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道不案内

随分前に聞いた話をついさっきふと思い出しました。
 
記事にしたかどうかあやふやだったので一応書庫をざっと確認しても、やっぱりしていなかったようなので
 
今更ながらに書きます。
 


 
私、ヤオイ(仮名)は、今年で50、いわゆるアラフィフです。これは、大学時代の体験談です。
 
田舎から出て横浜の大学に入った私は、横浜市内の某私鉄沿線のアパートに住んでいました。
 
忘れもしない3年生の夏休み。当時彼女もいなかった私はバイトに明け暮れていました。
 
ある日の午後、バイトから帰ってくると、大学の友人…ニラサワ(仮名)から電話がありました。
 
レポートか何かの話だったと思うのですが、しばらく話すうちに、お互い暇だからこれから飲もうか、と言う事
 
になり、ニラサワが私のアパートに来る事になりました。
 
ニラサワは、同じ沿線に住んでいて、駅も2つほどしか離れてないので、1時間もしないうちに来る筈でした。
 
私は近所の酒屋で酒と食い物を買い込み、先に一杯やりながら彼の到着を待ちました。
 
しばらくすると、ニラサワから電話がありました。
 
「今、駅に着いた。酒とか買ってく?」 「いや、もう買ってあるからいいよ。後で金だけちょうだい。」
 
「わかった。じゃ、すぐ行く。」
 
彼がうちに来るのは初めてではないし、そのアパートは駅からほんの5分の距離で、商店街抜けて、
 
右曲がってすぐ、みたいな、判りやすいところにありました。
 
ところが、すぐにでもやってくると思っていたニラサワが、それから30分過ぎても現われない。
 
何やってんだアイツ。途中のパチンコ屋にでもひっかかってるのか?
 
私も別に急ぎの用がある訳でもないし、それでも私はのんびりと構えていました。
 
するとまた、ニラサワから電話がかかってきました。
 
「どうした、遅いな。」 「悪い、悪い、何か、道間違えちゃって。」
 
「道、って、間違えるような道じゃないだろ?もう何度も来てるんだし。何処にいるんだよ、今。」
 
「何処って、何処だろう、ここ…。何か、古い家が並んでて…。やっと電話ボックスみつけて電話してんだけど、
 
コンビニも何にもないんだよな。この公衆電話だってすごく古い型だし…。」
 
「古い家が並んでる?そんなとこ、この辺にあったかなぁ。ともかく、一度駅の方に戻れよ。」
 
「うん、でも、戻れるかなぁ…。まあ、急いで行くよ。」
 
念の為言っておきますが、当時は携帯電話などと言う便利なものはなかったのです。
 
だから、外出中の連絡手段は公衆電話くらいしかありませんでした。
 
 
それからまた30分以上過ぎた頃だったでしょうか。ニラサワから電話がありました。
 
夏とはいえ、そろそろ陽も落ちかかり、夕闇が迫ってきております。
 
「いよいよ、ここが何処か判らなくなった。駅に行く道も判らない。道は狭い路地ばっかりで、どの角を曲がって
 
も古い家が並んでいるんだよ。」 受話器越しに、彼が焦り始めているのが伝わってきました。
 
ここは横浜、30分も歩けば、国道とか線路とか、そんなものに出くわす筈ですが…。
 
「誰か、人に道を聞けよ。」 「うん、でも、さっきから、誰も歩いてないんだよ。人っ子一人。今、雑貨屋の店先
 
の公衆電話なんだけど、店の中にも誰もいないんだよ。呼んでも出てこないし。何か、気味悪いよ…。」
 
「お、おい、ニラ…」と言いかけたところで、電話はプツリと切れました。
 
 
とても胸騒ぎがして、落ち着いて居られなくなりました。アイツは、今何処にいるんだろう?
 
夜中でもないのに、人一人歩いてないなんて、私の田舎じゃないんだし。
 
そわそわしながら、ニラサワの到着を待ちますが、買ってきた酒が半分なくなっても、彼は来ませんでした。
 
時計の針はもう9時を回っていました。
 
念の為、ニラサワのアパートに電話してみましたが、空しく呼出音が響くだけでした。
 
 
10時過ぎくらいだったか、また電話が鳴りました。
 
「ニラ…だけど、…やっと、駅…」 ニラサワからです。しかし、雑音が酷くてその声は良く聞き取れない。
 
「おい、ニラサワ、おい!!」
 
「…電…乗るよ…」
 
「電車に乗るのか?何処の駅だよ、そこ?」
 
「判らない…らない駅…電車が来る……」
 
とても良くない事が、ニラサワの身に起こっているような気がしました。
 
「おい!!何線の何駅なんだよ!?」
 
「………」 それきり、雑音だけが私の耳に入り、何度呼びかけても、ニラサワは応えませんでした。
 
仕方なく受話器を置き、その夜はまんじりともせず過ごしました。
 
 
翌朝、ニラサワの部屋に電話をしたら、「コノデンワハ ゲンザイ ツカワレテオリマセン…」。
 
焦って行ってみたら、彼の部屋は何故か空き部屋になっていました。
 
たまたま出てきた隣の男に、「あの、この部屋に住んでるニラサワって人…」と訊ねると、その男は
 
「ハァ?隣は俺が入る前からずっと空家ですけど?」とむべもなく言う。
 
そんな訳がない。
 
アパートに掲げてあった入居者募集の看板にあった不動産屋に電話してみると、ニラサワなんて人に
 
部屋を貸した事はなく、その部屋は1年以上空いたままだと言う。
 
 
訳が判らず、とりあえず学校の友達に「ニラサワがいなくなった」と電話しても、誰も皆、「ニラサワ?誰、それ?」
 
とヘンテコリンな事を言いました。入学以来、ずっとつきあって来た筈なのに、彼の事を知っている人は一人も
 
いませんでした。
 
 
私は更に頭がこんがらがってしまいました。
 
バイトをサボって学校に行き、学生課に「○学部3年のニラサワが…」と訴えても、名簿を手繰った職員は
 
「そんな学生、在籍してませんが…」と言う。
 
 
警察に行こうかとも思いましたが、状況を上手く説明する自信がなかったのでやめました。
 
ニラサワの実家に連絡しようにも、○○県の出身と言う事以外、電話番号も何も知らない。
 
 
一人の人間の痕跡が全て消えている。私以外、誰も彼を憶えていない。常識ではあり得ない事です。
 
しかし、そんな中、私はある事実に気付いて、愕然としました。
 
 
私もニラサワとは入学以来つきあって来ましたが、彼と何処に行き、どんな会話をし、どんな事をしたか
 
と言う具体的な記憶が、全くないのです。それどころか、顔すら憶えていない…と言うか、全く記憶にない!!
 
随分長く一緒にいた筈なのに…。
 
 
新学期が始まると、ニラサワ抜きの日常が始まりましたが、違和感を感じているのは私だけでした。
 
周囲にとっては、それは至極当たり前の日々で、いつしか私もニラサワの事は考えなくなりました。
 

 
正直、つい最近まで、私もこの事は忘れていたんです。
 
いたんですけど、先日、仕事から帰ると妻が…。
 
「さっき、ニラサワさんって人から電話があったわよ。大学の時の友達だって。」
 
硬直する私に気付かず、妻は続けました。
 
「また電話するって…。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

棒振り

後輩から聞いたお話です。
 
彼は学生時代に「棒振り」のバイトをした事があるそうです。
 
「棒振り」とは、あの、工事現場で交通誘導をするお仕事の通称です。
 
ちなみに、赤く光るあの棒は「ニンジン」と言うそうです。
 


 
ある時、湖に架かる橋の現場に派遣されました。
 
夜間工事です。
 
バイト3人で、順番に1時間立って30分の休憩と言うシフトでした。
 
橋脚の補修工事なので、作業員の人達はみな高さ30mもある橋の下におり、棒を振る時は一人ぼっちに
 
なってしまいます。
 
人里離れた湖の事、陽が落ちると交通量はめっきりと減り、夜半になると、1時間に1台通るかどうかです。
 
 
真夜中。午前2時頃、コンテナハウスで仮眠をとっていると、橋の上からトランシーバーで
 
「発電機の燃料が切れて、ライトが消えて真っ暗。ガス持ってきて!!」と連絡が入りました。
 
さっき満タンにしたのに、もうガス欠になるなんておかしいな、と思いながらも、軽油の缶を持って行くと、
 
ライトはこうこうと灯っており、何だ、ガス欠なんかしてないじゃんと思う間もなく、腰を抜かしたように
 
座り込んでいるバイト仲間の姿が目に入りました。まさか車にはねられたかと、急いで助け起こしましたが
 
怪我はないようです。
 
しかし、彼は歯がガタガタ鳴るほど震えており、何を聞いても喋れないような状態でした。
 
 
すぐに責任者を呼んで、お茶などを飲ませて落ちつかせると、彼の口からこんな話が出てきました。
 
「棒振りをしていると、周囲を照らしていたライトがパッと消えて真っ暗になった。
 
ディーゼル発電機の燃料が切れたと思って、トランシーバーで軽油を持ってきて貰うよう頼んだ。
 
月明りに目が慣れてきた頃、山の方からポーッと光る丸いモノがふわふわと近づいてきた。
 
風船か何かかと思っていると、その光はどんどん近づいてきた。
 
ほんの3〜4mまで来た時、その光を良く見た。
 
それは、女の生首だった。」
 
(↓)想像図
イメージ 1
 
生首は、ニヤニヤと笑っていたそうです。
 


 
この湖、私も何度か行った事があるんですよね〜。
 
ほら、*****ランドとかがある、あの湖です。
 
 
 
 
 

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再び皆様とお会いできた事を幸福に思います。
 
私はどうやらアセンションとやらは出来なかったみたいだし、見る限りでは人類も滅んでない様子だし。
 
まあまあ、これにて一件落着。 
 
「よ〜お、よよよい・よよよい・よよよい・よい、めでてぇな、へい」 −ってな感じです。 
 
−と言う訳で、次の滅亡までは当ブログも存続が可能となりましたので、アセンションからあぶれた皆々様には
 
今後とも宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 

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