旅の怪

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日常から離れた旅の空。怪異はそこにも潜んでいました。
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巴里18区の幽霊宿

貧乏旅行で、ユースホステルやドミトリー(相部屋)の安宿に泊まり歩いていると、

世界中からやって来た同じ様な貧乏旅行者達と仲良くなり、

「歩き方」には載っていない情報を様々手に入れる事ができる。
 
 
この旅も長くなり、何か面白い所はないかと思っていた所に、思いがけない話を聞く事が出来た。
 
フランスのとある田舎町の安宿で一緒になった、トムと名乗るイギリス人が、

パリに幽霊の出る宿があると言うのだ。

彼は1週間ほど前にその宿に泊まり、様々な不思議体験をしたと言う。


どんな体験かと聞いてはみたが、あまり思い出したくないらしく、

しつこくすると、そんなに興味があるなら自分で泊まってみろと、手帳を見ながら

メモ用紙にその宿のアドレスを書きつけ、突きつけてきた。


この旅も、どうせここと言う目的地もないし、ここしばらくパリにも行ってなかったので、

好きな私は、話のタネにその宿に泊まってみる事にして、翌朝早々に出立した。
 
 
相変わらず時間通りに来ない列車を乗り継ぎ、パリに入ったのは夕方近くだった。

とても短いヨーロッパの秋が、足早に通り過ぎようとしている花の都。

並木も葉を落としかけていた。


パリはやはりパリで、華やかで薄汚い。


最先端のファッションを纏ったマドモアゼルと詐欺師と

洗練されたムッシュとスリと

一本気な美少女と売女と

ユダヤ人とアルジェリア人と黄色人種と

観光客とマフィアと

その他諸々が、一緒くたになって通りを歩いている。


セーヌ川はいつものとおりで、何でこんなにけだるく流れてるのか、

セーヌ川が喋れるのなら、一度聞いてみたくなる。

エッフェル塔も、もうそろそろ立ちくたびれたと言う佇まいだ。
 
イメージ 4






トムのメモには18区の住所が書いてあり、それを頼りに宿を探す。


18区と言うと、有名な所ではモンマルトルの丘なんかがある所だ。

あのムーラン・ルージュもここにある。

アラブ系やアフリカ系の住人も多く、物騒と言えば物騒だが、

パリにはもっと物騒な所は幾らでもあるし、

ともあれ、物騒さ加減では、歌舞伎町には及ばない事は間違いない。
 
 
その宿は、メトロの駅からちょっと入った、入り組んだ裏通りの一画にあった。
 
てっきりアパートメントのフロアを安宿にしているのかと思ったら、

その宿は、4階建てのそう大きくはないがそれなりに立派な建物だった。

その外壁は石造りで、周りの建物と比べても、古さと重厚さを醸していた。


一見すると、そこそこの値段を取りそうな宿だが、何百泊も安宿に泊まってきた私の嗅覚は、

この宿は安いと告げていた。
 
イメージ 1
当然予約などは入れてないが、そう混んでいる時期でも

ないので部屋くらい取れるだろうと思いながら

レセプションのベルを鳴らす。

から20歳そこそこのあんちゃんが出てきて、

部屋は幾らでも空いていると言う。
 

思ったより、ふっかけの値段が張ったのは、繁華街の近くだからか。

しかし、値切ると割と気前良くまけてくれたので、こちらも割と気前良く3泊分を前払いした。
 

ロビーと言うほどのものではないが、1階にはソファーセットが置かれ、

檻みたいな古いエレベーターがある。
 
しかし、あんちゃんは、そのエレベーターは何年も前に故障して動かないので、

部屋には階段で行けと言う。
 
イメージ 2
部屋は最上階で、廊下を挟んで3部屋づつあるうちの角部屋だった。
 
荷物を部屋に置き、晩飯がてら一杯飲みに行くべく下に降りると、

さっきのあんちゃんがレセプションでテレビを見ていた。

彼に安くて飲めて美味い店を教えて貰い、

ついでに幽霊が出ると聞いたが本当かと聞いてみた。



彼はひどくあっさりと「ああ、出るよ。毎日じゃないけど。特にあんたの泊まっている最上階には

良く出るよ」と、ブラウン管に視線を投げたまま、英語で答えてくれた。
 
 
こう言う所はヨーロッパらしいと言うか。

日本では、自分の宿に幽霊が出るなんて事は決して認めないだろう。

 
どんなのが出るのか聞いてみたい気もあったが、それは出てからのお楽しみにとって置く事にした。
 
まあ、もともと私は霊感などには全く無縁で、従って幽霊の存在もあまり信じてはいない。
 
あまり信じていないから、こんな所にわざわざ泊まりに来る事も出来る訳だが。
 
 
さて、こうしてパリ18区の幽霊宿にしばらく滞在する事になった訳だが、初日は何も出ず。
 
と言うより、意に反して、とっとと、早晩に、眠ってしまったのだ。

 
長旅の途中で、少々、疲れていたのだと思う。そう言えば、一人部屋に泊まるのも久しぶりだ。

シャワーからはちゃんと熱い湯が出るし、スチームヒータも心地よく効いていて少しも寒くない。

 
いくら慣れてるとは言え、また、いくら好きでやっているとは言え、

寒すぎたり暑すぎたりする安宿の、いくつも並んだ2段ベッドで、どこの誰とも判らぬ人たちと

共に夜を過ごすのは、やはり心のどこかが緊張するのだろう。

それが何十日も続いたので、自覚せぬうちに疲れが蓄積していたようだ。
 
しかしまあ、その熟睡のお陰で、翌朝にはその疲れもすっかりと抜け、気分は爽快だった。
 
 

階下に降りると、レセプションのあんちゃんが「昨夜は出たかい?」と聞くので、

「さあ?良く眠ってたから判らない」と答えると、「今晩あたりは眠れないかもしれないよ。

今日の最上階はあんただけだ」と笑いながら奥に消えていった。

 

そして、彼の言うとおり、その夜の事だった。

 
その夜、私は、部屋に安いワインを何本か買いこんで来て、チーズをつまみに一杯やっていた。

一応は、幽霊が現れるのを待っているつもりではあった。

そんなものがこの世に存在するのかは兎も角として、皆んなが出るというなら、

あるいは出るのかもしれないなあと、そんな気分でワインを煽っていた。
 
 
時計の針は確か0時を回っていたと思う。

窓からの喧騒も静まっている。

さほど寒くもないので、窓を開けた私は、人通りの途絶えた石畳の裏通りを見下ろしながら、

ワインを飲んでいた。


通りの先には旧そうで偉そうな石造りの立派な教会があり、ライトアップされているのが見える。
 
日本にこんな教会があれば、そこそこの観光スポットになると思われるが、

寄ると触ると教会のあるヨーロッパの街の事、終ぞ私がその教会の名を知る事はなかった。
 
つまりは、ありきたりの、珍しくもない教会をぼんやり眺めていると 、

何処からか、女の甲高い喋り声が聞こえてきた。


酔いが回っていたのですぐには気付かなかったが、確かに聞こえる。
 
たぶん、何人かの女が、早口で歓談している様だ。

言葉はフランス語らしく、何を言っているのかはさっぱり判らない。
 
世界中何処へ行っても、女が数人集まるとかしましいものだと思いながら飲んでいたが、

ふと、この最上階のフロアには自分しか泊まっていない事を思い出した。


通りを酔っ払って歩いてるのか?

しかし、喋り声は明らかに、いや、たぶん、同じフロアから聞こえてくる。

眼下の通りには、見通しても人影はない。

私は、窓を閉めて、耳をそばだてる。

やはり、嬌声は内側からだ。
 
私の知らないうちに客が入ったのだろうか。
 
 
―いや、それとも、幽霊の出現か。


そう考えて、私は苦笑した。

つまり、幽霊にしては、情緒がないと。
 
あるいは、ご当地の幽霊にはそもそも情緒など無いのだろうか。

そもそも、幽霊にまで情緒性を求めるのは、世界で唯一、日本人だけなのかも知れない。


しかしまあ、どうにもこうにも、到底あの世からの声とは思いにくいほど、

その嬌声は下卑て、あばずれていた。


耳慣れてくると、その声の主は、3人の女だと言う事が判った。
 
やっぱり。―「姦しい」わけだ。と、一人また苦笑いする。
 
 
女たちは、相変わらず甲高い声で喋り続けており、時折たてる狂気の様な笑い声が耳につく。
 
今時、そんなに笑うほどおもしろい事があるのか。

それとも、ないから無理に大げさに笑うのか。


普通なら、安眠妨害だとイラつくところだが、幸か不幸か、うるさい中で眠るのは慣れている私。

ユースで地元のガキ軍団がギャースカピースカ騒ぐ中でも熟睡したし、ドミトリーのアメリカ人

カップルがおっぱじめて、オウだのカムだの大騒ぎする中でも熟睡できた。

こんなもんは屁でもない。


しかしこれでは、幽霊出現の妨げになるのではないか。
 
ところが、文句を言おうにも、私はフランス語が喋れない。

例え喋れたとしても、「おばけが出づらくなるんで、ちょっと静かにしてもらえませんか」

なんて事を、フランス女性に言う度胸もない。

 
仕方なく彼女たちの嬌声を聞くともなしに聞いていると、私はある事に気がついた。
 
さっきまで、やや遠くから、くぐもった感じで聞こえていた声

(だから、私は同じフロアの他の部屋から聞こえてくるのだと思っていた)が、

よりはっきりと聞こえてきたのだ。まるで、廊下に出て喋っている様だ。

そのまま階下に降りていってくれれば良いのにと思っていたが、

3人の女の声は、廊下を行ったり来たりしている気がする。

いや、明らかに廊下を端から端まで行きかっている。

時には私の部屋のすぐ前で聞こえ、それがやや遠ざかって行き、また近づくのを繰り返している。


一体全体、何をしているんだ?

興味をそそられた私は、そそそとベットの脇を抜けると、

おもむろに部屋のドアを開けて、廊下に顔を出した。
 
 
すると、驚いた事に、廊下に人の姿はなく、しんと静まり返っている。
 
あれだけぺちゃくちゃと喋っていた声もピタリとやんでしまった。


廊下にはスチームもあまり効いていないようだ。

足元から部屋に流れ込んでくる冷気もそのままに、しばらく漫然と廊下を眺めていた私だったが、

そこで改めて、今までの声はやはりもしかして幽霊だったのかと思い直し、少々背筋が寒くなった。

それは、廊下の冷えた空気のせいだったかもしれないが。
 
 
ドアを閉めると、再びあの喋り声が聞こえる事はなかった。

夜通し起きていると、またあの幽霊が出るかも知れない。
 
私は、2本目のワインを手にした。

ちなみに、こんな安ホテルには、引き出しを開けたらコルク抜きが入っている、なんて事はない。

だからこそ、随分前にスイスで買ったビクトリノックスを常にポケットに入れているのだ。

それをワインのコルクに刺す。

 
どうせ明日も特に何処へ行くと言う予定もない。昼間は寝ていればいい。
 
そう思い、2本目のコルクを抜いた。
 
 
―しかしながら、あれ以降、何が起こると言う事も無く、ただただ時間だけが過ぎていく。
 
面倒になってきた私は、さっきの声は階下から聞こえてきていたのだと、

ひどく常識的な結論を出した。

 
恐らく、南仏あたりの田舎町から来たおのぼり姉さんたちが、

初めて来たパリではしゃいでいたんだろうと。
 
そして、このボトルを空けたらベッドに入ろうと心に決めた。

時計は既に、日本的に言うと、草木も眠る丑三つ時に差し掛かっている。
 
 
その時、異変が起こった。
 

不意に、やたらときつい香水の香りが私の鼻を突いたのだ。

安手の香水らしく、思わずむせ返りそうになる。
 
何事かと思ったその時、窓際の小さなテーブルに置いていたワインのボトルが、私の目の前で、

音もなくすーっと空中に浮かび上がったのだ。


ーこう言う時、ワーとかキャーとか悲鳴を上げると言うのは嘘だ。と言う事をその時知った。

私は、あまりの光景に言葉もなく、ただ浮き上がっていくボトルを目で追うだけだった。

 
ボトルはそのまま天井近くまで上昇し、さてどうしようと逡巡するかのようにそこで数秒漂ってから、

今度はすーっと降りてきて、やがて元通りの位置にコトリと置かれた。

 
恐怖感と言うのはあまりなかった。

目の前で発生した不思議な出来事に、やはり私はただただ唖然とするばかりだったのだ。
 
まさか誰かのイタズラかとボトルを改めてみるが、糸で釣られた形跡もない。
 
そんな細工をする隙も時間も無かったのは勿論だが。
 
そして、あの安物の香水は、残り香となって部屋に漂っていた。
 
 
そのまま起きているつもりだったが、気付くと私はベッドに倒れこむようにして眠っていた。



目が醒めたのは朝も割と早い時間だった。

窓の外からは、ようやく賑やかになりつつある街の喧騒が漏れ聞こえている。
 
パンを焼く芳ばしい香りがどこからか漂ってくる。

つられて空腹を覚えた私は、簡単に身なりを整え部屋を出た。
 
ここは朝食を出すような宿ではないので、どこか適当なカフェでも探すつもりだった。
 
 
1階に降りた私は、今度は聞かれる前に、あんちゃんに言った。
 
「昨夜、出たよ」
 
「へえ。女だったろ?」 
 
「うん。喋り声や笑い声しか聞こえなかったけど、確かに女だった。何人かいたみたいだ。

たぶん、3人かな。ーそれに、ワインのボトルが宙に浮いた」 
 
「そうか。それは確かにうちにいる幽霊たちだな。まあ、そう悪い事はしないから、心配はないよ」 
 
「ところで、何で、ここに幽霊が出る様になったんだい?殺人事件でもあったのか?」 
 
「ノンノン…。彼女達は最初からここにいたのさ。ずいぶん昔からね。後から我々が入居したんだ…」
 
 
へえ…と思い、詳しく訳を訊くと、話好きなあんちゃんは嬉しそうに教えてくれた。
 
彼の説明をまとめると、おおよそ次の様な話だった…。
 
 
イメージ 3 

のんびりお風呂

さて、怪談話で盛り上げっていると、たまたま用事で来たS店長が話しに加わりました。
 
「俺も前に、変な体験したんだよな〜」
 


 
九州の○○市のビジネスホテルに泊まった時なんだけどさ〜。
 
そのホテルは、ビジネスホテルの癖に最上階―と言っても、5階建てくらいだったけど―に大風呂とサウナがあ
 
ったんだよね。夜7時くらいにチェックインしたら、宴会場なんかもあって、どっかの団体が宴会やってたんだよ。
 
宴会中なら風呂も空いてると思って、すぐ風呂に直行してさ。
 
そしたら、案の定誰も入ってなくて、自販機でビール買って、ゆっくり風呂入りながら飲もうと思って。
 
それで、最初に洗い場で髪を洗ってたんだよ。
 
シャンプーつけて、ごしごし頭を洗ってたら、浴室のドアが開く音がして、ああ、誰か入ってきたと思ったの。
 
俺はシャンプーが目に入らないように目をつぶってる訳よ。でも、ペタペタと足音が通って、後ろの湯船で身体を
 
流す音がするの。ザバーッて。その後、湯船に入る音もしたの。
 
それで、シャンプー流し終わって、鏡見たら、髪の長い女の人が背中向けて湯船にいる訳。
 
「えーっ。ここ、時間制で男女別って書いてあったのに」って思って。俺、時間を間違えたかなって不安になって、
 
背中向けたまま、聞いたの。後ろの女の人に。
 
「あのーすみません。僕、男湯の時間だと思ってたんですけど、間違えてます?」って言ったら、女の人も向うを
 
向いたままで「いえ。気にしないで下さい」みたいな事を言うんだよ。
 
気にしないでったって、時間を間違えてて、他の女の人も入って来たらまずいと思って、慌てて脱衣所に出たら、
 
やっぱり、男湯の時間なの。
 
まあ、女湯の時間に男が入ったらアレだけど、逆ならいいのかと思って、若そうな人だったし、ラッキーかなと
 
思って、すぐまた浴室に入ったら、いないの。その女の人が。あれ?サウナかな?と思ったんだけど、そのサウ
 
ナ3人くらいしか入れない狭いヤツだったから、さすがに一緒に入れないと思って、風呂につかってたのね。
 
でも、何分経ってもサウナから出てこないの。最初は下心満々だったんだけど、まさかサウナの中で倒れてるん
 
じゃと心配になって、サウナの中覗いてみたら、いないんだよ。
 
床に倒れてるんだ!!っと思って、ドア開けても、誰もいないの。
 
ゾーッとしちゃってさあ。
 
他に、隠れる場所なんかないんだよ。もう、ビールどころじゃなくなっちゃって。
 
アセって脱衣所に出たんだけど、やっぱり、脱いだ服とかがないんだよ。
 
ホントだよ、これ。人から聞いたとかじゃなくて、ホントに俺が体験したんだよ…。
 


イメージ 1
 
(←)誰もウソだとは言ってません。物凄くベタですが。
 
 

場違いなもの

新鮮ネタ入荷です。
 
盆休み明けで、皆で「休みにどっか行った?」などと雑談していると、後輩が「TOさんに是非聞かせたい話がある
 
んですよ〜」と、嬉しい事を言います。「いや、別に幽霊が出た訳じゃないんですけど、ちょっとおかしな感じのこと
 
があって…」
 


 
彼は、この盆休みに家族で伊豆の(有名な)某温泉ホテルに泊まりに行ったそうです。
 
目の前がビーチなので、まず部屋に入って子供達に着替えなどをさせ、さあ、海へ行こう!!
 
おっと、その前に、貴重品をしまっておかなきゃ。
 
と、部屋に備え付けのセーフティーボックスを開けると、そこには、滅茶苦茶場違いなものが入っていました。
 
 
「おい、位牌が入ってるぞ…」と、彼は奥さんに声をかけました。
 
「え?イハイ?イハイって、位牌?」 「うん、ほら…」 「ホントだ。なんでこんなものが金庫に入ってるの?」
 
「知らないよ〜。たぶん前に泊まった人が忘れて行ったんじゃないか?ともかく、フロントに連絡しよう」
 
何となく、見ず知らずの人の位牌に手を触れるのに抵抗があったそうで、彼は内線でフロントに電話しました。
 
事情を聞いたフロントの人は、「た、大変申し訳ございません!!すぐに伺います!!」と、予想以上に恐縮しきった声
 
でした。
 
駆けつけてきたのは、二人のフロントマン。年配の方が「私、マネージャーの○○と申します。この度は当方の落
 
ち度で、大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と平身低頭でご挨拶。マネージャーと言えば、フロント
 
の責任者ですが、何でこんな事でこんなに偉い人がすっ飛んでくるのか判りませんでした。
 
「つきましては、別のお部屋をご用意させて頂きましたので、大変ご面倒ですが、是非そちらへお移りください」
 
と、マネージャ氏。彼はビックリして、「いや、そんな事までして頂かなくて…この忘れ物を引き上げて貰えればい
 
いだけですから。それに、忘れていった人も今頃探してるでしょうし…」 「いえ、是非、お移りください。僭越なが
 
ら、上等のお部屋をご用意させて頂きましたので」
 
マネージャー氏の、丁寧ながらも有無を言わせぬ迫力に圧され、部屋を移る事になったのですが、その部屋と言
 
うのが、スイート・ルームの上を行く特別室。彼が住んでいるマンションより広く、5・6人がゆうゆう入れる展望露
 
天風呂までついていたそうです。あまりの豪華さに恐縮して、「こ、こんなにいい部屋じゃなくても結構ですよ」と言
 
うも、「どうぞご遠慮なくお使い下さい。どうぞどうぞ、ご遠慮なく」とマネージャー氏。
 
奥さんや子供は狂喜し、彼も良く判らないけど、まあラッキーだなと納得してその部屋に泊まったそうです。
 
 
その晩、何でこんなに良くしてくれるのかを奥さんと話し、こんないい部屋にしてくれたのは、たぶんこの部屋しか
 
空いてなかったからだろうと言う結論になりましたが、判らないのは、こっちは何も言ってないのに、位牌が置き
 
忘れてられていただけで部屋を替えてくれた事でした。
 
そして、奥さんが言ったそうです。
 
「良く考えたら、普通、まず最初に忘れ物の位牌を受け取るでしょ?でも、ホテルの人たちはそんなものそっちの
 
けだったじゃない。何かおかしいよね。あの位牌、本当に忘れ物だったのかしら。あのまま、あの部屋に泊ま
 
ってたら、どうなってたのかなぁ?」 
 


イメージ 1
 
(←)首位奪還!!だけど、どうにかならんか、投手陣!!

呪いのホテル

昨日、大阪から上京して来ている友人と飲んだのですが、彼もご多分に漏れず怪談好きで、こんな話を

聞かせてくれました。

「これは、俺のツレの山本(仮名)が体験した話なんやけどな…」


山本さんが、出張で、ある海辺の工場街にビジネスホテルをとりました。

仕事が終わって行ってみると、ここは本当に営業してるのかと疑うほどのボロ宿。

パンチパーマのおっさんがフロントにおり、他に従業員の姿は見えない。

客も自分一人の様です。

違うホテルに行こうかと思っても今更だし、外観ほど中は酷くないし、一泊だしと、そのままチェックイ

ンしました。

鍵を受け取る時、パンチのおっさんが、ぼそっと言ったそうです。

「お客さん、夜更けはあまり部屋から出ん方が宜しいで…」

「その夜のことや…」


山本さんが、寝際に家に電話をしようと携帯を開きました。

「あれっ?おかしいな…」さっきまでアンテナ3本立ってたのに、今は圏外になっている。

仕方なく、部屋に備え付けの電話をとりますが、ツーともプーとも言わない。

ダイヤルを押しても、何の反応もありません。

「ボロが。壊れとる…。しゃあないな」

山本さんは携帯を手に、部屋を出ました。

パンチはもう寝てしまったのか、フロントの明かりは消え、暗い豆電球だけがロビーを照らしています。

外に出た山本さんは、停めてある自分の車に乗り込み、しばらく奥さんや子供と話し、「じゃあ、お休

み」と電話を切った時…。

「ルーフの上で、ずるっ ―と音がしたんやて…」


何か重いものが動くような音が、確かに車のルーフ越しに聞こえました。

「な、なんや?」と、車外に出ようとしても、何故かドアが開かない。

ガチャガチャとロックのスイッチを押し、鍵は開いてる筈なのに、ドアはびくりともしません。

ずる…ずる…

ルーフからはやはり何かが這いずるような音と気配が。

「何で、開かん…うわああっ!!

べたん とフロントガラスに手が貼り付いたと思いきや、屋根からずるると男の顔が垂れてきました。

イメージ 1


男は、ずぶ濡れで、顔が半分腐りかけています。

うわわわっわわわっ、で、出たぁぁぁ!!うわーっ!!

パニックになり、必死でドアを押すと今度はドアが開き、山本さんは後も見ずにフロントに駆け込みま

す。無人のフロントの奥に向かって、「す、すんません!!誰かいませんかぁ!!」と震える声を振り絞ると

「はい」と返事がしました。「よ、夜中にすんません!!で、でも今、外に外に…」 「はい」

返事はするがなかなかパンチは出てこない。

さっきの男が来ていそうで、入り口の方を見る事は出来ません。

「ごめんなさい!!ちょっと出てきてくれますか!!」じれた山本さんがさらに叫ぶと、奥からやっと人影が

現れました。「はい」


豆電球に照らされながら出てきたのは………さっきの男。


悲鳴も出ずに、腰を抜かしてへたり込んだ山本さんに、男はゆっくりと迫ってきます。

物凄い腐臭と共に、男は片手を山本さんに伸ばしてきました。

イメージ 2


山本さんの気が遠くなりかけた時、後ろから「ゴルアァァ!!何さらしとんねん」と怒鳴り声がし、寸前ま

で伸びてきた手がふっと煙の様に消え、男の姿も見えなくなりました。

力強く引き起こされ、我に返ると、パンチのおっさんでした。

「お客さん、大丈夫か?だから夜中に外に出ん方がええと言ったのに」

パンチのおっさんは、事務室に山本さんを連れて行き、酒を一杯飲ませて落ち着けてから、事情を聞かせ

てくれました。あの霊は、何年か前に、この先の埠頭から海に飛び込んで、女と心中した男だ。死ぬ前の

晩に2人でここに泊まったのだ。度々出てきては、宿泊客を脅すので、このホテルもめっきり寂れてしま

った。実は、もうそろそろこのホテルを廃業しようと思っている…。


山本さんは、確かにネットで見て、やけに安いと思った事を思い出しました。その安さにつられて予約

した事を。そうか、こんな訳があったんだ…。


『―何か、良く聞く話だなぁ』

そこで、話の腰を折った私に、友人は言いました。

「まあまあ。まだ続きがあんねん」


やっと落ち着いた山本さんは、パンチに送られて自分の部屋に戻りました。

パンチが一升瓶をくれたので、ベロベロに酔ってから寝るつもりでした。

どうせ明日は帰るだけだし、酔わずには眠れそうにありません。


それからしたたかに飲んで、いい加減気も大きくなって、そろそろ寝ようと用を足してトイレから出てく

ると、一気に酔いが引いていきました。

つけていた部屋の明かりが消えている…。強烈な腐臭が再び漂ってきます。薄暗い部屋のベッドの上に、

トイレの明かりに照らされて、生白いものが蠢いているのがぼんやりとみえました。

ひっ、ひっ、ひっ…。

悲鳴が出そうになるのを堪えながら、目を凝らすと…。


びしょ濡れで、乱れきった長い髪をてらてらとさせた、女がベッドの上に…。

イメージ 3イメージ 4



気絶したのか、それから先の記憶は山本さんには残ってないそうです。

気付けば朝になっており、床に転がっていたそうです。


山本さんは慌てて荷物をまとめ、部屋を飛び出しました。

朝なのにフロントにパンチの姿は無く、前払いで金を払ってあったので、そのまま駐車場へ。

車には何の異常も無く、山本さんは逃げるようにホテルを後にしたそうです。



『心中した片割れも出たと…。』

『そう言うこっちゃな』

『やっぱり良く聞く…てか、出来すぎって感じだなぁ』

「そう思うか。でもまだ続きがあんねん」


山本さんが、1年後に再びその街に出張した時の事。もちろんあのホテルに泊まる訳も無い。


夜、地元の取引先の人と飲んでいる中で、そうそう、そう言えば去年来た時こんな目に遭って…

と、あの日の出来事を話していると、相手が顔色を変えて言ったそうです。

「山本さん、あなた、あのホテルはもう十何年も前に潰れて、それ以来ずっと廃墟のままですよ…。

そう、心中した男女の霊が出るというので客足が遠のいて。経営していた人は、フロントで首をつって自

殺したとか…」




『上手い!!三段オチだな〜。パンチも、そのホテル自体も幽霊だったと。でもやっぱり、今ひとつリアリ

ティーがないなぁ』

「そう思うか。でもまだ続きがあんねん」

『まだ、続くのかよ』

『まあまあ、聞けって。実はこの話をお前にしたろと思って、一応ネットで検索してみてん。―そのビジ

ネスホテルを。山本から、ホテルの名前と場所を聞いとったからな』

『へぇ。暇だねお前も。―え、ま、まさか…』

『そう、そのまさかや。まだ載ってるんや、そのホテル。ほら、じゃ〇んみたいなサイトがあるやろ?

ホテルとかを検索できるトコ。ああいうのに、未だに載ってるんや』

『じゃ、じゃあ、またそこに泊まってしまう人が…』

『おるかも、知れん、のう…』

『そのビジネスホテルの名前は…?』

『そのホテルの名は、【TO注;何度入れても、ホテル名だけ文字化けしてしまうので、入れるのをやめて

おきます。悪しからずです。】」





心霊写真

「これ、この間の修学旅行の時に撮ったんだけど…ヘンなのが写ってるんだ」
 
「へえ。どれどれ。お前が真ん中で…何人かで並んでるけど…どこにもヘンなのなんか写ってないじゃん」
 
「それ、俺一人を撮ったんだよ…」
 
イメージ 1
 
(←)やっぱり全然怖くないな

.
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TO7002
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