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お次はOさんのお話です。
Oさんの友人に、長距離トラックのドライバーさんがおり、その方の体験談を話してくれました。
ドライバー仲間の間では「出る」ので有名なサービスエリアやパーキングエリアと言うのが全国にいくつかある
そうですが、関西の、あるパーキングエリアもそのひとつ。
そこは、トイレと自販機しかなく、大型車・小型車がそれぞれ数台停められる程度の、小さなPAだそうです。
周囲に墓地が多いためなのか、昔から「幽霊が出る」と言われていたらしいです。
ドライバーさんの同僚のうち何人かもそこで奇妙な体験をしていたそうです。
そのドライバーさんは、普段はそのPAに寄る事もなく、いつも通り過ぎていただけなのですが、ある夜、
荷物を積んで東京に戻る途中に、少し眠くなったのでそのPAに入ったそうです。
丁度休憩をとるタイミングで、普段なら手前のSAに入るのですが、その時は何となくそのPAに入ったとか。
「出る」と言う噂は知ってはいましたが、別に本気で信じている方でもないので、怖いとかそんな気持ちは
なかったそうですが、大型トラックの先客が1台停まっているのを見て、やはり少しホッとしたようです。
トイレを済ませて、缶コーヒーでも飲もうと自販機のある場所に行くと、先客のドライバーらしき男がやはり
飲み物を買っているところでした。
その男を見たドライバーさんはギョッとしました。
自販機の前の男の背後のから、やたらと細長い腕がにゅーっと伸びて、首を掴んでいるのです。
その腕は青白く、女のもののように見えましたが、長さは2mほどもあったそうです。
二の腕のあたりからは、闇に溶け込むようにして、見えません。
男は、何も感じていないらしく、極々普通に振舞っています。
ドライバーさんは、何も見なかった事にして、そそくさとそのPAを後にしたそうです。
件のPAは、それからしばらくして閉鎖されたとの事で、仲間内では「あまりに幽霊の目撃が頻発したから
立ち入り禁止になったのだ」と、まことしやかに言われたそうです。
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車に纏わる怪
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このお題で当ブログが黙っている訳にはいきますまい…と勝手な使命感を抱きつつ、丁度昨晩ネタを仕入れた
ので記事にします。
私がネタを仕入れるのは飲み屋かタクシーと相場が決まっておりますが、またぞろ飲んだ帰りのタクシーの運転
手さんのお話です。
お化けの話、ですか?
そうですね〜、私らはお化けが出ると喜ぶんですよ。いやいや、この業界の言葉で、思わぬ所で遠距離のお客さ
んを拾ったりすると「お化けがでた」なんて言うんですがね、はっはっは。そうじゃなくて、ホンモノのお化け?そう
ですね、やはり、長くこの商売をやっていると、おかしな事の一つや二つはあるもんですよ。例えば…。
何年も前の話ですけどね。
深夜に、西口から本牧までお客さんを乗せて行って、戻る途中で、無線配車が入って、車を向けたんですよ。
でもね、配車先が本牧の埠頭なんですよね。十二天の先の辺りです。そこに女性で何とかさんって人が待ってる
って言うんだけど、夜の夜中にそんな場所で女が?とは思ったんですよ。それで、指定の場所に「行ってみると、
誰もいやしない。あたりも見て回ったんですけど、女の人どころか、人っ子一人いやしない。
それで、お客さんの携帯に到着の電話をしたら…。
「この電話番号は現在使われておりません…」―って。
ちょっと、ゾッとしましたね。あの時は。
ホント、タクシーは怪談の宝庫ですね。
その運転手さん曰く、お客さんとの話題の一つとして、この手の話はいくつか持っておくのがプロの運ちゃん
なんだそうです。
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先日乗ったタクシーの運転手さんから聞いた話です。
人の良さそうな風貌の初老の運転手さんでした。
私は今はこうして横浜で車乗ってますが10年ほど前までは、○○県の某所(特に名を秘す)でやってましてね。
夜、○○駅で客待ちしていると時々、長距離が入るんですよ。
車で小一時間ほど走ったところに、○○の奥座敷なんて呼ばれる温泉がありましてね。
地元の会社の宴会なんかに良く使われる所なんですが、仕事が遅くなって、タクシーで駆けつける方なんかが
結構いらっしゃる。
商売としてはおいしいんですが、行きはよいよいで、帰りが怖いんです。
ええ、その温泉の手前に、湖がありましてね。
そこに架かった橋を通るんですが、いわゆる、自殺の名所なんですよ。その橋が。
行きはほら、お客さん乗せているんでどうって事はないんですがね。
帰りは独りでしょ。おっかないんですよねぇ。
やっぱり、「出る」なんて噂もありましたしね。「見た」って言う仲間も何人かいましたしね。
寂しさを紛らわすのにラジオをかけても、何故かその橋のあたりでは雑音が入って聞こえなくなったりしまして、
やっぱり何かあるのかなぁとは思ってました。
―それでですね、年も押し迫った時期に、温泉にお客さん乗せてってね。
まあ、忘年会のお客さんですよ。
旅館で降ろして帰ろうとすると、道端に手を挙げている人がいる。
そうなると、こっちは嬉しいですよねぇ。商売にもなり、橋を独りで渡らなくてすむのでね。
乗ってきたお客さんは、中年の男性でした。何でも、急に家に帰えらなきゃいけない用事ができたとかでね。
夜も9時を過ぎてましたから、バスはないんですよ。それで、○○駅までやってくれと…。
あんまり喋らない人だったんですが、不景気で大変だとか、子供の受験がどうとか、ぽつぽつとね。
そんな話を聞いているうちに、橋に差し掛かったんですよ。するとね…。
突然、お客さんが、停めてくれって言うんだ。橋の真ん中で。
おしっこなら何もこんな橋の真ん中ですることはない、橋を渡った先にトイレがありますよって言っても、いいか
ら早く停めてくれと言い張るんです。やけに強い口調なんで、つい車を停めちゃってね。
おいおい、このまま湖にドボンなんて勘弁してくれよなんてハラハラしながら見ていると、お客さんは欄干から湖
面をじっと見下ろしてるんですよ。
こりゃ、いよいよまずいと思って、車降りて声をかけようとしたらですね…。
お客さんの横に、白い靄みたいな、ぼんやりと人の形をしたモノが立ってるんですよ。
丁度そのお客さんの肩を抱くような感じで…。
うわあと思いましたけど、怖いよりもお客さんを助けなきゃと言う気持ちの方が強かったんですね。
駆け寄って、「コラア!!あっち行け!!」とか叫びながらその靄を夢中で振り払って、お客さんの腕を掴んで
車に押し込んで、そのまま全速で逃げたんですよ。
後席でぐったりしていたお客さんが途中で目を覚ましたんで、大丈夫でしたかと聞いたら、お客さんは何にも憶え
てないんです。橋の真ん中で降ろしてくれと言った事も、何にも。え?何が?って聞き返されましたよ。
まあ、本人が憶えていないんだったらと思って、余計な事は言いませんでしたけどね。
たぶんアレ、死んだ人が引きずりこもうとしてたんでしょうねぇ…。
(↓)最近、ベテランっぽいおっさんが出てきてないですね。そう言えば。
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会社の女の子、Tさんから聞いた話です。
Tさんが以前、男二人女二人で夏の夜のドライブに行った時の事。
余りに蒸し暑くて、山の上で涼を求めようとしたそうです。
ところが、途中で道に迷ってしまい、本道から逸れた、細い道に入ってしまいました。
幅員は、車がやっとすれ違えるかどうかと言うくらい。かろうじて施されている舗装も荒れており、
そこここから雑草が伸びています。どうやら、普段からほとんど車や人が通らない道のようです。
途中で車を停め、運転している男の子が地図とにらめっこをしている最中、Tさんたちは車外に出て
一服していました。結構高度があるのか、空気は涼しく、木々の間からは星が見えています。
がさがさ がさがさ…
不意に、右手の森から下生えを掻き分ける音がしました。
そしてそこから、手ぬぐいでほっかむりした、おばあさん、それも腰がほとんど直角に曲がった、おばあさんが
道に出てきました。
おばあさんは、Tさんたちに目を向ける事もなく、そのまま道路を横断して、反対側の森にがさがさと入って行き
ました。
「…今のおばあさん、何???」 「し、知るわけないだろ…地元の人だろうけど…」 「でも、こんな真っ暗なのに、
懐中電灯も何も持ってなかったよね…」
一応、おばあさんが出てきたあたりと、その反対側の森を見ましたが、けもの道すらありませんでした。
あのおばあさんは何処から来て、何処に行ったんだろう…?
怖くなってきたTさんたちは、車に乗り込み、その場を離れました。
地図を調べた男の子は、このまま行けば広い道に出られそうだと言います。
それから10分ほど、道が狭いのでそうスピードは出せず、ゆっくりとくねくね曲がる山道を走っていると…。
ヘッドライトの光の中に、さっきの、腰の曲がったおばあさんが現われ、目の前で道を横切りました。
車内は皆の悲鳴で溢れ、運転する男の子もパニックになりながらも、出来る限りスピードを上げて、
一刻も早くこの狭い道を抜けようとします。
助手席に座っていた女の子が、また悲鳴をあげ、「絶対、絶対、後を見ちゃだめ!!ミラーも見ちゃだめ!!」
と叫びました。Tさんは目をつぶり、耳をふさいで恐怖に必死に耐えました。
「おい、広い道に出たぞ!!」
その声に顔をあげると、車は交通量の多い国道に出ていました。
落ち着いてから、助手席の女の子に、「さっき、車の後に何がいたの」と訊いてみたら、
「知らない方がいいよ…」
と言って、教えてくれなかったそうです。
(↓)今日もビールがうまいでしょう!!
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友人がいくつかネタを集めてきてくれたので、記事にします。
彼の会社の同僚、Oさんの体験談。
その日、Oさんは新潟から車で東京まで戻る途中、高速が事故で閉鎖された為、下道を走っていたそうです。
高速を走っても東京に着くのは真夜中を過ぎそうだったのに、下道だと夜明けになるのは間違いない。
ロングドライブの疲れもあったOさんは、どうせ明日は休みだからと、途中どこか適当な場所で車中泊をしようと
思いながら走っていました。夏の終わりですが、夜風は涼しく、快適に眠れそうでした。
そうする内、車通りも少ない峠越えの国道脇に、○○展望台と看板の出ている駐車場を見つけたので、そこに車
を乗り入れました。そこには公衆トイレや飲み物の自販機もあり、1泊するには丁度いい。すでに通りすがりの温
泉で一風呂浴び、夕食も済ませていたOさんは20台分はある駐車場の一角に車を停め、シートを倒して寝に入
りました。駐車場には他に車は停まっておらず、静かで気楽に眠れそうでした。
暑くもなく寒くもなくで、熟睡していたOさんですが、やがて目を覚ましました。さっきまでと違って、何故だか車内
が凄く暑いのです。Oさんは車外に出ようとしましたが、ドアが開かない。何度ロックを操作しても駄目です。窓を
開けようとしても開かない。バッテリーが上がったかと思い、エンジンをかけますが、セルはキュルキュルと普通
に回って、エンジンもすぐにかかりました。しかし、ドアも窓も、やはり開かず、ますます暑くなってくる。いや、暑
いというより、熱い。まるで、キャンプファイヤーの炎のすぐ傍にいるような熱さです。まさか、車から火が出てい
るのかと思いましたが、火も煙もありません。しばらく、汗を全身から噴き出させながらドアと格闘していたOさん
でしたが、熱でだんだん気が遠くなってきました。
その時、ガバッとドアが開きました。
外に転げ出たOさんをひんやりとした空気が包み、しばらくその場にへたりこんでいたOさんがやっと人心地つい
てよく見ると…。
Oさんの車が停まっている区画の地面には、白灰色にアスファルトが焼けた跡が生々しく残っていたそうです。
そしてその脇には…。
「車を停めるときには全く気付かなかったが…でも普通なら気付くよな。あれだけ焼けた跡があったし、花束だっ
てたくさん置いてあったんだし。気付かない方がおかしいよ。あそこで車が燃えて、人が死んだって事だよ。た
ぶん、焼身自殺だろうなぁ。もしかして、呼ばれたのかな、俺。そう考えたら、後から怖くなってきたんだよね」
と、Oさんは自分の体験を振り返っているそうです。
(↓)クリックすると、ビールが飲みたくなります。
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