オーパーツ・コーナー

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オーパーツ(Out Of Place ARTifactS、場違いな加工品)とは、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難であるか、あるいは不可能と考えられる、主に出土品を指す用語である。ただし、正式な考古学用語ではなく、そういった出土品の存在を強調して考古学上の通説に疑義を唱える意図で良く使われる。

―世にあまた転がっているオーパーツを徹底検証!!子供の頃からの疑問が全て解けます!!(たぶん。)
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南山先生の著作に刺激されて、記事にしてしまいますが、実はコレ、ずっと前に書きかけたネタなんです。
 
しかし、いくらなんでもコレはないだろうと思い直し、没にしたのですが…。
 
今再び、表舞台へ、飛びたて古代エジプトのグライダァー!!
 


 
ビュウウウーン!!と飛び立ったのがコレ(↓)。
 
イメージ 1
古代エジプトの動力グライダー
 
(の模型)です!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
○プロフィール
・1898年に、古代エジプトの墳墓から発見された、全長15cmほどの木製品で非常に軽量。素材はイチジクの木ともレバノン杉とも言われている。カイロ博物館所蔵。
 
・発見当時はライト兄弟の動力飛行以前だった為、この木製品が航空機だと思う人はおらず、単なる鳥の模型だと思われていた。
 1969年にカリル・メッシア博士は、この形があまりにも現代の飛行機と似ている事に気付いた。そこで、エジプト文化省は、考古学者と航空関係の専門家からなる委員会を組織し、この木製品の研究を行った。
 その結果、翼の反り具合が揚力を生み出すのに適しており、翼端の下半角(下方への反り)が機体の安定性を保つのに最適だという事が判明した。この事は、風洞実験でも実証された。委員会はこれは航空機の模型であると結論した。時速95Km以下の低速で、重量物を輸送する「動力つきグライダー」ではないかとの意見が有力である。

 


 
なるほど、確かにもっともらしい形をしております。後ろから見ると。
 
では、横から見るとどうでしょう。
 
イメージ 2
 
…鳥ですね。完全に。
 
コレを古代のグライダーだと主張するのも、大変な勇気と度胸が必要な気がしますが、やはり気の弱いオーパ
 
ーツ系のサイトでは、大抵後ろから見た写真しか載せておりません。【注1】
 

 
さて、結論としてはこれでOKかなと言う気もしますが、せっかくですから、もう少しツッコんでみましょう。
 
 
まず、この「グライダー」のプロフィールには、大なミス・リードを誘う部分があります。
 
「古代エジプトの…」と言いますが、この木製品が出土したのは紀元前200年頃のプトレマイオス5世時代の遺跡
 
からです。世界史が好きな方ならご存知でしょうが、その頃のエジプトはローマの支配下にあった時代です。
 
まあ、大きく括るとプトレマイオス朝も古代エジプトではありますが、4000年も5000年も前の時代の遺物では
 
ないのです、コレは。ただ、良く知らない人は、「古代エジプト」と言うと、そんな時代のモノだと思ってしまう。
 
「古代エジプト」でひとくくりにする事で、「少しでも古く見せよう」と言う魂胆なのでしょうか。オーパーツ・ネタでは
 
良く使われる手です。
 
 
また、コレを「航空機だ」と言い張りだしたカリル博士は航空力学の専門家でも考古学者でもなく、内科医さん。
 
同時に芸術家でもあり、航空機模型製作者でもあります(自称)。つまり、今で言うと、空モノ・モデラーと言ったと
 
ころでしょうか。それだけなら良いのですが、超心理学の本を書いたり、ダウジングで遺跡を探したりする、ちょっ
 
アレなお方だったのです。どこからどう見ても鳥にしか見えないモノを「航空機だ」などと主張したのも、判る様
 
な気がします。
 
イメージ 3
                         (↑)カリル・メッシア博士。
 

 
さて、一応、この木製品が本当に空力的に理にかなっているのかを見ておきましょう。
 
 
まず、この「グライダー」には、水平尾翼が無いので、ピッチ(頭を上下に振るような動き)が安定せず、上半角が
 
ない主翼ではロール(横方向の動き)も安定しません。それに、低速で重量物を運ぶにしては、翼長が短かすぎ
 
翼厚も薄いので、十分な揚力が得られそうにありません。
 
つまり、輸送用のグライダーとしては使い物にならない―と言うか、飛ぶ事すら出来ないシロモノです。【注2】
 
そもそも「動力グライダー」と言う割には、エンジンがどこにも付いていないのはどう言う訳なのか。…ホントに航
 
空関係の専門家が調べたんでしょうか?
 
 
イメージ 4
 
(←)第二次大戦で使用された、ソ連の軍用輸送グライダー「グリボフスキ G-11 」。
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 7
      (←)同じくドイツの空挺部隊輸送用グライダー
      「DFS 230」。
    
      輸送用に限らず、グライダーの外見上の最大の特      徴は細くて長い(アスペクト比が大きい)主翼です       が、「古代エジプトのグライダー」には、その特徴が      見られません。
 
 
 
 
 
百歩譲って、この木製品に空力的な合理性が多少でも見受けられるとしたら、それは元々「鳥」をモデルにした
 
からに他なりません。空を飛ぶ鳥が空力的に洗練されているのは、当然と言えば当然ですから。
 

 
さて、当初カイロ博物館では「古代の飛行機の模型」として特別展示会を開催し、長蛇の列を為すほどの
 
盛況となったそうですが、さすがに恥ずかしくなったのか、近年では展示を中止して金庫にしまってある
 
 
 
結局、この木製品は、鳥を模った玩具であるとか、風見鶏だとか言われているそうです。
 
 
イメージ 5
(←)風見鶏説
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つまり、「古代エジプトのグライダー」も、「パッと見そうみえる」系のオーパーツだった―と言う事です。
 

 
しかし、「古代のグライダー」説を唱える人達【注4】は、模型があるのに現物が見つかってないとか、滑走路(グラ
 
イダーの場合、正確には滑空場)が見つかってないとか、グライダーの製造工場はどこだったんだとか、その他
 
諸々、誰でも考え付くツッコミは思い浮かばなかったのでしょうか???
 
 
―まあ、どうでもいいですが。   鳥だし
 
 
イメージ 8
(↑)エジプトでも良く見られる「イエスズメ」。―似てませんか?(大きさもほぼ一致します。)
 

 
【注1】度胸のあるサイトでは、目の部分を画像加工で塗りつぶすと言う力技を見せてくれる所もあります。
【注2】「レプリカを飛ばしてみたら、見事に大空に舞い上がった」的な話もありますが、力任せにブン投げたのではないでしょうか?
【注3】木製品の部屋にひっそりと展示されていると言う話もあります。しかし、私もカイロ博物館には行きましたが、見た憶えがないです…。
【注4】「どうみても、鳥には見えない」と書いてある本やサイトも多い様で…。どう見たら鳥以外のモノに見えるのか、教えて頂きたいものです…。
 

 
 
イメージ 6
 
 
 
(↑)まあまあじゃん…と思ったら、バナーをクリックして下さいまし…。
 
 
 
オーパーツにも、ちょっと飽きてきましたので、お口直しにこんなのを。
 
あの!!ミッキー・マウスが数百年前から存在していたと言う事実の証拠が続々と発見されていると言うお
 
話です!!
 


 
2007年、スウェーデン南部のウッパクラで青銅器・鉄器時代の発掘現場から、トンデモない鉄器が出土しました!!
 
                   ジャーン!!
イメージ 1
 
ルンド大学所属の考古学者ジェリー・ローゼンベルグ氏によると、この出土品は、紀元後900年頃に作られた、女
 
性の衣服の留め金なのだそうです。
 
驚くべきは、今から1100年以上も前に、ミッキーマウスがキャラクター商品となっていたと言うこの事実!!
【注1】
 
―え?似てない?それに、ぜんぜん可愛くない?
 
…そうですか。
 
では、これはどうだぁぁ!!
 


 
イメージ 2
 
オーストリアはマルタという街の教会で、700年前のフレスコ画を修復したところ、何とそこには、ミッキー・マウス
 
の姿が、生き生きと描かれていたのです!!
 
これぞまさに、700年前にミッキーがいた事の証明です!!絶対そうなのです!!
【注2】
 


 
ミッキー・マウスは、1928年11月18日のニューヨーク生まれだと言いますが…
 
相当、サバ読んでるのではないか???
 
 
 
【注1】野暮な注釈ですが。このアクセサリーは、ライオンを模った物だと考えられております。北欧で作られたので、本物のライオンを見た事がない人がデザインしたらしく、こんなミッキー似の顔になったそうです。
【注2】またまた野暮ですが。これは、イタチかビーバーか何かを図案化したものと考えられているそうです。
 
イメージ 3
 
 
 
(↑)バナーをクリックして頂けると、嬉しいです…。
いつもの様に、何か一つに引っ掛かると熱中して記事を書きまくると言う癖が出ております。

今回はそれがオーパーツなのですが、じきに熱も醒めると思いますのでしばらくお付き合い下さい。


ひねくれた私が採り上げると、全てのオーパーツが気のせいかインチキかになってしまいそうですが、

中にはそうでもないブツもあります。





それが、これ。

イメージ 1

あの、秦の始皇帝の兵馬傭坑から出土した剣です。青銅製の長剣なのですが、これが何と!!

この剣にはクロムメッキが施されており、おおよそ2200年の時を経ても輝きと切れ味を保ち、今でも数十

枚重ねた新聞紙を一刀両断できるほどなのです。


おまけに、この剣の他にも、同時に出土した矛、戟、刀や大量の弩、矢じりにもクロムメッキ処理が施され

ている事が判っています。




秦の後、漢の時代の銅剣は全てボロボロに腐食し、殆ど原型を留めておりません。

つまり、秦のクロムメッキ技術は後世に継承される事も無く消えてしまったのです。

秦でクロムメッキが行なわれていたと言う記録も一切見つからない。

西洋で電解法によるクロムメッキ技術が開発されるには、1937年のドイツまで待たなければなりません。


一説によると、この古代のスーパー・テクノロジーは、宇宙人によって秦の始皇帝に伝えられたのだ…

とも言われております。2000年以上前の中国に電気がある訳も無く、メッキが出来る訳も無い。つまり、

宇宙人のテクノロジーによって武器をクロムメッキした為に、秦は強大な軍事力を手にして、史上初の中

国統一王朝を築いたのだと。




この「クロムメッキの剣」については、何処でどうやって加工されたか等、まだまだ解明されていない謎

が多く、一概に結論が出せない状態にあります。

そう言う意味ではまさにオーパーツ=「場違いな工芸品」であると言えます。


しかし、私の拙い調査力で調べた限りでは、例え古代であろうとも、別に宇宙人に頼らなくとも、クロム

メッキを施す事は可能だと言う事だけは判りました。


金属メッキ技術の一つとして、無電解メッキと言うのがあります。電気を使わずにメッキする方法です。

電気を使わずにクロムメッキを施す方法を「クロマイジング」と言うそうです。粉末法・ガス法等があ

り、高温でクロムを表面に拡散させる技術だそうです。


「古代の電池」の記事でも、昔から電気を使わずに金メッキする技術があったと書きましたが、金以上に

身の回りにありふれたクロムが無電解でメッキされていたとしても不思議ではない様な気がします。メッ

キ技術自体は紀元前1500年頃のアッシリアまで遡れるそうで、それからすると、秦代のメッキはまだまだ

新しい部類なのかもしれません。


メッキと言えば電気メッキしか思い浮かばないと、「メッキがしてある=異星人の技術」なんて思ってし

まうのかもしれません。でもよく考えたら、日本でも、奈良の大仏みたいに造仏当初に金メッキされた仏

像が沢山ありますしね。あれをいちいち「超古代文明」だとか「宇宙人のテクノロジー」だとか言ってい

たらキリがありません。遥かな昔から、電気要らずのメッキの技術は、世界中に存在していたのです。




秦代の青銅鋳造工芸は、商(殷)と周の非常に高いレベルの青銅鋳造技術を継承した上で、更に著しい進

展を遂げたと言います。秦の始皇帝が中国を統一した平和の下で、技術が急速に発達したのでしょう。

結果、秦の技術は、中国古代の冶金史上における集大成となっており、冶金・鋳造・溶接・金属の常温加

工・組み立てなど、青銅加工の全ての面で、驚異的なレベルまで発達していたのです。


そんな、秦の金属加工テクノロジーの結晶が、この「クロムメッキの剣」なのでしょう。

クロムメッキは、当時の最先端技術であったのはまず間違いないですから、その製造法は極秘中の極秘で

あった事は想像に難くありません。何せ、この技術が秦に敵対する勢力に漏れでもしたら、秦の軍事的優

位性が大きく揺らいでしまうのですから。今で言うと、最先端の軍事技術である「ステルス技術」を、ア

メリカが門外不出にしているのと似るのではないかと思います。


―そんな訳で、秦代で開発されたクロムメッキ技術の全てはブラック・ボックス化され、一切が外に伝承

されず、そのまま王朝の滅亡と共に滅んでしまったのではないかと、私TOは思います。



オーパーツ業界では、ちょっと不思議な過去の遺物が出てくると、無批判に宇宙人の技術だ何だと、そう

言う論調になり、それを「ロマンがある」などと言っちゃったりしておりますが、ホントにそれがロマン

だとしたら、何と陳腐なロマンなのでしょうか。

私TOは、そんなものロマンでも何でもなく、単なる思考停止だと思います。何でもかんでも、宇宙人や超

古代文明のせいにしてしまうのですから。短絡に過ぎて、頭を全く使っていない。


大昔の人々が、人類の叡智を発揮して開発してきた技術、建設してきた遺跡に対して、ろくに調べもせず

に宇宙人だ超古代だと主張するのは、人間を相当甘く見ている、人類に対する冒涜だとすら私TOは思った

りしております。ちゃんと調べていくと、遥かな昔の人々が、大変な努力をして驚く様な事業を成し遂げ

ていたのだと言う事が判ったりします。そっちの方が、よっぽどロマンがある様な気がするのは私TOだけ

でしょうか?


現に、「ナスカの地上絵は宇宙人が造った」などと言う与太話を主張する輩に対して、ペルーの国民は

「我が祖先が造った偉大な遺跡を宇宙人風情の所業とするは、何事か!!」と、至極もっともな憤りを表明

しております。ろくに調査もしていない外人に、法隆寺は宇宙人が造った…なんて言われたら、日本人と

してはあまりいい気分がしないでしょう。オーパーツ業界には、平気でそんな暴論を吐き捲くっている人

が大勢いるのです。



―とは言え、浜の真砂は尽きるとも、世に不思議の種は尽きまじ。

いつか本当に「宇宙人が造ったオーパーツ」とか、「超古代文明が栄えた証拠のオーパーツ」が見つかる

かもしれないので、今後もこのジャンルには注意して参りましょう…。






リットリオさんから頂いたコメントに「太古の地層から発見された人間の足跡」のお話があったので、記

事にします。


「太古の足跡」とは、つまり、人間が存在しなかった時代(例えば1億年前とか…)の地層などから人間

の足跡が見つかる―と言うオーパーツ業界では定番のネタで、ざっと数えても世界のあちこち、5〜6箇

所で発見されております。


その中でも有名なのを一つ。




アメリカ・テキサス州グレンローズ近郊に流れるパルキシィ川の河川敷。その岩層は1億1000万年前から1

億1500万年前の白亜紀前期に属しています。


1930年代、パルキシィ川で、「人類の足跡の化石」が発見されました。


正確に言うと、その存在は20世紀初め頃には地元の住人に知られていたのですが、パラクシー川から切り

出された「人類の足跡化石」の標本が、ある考古学者の目に止まったのです。

イメージ 1

                   (↑)恐竜の足跡の右に「人間の足跡」が…!!

人間と恐竜が共生していた!!

「人類の足跡化石」は、その動かぬ証拠として、一躍有名になりました。

面白いのは、「人類が1億年以上前に存在していた」ではなく、「地質年代が間違っており、恐竜が割り

と最近まで生きていた」と言う事の証拠として扱われた事です。その説に則り、『石の上の足跡』と言う

映画まで製作されました。


しかし、人類学者や考古学者の調査の結果、「人類の足跡」は、単なる岩の凸凹だったり、三本指の恐竜

の歩行痕の指部分が風化して消えたりしたものだった事が判明しました。(中には、明らかに捏造された

ものもありました。)


1986年に、国際的な恐竜足痕のシンポジウムでこの調査結果が発表されると、参加した研究者達は「私も

同じ様な『足跡』を見た事がある」と口々に語り、パルキシィ川に刻まれた「人類の足跡みたいなもの」

は世界中で普通に見られるものだと言う事も判りました。






―と、以上が事の顛末なのですが、最初に「人類の足跡化石」の標本を見た学者も、はなからそれが人間

の足跡だとは思っていなかったそうです。


では何故「人類の足跡化石」が世界的に有名になったかと言うと、創造論を信奉する人々が肯定的かつ

大々的に宣伝したからなのです。映画を作ったのも創造論者の人達です。


創造論とは、聖書に書いてある「神による天地創造」は全て事実であると言う考え方。進化論を完全に否

定する立場であります。

聖書では、天地創造から現代まではせいぜい1万年位のスパンしかなく、その期間に地球の全歴史を詰め

込まなくてはならない為、1億何千年前に地球があっては困るのです。だから、「1億年以上前に人類がい

た」と言わずに「つい最近まで恐竜がいた」と主張したのです。


しかし調査が進むにつれ、特に創造論者のグループが足跡の偽造をしている現場が押さえられると、ほと

んどの創造論団体が自らの誤りを認めるようになり、映画の公開をとりやめ、出版物をの販売も中止しま

した。現在のアメリカでは、もう殆ど見向きもされないネタになってしまったのです。




ところが、その手の「否定的な情報」は殆ど無視される日本のオカルト業界では、このネタはまだまだ立

派に現役で頑張っております。時には、「1億年以上前に地球を訪れた宇宙人の足跡」などと紹介される

事もあります(笑)。こう言うのを見ると、アメリカで使い物にならなくなった大リーガーを有難がって

日本の球団が契約するみたいな情けなさを感じます。最近の日本プロ野球はレベルがあがり、そんな事も

なくなりましたが、日本のオカルト業界はまだまだその程度の様です…。



(参考)トンデモ超常現象99の真相(洋泉社・と学会著) パラクシー川の足跡化石/足跡の中の足跡


久しぶりにオーパーツの記事をあげて、勢いがついてしまったので、もう1発かまします。
 
先日、ブックオフでネタ本としてUFO本を買った【注1】のですが、それにこんなのが載っていたので大笑い。
 


中世の大聖堂に宇宙飛行士のレリーフが!!
 
スペインのサマランカ旧市街にあるカテドラル(サラマンカ大聖堂)。この大聖堂を作り始めたのは1102年で、完
 
成までに2〜300年を要したと言う。この大聖堂に、オーパーツが存在する。
 
その壁面に、宇宙飛行士としか思えないレリーフが刻み込まれているのだ。
 
これは、中世期に地球へ来訪した宇宙人を模して彫られたものだと考えられている…。
イメージ 1


―てな感じの内容だったのですが、写真を見ると、ホント、まさに、宇宙飛行士そのものです。
 
「見た感じ、そう見える」と言う、いつものオーパーツのパターンと違い、背中にしょった生命維持装置や、宇宙遊
 
泳の命綱、ブーツの裏まで細部まで細かくディティールされております。これは、どこからどう見ても「宇宙飛行
 
士」そのものです。
 
                            (↓)拡大
イメージ 2
 
しかし、日本で言うと、鎌倉から室町あたりの時代に、まさか宇宙飛行士など居る訳もなく、確かに宇宙人の姿を
 
彫ったとしか考えられません。…かねぇ?
 


宇宙飛行士の正体!!
 
UFO本やビリーバー系サイトでは一切触れられていないのですが、実はサマランカには新旧二つの大聖堂があ
 
ります【注2】。そして、このレリーフが彫られているのは「新聖堂」の方。「新」と言っても、16世紀から18世紀にか
 
けて造られた【注3】もので、当然宇宙飛行士など存在しない時代の建築物です。
 
 
しかし、新聖堂には1993年に補修工事が入っており、その際に、「20世紀の象徴」の一つとして宇宙飛
 
行士のレリーフが加えられたのです。【注4】
 
つまり、大聖堂自体は2〜300年前の物でも、レリーフ自体は20世紀末に彫られたものだったのです。
 
 
 
    ちなみに、宇宙飛行士のそばにはこんなレリーフも(↓)。「アイスを食べる怪物」です。
イメージ 3
 


―と言う訳で、聞いてみれば「なーんだ」と言うオチなのですね。
 
実はこれ、結構有名なレリーフで、これを見たさに現地を訪れる観光客が大勢いる程です。
 
だから、UFO本でこれを見た時、大笑いしてしまったのです。こんなのまで、オーパーツ扱いするのか!!と。
 
 
UFO本の監修者がこの事実を知らぬ筈もなく(もし、知らないで書いているのだったら、それはかなりの勉強不足
 
と言わざるを得ません)、事実を隠して、ありもしないミステリーを創り上げていると言う事になります。新旧の大
 
聖堂をごっちゃにして、わざと古い方の年代で書くところなど、ニクイ演出ですね。
 
まあ、真に受ける方もどうかと思うのですが、ともあれ、この「サラマンカ大聖堂の宇宙飛行士」は、書き手も読み
 
手も、似たり寄ったりが集まるUFO・オーパーツ業界の縮図の様なネタではあります。
 
(かく言う私もその一人ですが。)
 
 
 
 
 
 
【注1】105円なり。私、その手の本は殆んど古本屋で買います。
【注2】正確に言うと、新旧大聖堂は一体化しており、外から見ると一つの建物に見える。
【注3】レコンキスタ終結を記念して建設されたそうな。
【注4】この大聖堂に使われている石材は、酸化鉄の含有率が高く、かなり脆いので、度重なる修復が必要なんだとか。
 
 
イメージ 4
 
 
 
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