こんなブログをやっていながら、今まで記事にしておりませんでした。
「腹切りやぐら」 「小坪トンネル(逗子だが)」と並んで、鎌倉最恐スポットに数えられる、
散財、いやもとい。それは飲んだ時の私TO。
散在が池 、通称鎌倉湖を…、です。
子供の霊が多く見られるというウワサは、私がそれこそ子供の頃からありました。
自殺や死体遺棄が何度かあり、割と最近も白骨死体なんかが発見されたりして、
そんな事がこの場所を「最恐心霊スポット」の地位に押し上げてしまった事はまず間違いないでしょう。
秋の透き通った青空に誘われ、鎌倉に入った取材班。
いつものように、朝比奈からアプローチするが、八幡宮界隈の人混み!!
どこもかしこも人だらけ!! 嫌気がさした取材班はそのまま北鎌倉に向かうが、
ここも多くの観光客や修学旅行の小僧小娘が群れており、情緒もへったくれもない。
大体やねぇ、毎日毎日東京で人混みに揉まれれてやねぇ、休みの日にまで
人混みの中に入る気はさらさらないんやねぇ。(誰なんだ?)
―と言う訳で、やって来たのは、散在が池。取材班の世代では、鎌倉湖と呼んだ方が通りが良い。
ひと気がない…と言うより、誰もいない。
誰かいろよ。心細いやんけ。
先ほど、観光客の群れに毒づいていたのもコロッと忘れ、
明るい秋の午前中にもかかわらず、いきなりビビくる取材班である。
限りなく透明に近いブルーな空とは対極的に、仄暗い水の底からっぽい雰囲気を漂わせる水面。
さすが「最恐スポット」、ウエルカムな空気は全く感じられない。
さて、何処のどいつが云いだしたのかは知らんが、「一周すると不幸が訪れる」とされるこの池、
よりによって一周する遊歩道がある。
散在が池を擁するこの公園を管理運営するのは(公財)鎌倉市公園協会。
そんなに人を不幸にしたいのか、(公財)鎌倉市公園協会ッツ!?
決して幸福な人生を歩んでいる訳でもない取材班は、敢えてこの挑戦を受ける事にした。
今更不幸の一つや二つ増えたって、どってこたねぇぜ。
取材班の心中に、痩せ我慢の言葉が虚しく響く。
その時、と、不気味な水音が…取材班の耳に入った。
水面を見るも、何もない。
空耳か…空耳といえば、空耳アワーのジャンパー、アレ、欲しいよなぁ…と思いを馳せる
取材班の耳に、またしても
空耳ではないッツ!! 何か、何かがいるッツ!!!! この、仄暗い水の中にぃ!!
いた。
鯉が。
元気な奴が跳ねていた。
さて、取材班は、散在が池”呪いの”一周コース踏破に向かう。
池の西側に「馬の背の小径」と名づけられた遊歩道が伸びている。
その「小径」に雄々しく踏み込むのである。
「小径」っつー位だから、じいさんばあさんでも鼻歌まじりで歩ける程度の道だろう
…とタカをくくっていた取材班は、直後、後悔することになる。
険しい!! 結構、険しいのである!!
当て事とふんどしは向こうから外れる。
後悔先に立たず。
兎も角、行くしかない!! と、急峻な山道を体力を尽くして登る取材班。
徒歩5分、既に水面が遠く下になり、取材班の足は、ナイツのネタを聞いた時の如く、
激しく笑い始めている。
「馬の背」とはよく言ったもので、山道の両側は鵯越もかくやの急斜面。
つまり、狭隘な峰の稜線なのだ。
さすがの九郎殿もここは馬では降れまい。
転落すれば、マキロンとバンドエイドでは済まない大怪我はまず免れないであろう。
(公財)鎌倉市公園協会さんよぉ…やってくれるじゃねぇか…こんなキケンな道を
「小径」と称してイタイケな取材班を誘い込んでくれるとは…な。
その時、ゼイゼイ呻きながら登る取材班の耳に、背後から、歌声が聞こえてきた…ッツ!!
♪ふんふふん ふんふふん…
女性の、歌声だ。
散財が池には、白い女性の霊も出ると云う。
♪ふんふふん ふんふふん…
近づく歌声。 白昼堂々、出たか!? 白い女性霊ッツ!!
生身の女では、この過酷な山道で歌を口ずさむ余裕などある筈はない!!
―その次の瞬間!!
身構える取材班の横を、颯爽と追い越しがてらに「こんにちは〜」と会釈する老夫婦。
奥さんはまた、♪ふんふふん ふんふふん…
と歌いながら、スタスタと軽い足取りで「馬の背」を登って行く。
「こんにちは…」と挨拶を返す取材班であるが、じいさんばあさんでも鼻歌まじりで歩ける道
だったんだ、ここ…と、今更ながらに自らの体力のなさを知らしめられたのであった。
(公財)鎌倉市公園協会さんよぉ…疑って、悪かったな…。
それは兎も角、遊歩道には定間隔的に植生などについての説明版が設置されている。
これらは総じて、とても解り易い。
遊歩道を一回りするだけで、これでアナタも森林博士!! になれること請け合いである。
気がきくじゃねぇか、(公財)鎌倉市公園協会さん…。
「馬の背」の西側には、閑静な住宅街が迫る。いかにも鎌倉らしい風景である。
幾度か、このような風景を当ブログでも紹介して来たが、何故これが”鎌倉らしい”のか。
市域の狭い鎌倉、歴史的景観と開発の狭間で常に苦労が絶えず、住民や企業に多少なりとも
不便を強いながらも、何とかかんとか、”その場所だけは、雰囲気を保つ”ことに努力を続けざるを
得ないのである。
そういう訳で、どんな神聖かつ歴史的な場所でも振り向けば普通の街、と言うのが、鎌倉の
鎌倉らしさなのである。
歴史的な場所、と言ったが、この散在が池もそのひとつである。
実は、この池は自然の造形物ではなく、人造湖なのである。
かと言って、鎌倉湖だからって鎌倉時代からある訳でなく、明治初期に造成されたのである。
その由来については、書くのが面倒くさいので、下の画像を参照されたし。
子供の霊が出る…と云うのも、割かし歴史的背景があるのが解り、大変興味深い。
つまりここは、由緒正しい心霊スポットなのだ。
有難うよ、(公財)鎌倉市公園協会さん…。
【神次の話】
昔、今泉村の長者がいて、なかなか子に恵まれずようやく授かった息子神次は、大きくなるにつれ、
しばしば池に遊びに行くようになりました。
この池には化け物ウナギが棲んでおり、村人は一人で遊びに行くのは恐ろしいことだとうわさしました。
ある夜、長者に「神次を池にやってはいけない」と夢のお告げがあったため、神次を部屋に閉じ込めました。
すると神次は見るみるうちにやせ細りってしまったのです。
衰弱した神次に「もう一度だけ池を見せてくれ」とせがまれた長者はついに池に行くことを許してしまいました。
神次は一目散に池へ行くと、そこへ身を投じたのです。 それきり、神次は浮かんできませんでした。
(
とほとほ道中記さんより)
そんなこんなで、散在が池一周を無事完遂した取材班。
いつしか風が出てきており、水面にはさざ波が湧いていた。
「一周すると不幸が訪れる」の呪いとは、たぶん2日後に襲ってくる足の筋肉痛であろう…。
取材班は、ため息をつきながら、足取りも重く、散財が池を後にするのであった。
散在ガ池はもともとは農業用水池の
役割を果たしていましたが、
今では「鎌倉湖(かまくらこ)」とも呼ばれています。
春は桜・秋は紅葉を澄んだ静かな湖面に映し出す様は
神秘的なものを感じさせ、世間の喧騒を忘れ
ゆったりと落ち着いた気持ちにさせてくれる
自然の癒しスポットとして愛されています。
比較的なだらかでゆったり歩ける
「のんびり小径」と起伏があり
健脚者向きの「馬の背の小径」が池をぐるっと廻り、
途中に「パノラマの小径」散策コースがあります。
また、池から流れる小川には「せせらぎの小径」と
名付けられた水辺の散策コースもあり、
植物や野鳥などの自然観察にも適しています。
鎌倉アルプスとも呼ばれる天園ハイキングコースへの
入り口が近くにあり、鎌倉ハイクの
出発・終着点としてもよい公園です。
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