクワクします!!
イメージ 5
 
−と言うのが、日本でこの事件が紹介される時の「あらまし」です。
 
 
良いですね、葉巻型UFO。私が子供の頃は「葉巻型母船」なんて呼ばれておりました。
 
空飛ぶ円盤は押し並べてこの葉巻型から発進してくると思われており、子供雑誌のカラー特集なんかでは
 
「これが葉巻型母船の内部だ!!」なんて図解が出ておりました。
 
誰が見て来たんだ、そんなもん!! ―なんて野暮なツッコミを入れる子供は一人もいなかったんですよね、
 
あの頃は。 いい時代です。
 
 
(↓)一世風靡したアダムスキーの葉巻型母船。こんなんでも頭から信じてたんだよなぁ…。
イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 8(←)葉巻型母船の内部。
 
誰が見てきたんだ、そんなもん!!
 


 
で、この事件の最大の魅力と言うか、ポイントであるのが葉巻型UFOなのですが。
 
実はコレ、元ネタでは葉巻型でも何でもなかったんですね〜。
 
ちょっと詳しく見てみましょう。
 
 
当時のBOACニューヨーク〜ロンドン路線の使用機材は、ボーイング377ストラトクルーザーでした。
 
(↓)BOACのストラトクルーザー
 
イメージ 1
 
この機体は(いつかも記事にしましたが)二階建のキャビンにベッドやソファーはもちろん、豪華なラウンジや
 
バーをも備え、「空飛ぶホテル」と呼ばれた高級旅客機です。BOACのニューヨーク〜ロンドン線も「シャンパン
 
とキャビア航路」と愛称され、映画スターや資産家、外交官御用達のスーパーセレブ路線でした。
 
 
そんな重要路線の操縦桿を担うのはやはり腕の良いベテラン。
 
機長のジェームス・ハワードはRAF(英国空軍)あがりの33歳で、7,500時間の飛行時間と256回の大西洋往
 
復経験を持っておりました。
 
 
さて、イギリスの雑誌「Everybody's Weekly (1954年12月11日)」掲載のインタビューなどによると、
 
ハワード機長の語る目撃は次のようなものでした。
 
 
ニューヨーク発ロンドン行BOAC510−196便は、東部標準時15:03にアイルドワイルド空港(現JFK国際空港)
 
を離陸。通常ならロンドンまではノンストップの大圏コースをとるのですが、その日は追い風が弱く、51人の
 
乗客と多量の荷物を載せた機は、途中で給油する必要がありました。そこで、ハワード機長はカナダの
 
クーズベイ空港を目指しました。
 
離陸から約3時間、日没が間近でした。機はセントローレンス河を渡り、セブンアイランド上空5,800mを
 
時速435Kmで北東に向っています。ディナーは終わり、乗客の一部はベッドに潜り込みはじめています。
 
高度1,500mに雲がありますが、視界は良好でした。
 
 
そして、セブンアイランドから20分ほど北東に飛んだところで、ハワード機長は、機の左手の雲の下に奇妙な物
 
体を発見しました。
 
 
(↓)機長のスケッチ。
イメージ 2
それは、5〜6Kmほど離れて機と平行に飛んでいます。
 
大きな物体の周りにいくつかの小さな物体がありました。
 
やがて雲が切れ、物体がはっきり見えるようになりました。
 
大きな物体のサイズは遠洋船くらい。
 
物体は機とほぼ同高度まで上昇し、最初は逆さになった洋ナシ型
 
だった大きな物体は、三角になったり矢印になったりと、海を
 
クラゲのように形を変化させました。
 
 
 
―と言う訳で、BOAC機が遭遇したUFOは、葉巻型ではなく、
 
グニャグニャと形を変える「クラゲ型」だったんですね〜。
 
 
日本にこのハナシが入ってくる時、クラゲと葉巻がどこかですり替わっ
 
ちゃったみたいです。
 
まあ、当時はアダムスキーさんの影響が大きかった日本のUFO
 
業界ですから、クラゲよりは葉巻の方が子供ウケがいいだろうと思
 
われたんでしょうか。
 
ちなみに、アダムスキーさんが初めて葉巻型UFOを見た(と言い張る)
 
のはこの事件の5ヶ月後ですが…。
 
 
―で、空軍のF-94Bスターファイアがインターセプトしに来た時にはクラゲUFOは小さく縮み、消えてしまった
 
そうです。発見から消滅までおよそ20分弱の出来事でした。
 
(↓)BOAC機の飛行経路。
イメージ 3
 

 
葉巻型母船は金持観光宇宙人が乗る恒星間航行用豪華客船、言うなれば「ワープする豪華ホテル」
 
である…と言うのが私の持論で、そんな金持ち宇宙人達が地球観光のついでに「どれ、地球人の『空飛ぶ
 
ホテル』とやらを見てやりましょうか」と上から目線でやって来たのがBOAC機事件の真相だと思っていたの
 
ですが、どうやらそうではないらしい。
 
 
機長以下7名の乗員と12名の乗客がこの物体群を目撃したと宣誓文に署名している事からすると、
 
実際に何かが見えたのは確かですが、それが果たして宇宙人の乗り物だったのか?
 
私は、グニャグニャと変形する乗り物には乗りたいとは思わないが(すぐ酔いそうだし)、宇宙人はそんなのは
 
平気の平左衛門なのか?
 
 
数々の疑問を解決すべく更に調べた結果を、文字制限に引っかからない程度に続けてみます。
 

 
当初から、この事件は関係各所からの調査が入り、ムクドリの群れを誤認したとか、高高度気球を誤認したとか
 
の説がありましたが、どうやら、蜃気楼説と言うのが最も説得力があるようです。
 
コンドン・レポートも蜃気楼を推していましたが、当のハワード機長はそれを否定。他様々な反論によって
 
蜃気楼説も「?」だったのですが、研究調査の進展によって、BOAC機事件のUFOも蜃気楼説で合理的に
 
説明できるようになったと同時に、世界中のあちこちで、蜃気楼による同種の現象が発生している事が判った
 
のです。
 
BOAC機事件の場合、機の西側(UFOが見えた方)の山脈により発生した上昇気流が高層の蜃気楼現象
 
を引き起こし、彼方に浮かぶ積雲がクラゲUFOに見えたと。
 
そのへんがオチのようです。
 
 
イメージ 6
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハワード機長の証言を読むと、クラゲUFOが形を変えたのは、BOAC機がバンクしたりして視角が変化した
 
時だったりするのですが、これは蜃気楼説を裏付けるのではないかと。
 
UFO群は同じ水平面に浮かんでいるのも蜃気楼っぽいし。
 
最初は低高度に見えたUFOが雲が切れるとBOAC機と同高度まで上昇した…とのくだりも、下位蜃気楼から
 
上層蜃気楼に移行したとの考えにマッチします。
 
何より、UFOが次第にすぼまって消えたのは、太陽が沈んで、蜃気楼という光学現象が終焉したと思うと
 
納得できます。
 
 
大ベテランの機長がそんな蜃気楼をUFOと誤認するのか? とも思いますが、各地に事例があるとは言え
 
非常に珍しい現象ではありますので、さしものハワード機長も初体験。しかも当時はケネス・アーノルドの
 
円盤目撃から7年。空飛ぶ円盤のが頻発していた時代です。
 
ベテラン機長と言えども、初めて見た現象をUFOに結びつけてしまう土壌は豊潤に存在しておりました。
 

 
そんな訳で、葉巻型じゃなかった時点で私としてはどうでもよくなった事件ですが、一応…
 
BOAC機事件のUFOは蜃気楼だった!!
 
と言う事にしておきます。当ブログとしては。
 

 
イメージ 7
(←)BOAC機事件の5年後に生まれた人。
 
「ぼくね、ぼくね、かんじよめないから、よくわかんないよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

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