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話すと長くなりますが、長く話す気もないので手短に言うと、飲み屋で仲良くなったおっさんから聞いたハナシ。
そのおっさんは若い頃、仕事で旅に明け暮れていたそうで、お前は寅さんか!!とツッコミたくなりつつも、
よく考えれば私の若い頃もそんな感じだったので、そんな土壌もあって、仲良く飲めたのかも知れません。
そのおっさんが、二十年だか三十年だか前だかに、どこかの地方に仕事に行った時の事。
だそうです。
でね。その夜は、どこ行ってもモテたんですよ。
当時の、田舎の街なので、東京から来た、と言えばそれなりに持ち上げてくれるんですが、
そんなんじゃなく、普段どこ行ってもそんなにモテるって事がなかった私が、まじ今までなかった程、
行く先々の飲み屋の女の子達にモテた。
(TO:食っちゃった?)
いや、食わない、食わない。新婚でしたしね、女房に義理立てしてですね。
それでも、気分良く、宿に帰ってですね。
まあ、普通のそこそこの、ビジネスホテルですよ。
部屋に入ると、どっと疲れが押し寄せて。せっかく24hの大風呂もあるし、部屋にも内風呂もあるし、
ひとっ風呂浴びて寝よう…と思ったんですけど、そのまま、着替えもそこそこに、ベットにドサリですよ。
そのまま眠りこけて、ふと目を覚ましたのは、何時くらいだったんでしょうか。
シャーって、シャワーの音がするんです。ぼんやり、隣の部屋の音かなと思いながら
しばらくまどろんでいたんですが、いつまで経ってもそのシャワーの音が止まらない。
もしやと思って、もぞもぞ起きて、ションベンついでに自室のトイレ兼バスルームに入ったら、
やっぱり、シャワーが出てるんですよ。
―あれ?おかしいな と。
酔ってはいたけど、記憶なくす程でもなかったし、確かに部屋に入って、トイレも行かず、
もちろん風呂にも入らず寝ちまったのは間違いない。
つまり、その時初めてこの部屋のトイレ兼バスルームに入ったんですけど。
まあ、部屋の掃除をする人が知らずにシャワーのコックを押して、ずっと出っぱなしだったんだけど、
私もそれに気づかずだったんだろう…と思って、シャワーのコックをあげて、止めて。
そんで、ションベンして、またベットに入ったんですわ。
でも、何か目が冴えて、眠れんのです。寝付きはすこぶる良い方なんですが。
仕方ないんで、枕元の灯り点けて、明日の仕事の資料か何か引っ張り出して、チラチラ読んでたんです。
ベッドにうつ伏せになってね。そう、大体、午前2時半とか3時とか、そんな時間でした。
すると、しばらくして、どこからか、チリチリチリ…って、鈴の音のような、電話の音のような、そんなのが
かすかに聞こえてきたんです。耳を澄ますと止まるけど、またしばらくすればチリチリチリ…って。
今なら、携帯の音なんでしょうけど、当時そんなのなかったしね。
あんまり気にしてなかったけど、そのチリチリ…が、だんだんはっきり聞こえてきてね。
何か、この部屋の中から聞こえて来るような気がしてきてですね。
いや実際、かすかに聞こえてたのが、だんだん…そん時ゃ、すぐそこで聞こえてるような感じで。
さっきのシャワーと言い、気味悪いなぁ…と思って、いや、こんなの気のせいだと思って、水でも飲んでと、
ガバっと起きると、目に入った部屋の鏡に、映ってたんです。
(TO:―映りましたかッツ!!?? な、何が??)
ええ、映ってたんです。女の姿が。
しかも、裸。
(TO:はっはは、裸ッツ!? いい女でした?)
ええ?ええ、そりゃぁいい女…だったのかなぁ???
でも、怖いとか、いい女、とかよりビックリしたのが先で、うわっ!! って固まってたんです。
でも、今思っても、恐いって感じじゃなくって、なんでかと言うと、髪の毛金々のケバい感じの女で、
そこそこ、年はいってる感じ?だったけど、あんまり、全然、オバケっぽくなかったんですよ。
―そしたら、その女が、そのまま、ぶわっと、鏡から出てきて。
何か私に言ったんですけど、早口で良く聞き取れなくて。でも、怒ってるような口調でした。ええ。
しかし、私としては、訳が分からず、おどおどしてたら、消えちゃったんです。ふ〜っ…と。
(↓)再現想像図。
それきり、何もなくなって、静かなもんで、私もやっと眠れたんですけどね。
よく考えたら、安眠妨害でしょ?
夜の夜中に、ケバい女の幽霊だか何だかに出られて。訳もなく怒られてさぁ…。
(TO:同情します。)
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2014年06月19日
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