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シベリアの雪男

しばらく更新をサボっていた間、当ブログにうってつけのニュースが世界を驚かせました。
 
皆様ご存知、そう、あの、雪男です!!
 

雪男の確率「60〜70%」 西シベリアで発見の体毛

朝日新聞デジタル 11月1日(木)22時43分配信
 
【モスクワ=副島英樹】イエティ(雪男)と呼ばれる謎の動物の体毛である確率は60〜70%――。ロシアの西シベリア・ケメロボ州で米ロなどの研究者が昨年秋に洞窟で見つけた毛について鑑定した結果、そうした結論に達したと、ロシア国立気象大学のサプノフ主任研究員がノーボスチ通信に明らかにした。

昨年秋に国際会議を開いたケメロボ州政府も10月29日、サンクトペテルブルクの研究所で毛のDNA鑑定が終わったと発表。サプノフ氏の言葉を引用し、「アザス洞窟で見つかった10本の毛は人間のものではない。哺乳類のものだが、クマやヤギ、オオカミなどの動物でもない」と伝えた。

サプノフ氏は同通信に対し、「電子顕微鏡での体毛検査や核DNAの抽出を通して、60〜70%の確率で、どの生物のものかを言える。チンパンジーよりはヒトに近い」と述べ、アザス洞窟で見つかった足跡も95%の確率でイエティのものといえると主張した。

ケメロボ州で昨年開かれた国際会議には米国、ロシア、カナダなど5カ国の専門家が参加し、イエティの目撃証言が相次いだ洞窟や周辺の山を探索。洞窟の足跡の一つから毛が見つかっていた。一方で、一度も死体が見つかっていないなど異論もあり、論争を呼んでいる。
 
イメージ 1西シベリアのケメロボ州が公表したアザス洞窟内の足跡らしきもの(写真左部分)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
と言う訳で、ここ数年何故か雪男熱が高まっているロシアからの大ニュース。
 
本家ヒマラヤの方は、「イエティー=ヒグマ」で落ち着きつつある昨今、我々UMAファンにとってはとっても
 
嬉しいお話です(関連記事)
 
本ネタの際立つポイントは、「DNA鑑定」と言う科学のメスが初めて雪男に切り込み、その存在に一定の
 
信憑性を与えた事でしょう。UMA業界の久々の快挙ではなかろうかとも思います。
 
しかし!!
 
はいそうですかと素直に納得する当ブログではないのはこれまた皆様ご存知のとおり。
 
1年ほど前に「ロシアで雪男捕獲!!」というガゼニュースが世間を騒がせたのは記憶に新しい。 (関連記事)
 
イチャモンつける訳ではないにせよ、もう少し調べてみました。
 


 
まずは、この「体毛」が発見された経緯をもうちょっと詳しく。
 
 
遡る事1年の、2011年10月。ケメロボ州で開催された雪男に関する国際会議において、参加者による大規模な
 
雪男探索が行われました。ケメロボ州では雪男の目撃が多発し、数十頭から場合によっては200頭以上の
 
雪男が生息していると推測されているそうです。(ところで、雪男の数え方は”頭”でいいのでしょうか?)
 
探索隊はロシア・アメリカ・スウェーデンなどから集まった研究者やウォールストリートジャーナル(WSJ)などの
 
マスメディアも多数加わった大規模なものでした。一行は数週間前に雪男の足跡が見つかったと言う洞窟に
 
入りましたが、そこでは見事に、真新しい足跡と10本ほどの体毛が発見されました。
 
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 と、言う事なのですが…。
 
 
―何か、出来すぎ感が漂いますね。まるで、前もって用意されてたかの如くです。
 
こんなにあっさりと新発見が為されると、今ひとつ有り難味がないような。
 
同行したWSJも「あまりにも早く発見できた」と皮肉っぽく報じております。
 
 
ここで、私のような'70年代オカルトブームの洗礼を受けたオッサンなんかは妙な既視感を覚えてしまうのです。
 
こんな展開はどっかで見た事がある…。何だっけ…?
 
そう、そうだ、これ、 「川口浩探検隊」と同じノリだぁ!!
 
 
ナレーション「洞窟に入った我々の前に、驚くべき光景がッ!!」 
 
隊員A「隊長、た、大変です、ゆ、雪男の毛がッ!!」 
 
隊長「何ぃ〜、雪男の、毛ぇぇぇッ!?」
 
てな感じだったのではないでしょうか、この現場は(妄想)。
 
 
そんな事はどうでもいいとして、雪男国際会議は3日間の会期をこなし、「雪男の存在確率は95%以上」と発表
 
して閉幕しました。
 
 
その後、洞窟で発見された体毛は米国を含む3箇所の研究施設に送られDNA鑑定にかけられ、その結果が
 
今回発表された「雪男の体毛である確率が60〜70%」と言うものなのです。
 
 

 
さて、この「DNA鑑定」ですが、専門家の間からも疑念がターボ湯切りのように噴出中だそうです。
 
 
ロシア雪男研究の大家とされるイゴール・ブルツェフ博士は、当の雪男探索隊の先導役だった方ですが、そんな
 
人物からしてこの鑑定を否定しております。「彼らは電子顕微鏡を覗くことで働いたかもしれない。しかしどの
 
ようにして、(イエティの)毛のサンプルと照合しえたでしょう。それがどれだけヒトに近いかを?」
 
とまあ、けんもほろろ。「身内」からしてこうですから先が思いやられます。
 
 
また、体毛のサンプルが持ちこまれた研究機関のひとつであるロシア科学アカデミー動物学研究所のオレグ・
 
プガチョフ氏はサプノフ氏の主張を「虚言だ」としてバッサリと切って捨てております。
 
体毛のサンプルが持ち込まれてのは事実らしいのですが、それには毛根が付いておらず、DNAの抽出は
 
出来なかったと言うのです。(調べた所、毛根なしでのDNA鑑定は非常に難しいそうです。)
 
 
(↓)雪男の毛??? 剛毛かと思いきや、意外に繊細
イメージ 4
 
まあ、普通に動物学とかを研究している人からすれば、  数十から数百の個体がいる割にはフン一つ発見され
 
てないと言う時点でNGだそうですが。
 

 
件の雪男国際会議に出席したアメリカ・アイダホ大学の人類学・解剖学者のジェフリー・メルドラム氏
 
(高名なビッグフット研究者で、肯定派)は、アメリカの『ハフィントン・ポスト』紙の取材にこう答えております。
 
「シベリアの地方公務員が、宣伝のためにすべての雪男のシナリオを企画した」
 
「それはとても気まずい気持ちだった。なぜなら私はゲストとして参加したが、明らかに周到な準備がされて
 
いたからだ」
 
メルドラム氏によると、洞窟内ではシダの枝でつくられた「ねぐら」なるものも発見されたが、それはつい先ほど
 
作られたように新しく、雪男の痕跡も毛髪も見つからなかったそうです。しかも、もしそれが本当に雪男のねぐら
 
だと考えているのであれば当然厳重に保存する筈のところを、先導役のイゴール・ブルツェフ博士は取材陣の
 
前で、そのねぐらにダイブするパフォーマンスを見せたと。しかも、「雪男の体毛」は、メルドラム氏が地元職員
 
に呼び止められ、気をそらされているうちに発見されたと。
 
そんな無茶苦茶アヤシイ光景を幾度も目にしたメルドラム氏は、シベリアの雪男なるものは、観光客を呼び寄
 
せるために周到に仕組まれたものだったのではないかと考えているそうです。
 
 
言われてみれば、洞窟内で発見された足跡は、実は何故か右足のものが一つだけで、その足跡の所に毛が
 
落ちていたと言うのも、いかにもとってつけたような感じがするし。
 
また、探索隊が出発する時、民族衣装を着た現地の人達が民族音楽を歌い、あまつさえそれに合わせて
 
雪男の着ぐるみが踊りまくる一幕があったとか。WSJによると、この国際会議にはロシア当局から
 
資金援助が出ているそうで、加えて、ケメロボ州立大学には「雪男研究所」まで新設され、こうなると、
 
メルドラム氏の指摘どおり、一から十まで政府ぐるみの町おこしだった
 
かのような気がしてまいります。
 
 
本家のヒマラヤでも雪男は観光資源として重宝されておりますから、二匹目のどじょうを狙ったのでしょうか。
 
イメージ 6
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに、イゴール・ブルツェフ博士はその雪男研究所の所長に就任しており、DNA鑑定に対する言い草
 
を見ると、俺に断りもなくこんな発表しやがって的な、どっちもどっちの内部抗争っぽい雰囲気がそこはかとなく
 
漂っていて、これはこれで面白いのですが…。
 
やっぱり、このネタ、「川口浩探検隊」レベルの信憑性しかない
 
のですかねぇ…。
 
 
そんなこんなで、そのうち、「雪男ツアー」とかが組まれ、「雪男ピロシキ」「雪男ボルシチ」「雪男マトリョーシカ人
 
形」などが名物になり、駅前には「雪男の顔出し看板」が設置される事はまずもって間違いがないでしょう。
 
(なんて悠長な事言ってたら、もうすでにロシア政府系旅行会社主催の「雪男ツアー」が実施されているらしい
 
です…。)
 
 

 
と言うことで、現状ではロシアの雪男へのマークは取り外せない状況ですが、まだまだマスコミ先行の報道
 
段階ですので、今後サプノフさんがきちんと研究結果を論文にして査読・検証されていくとすると、雪男存在の
 
確証も得られてくるかもしれません。また、ロシアではアカデミズムが本腰入れて雪男研究に乗り出している
 
そうなので、それなりに期待はできるのではないかと思います。もし、ちゃんと研究していれば、の話ですが。
 
イメージ 5(←)いて欲しいですねぇ。雪男。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ところで、女の雪男ってどう呼べばいいのか?
 
と言う私の問いに答えてくれる研究者や専門家は未だ誰一人として現われておりません…。
 

 
 
 
 
 

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