軍隊系の怪

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サークル棟

私の母校の大学は、港に程近い立地で、旧海軍の弾薬庫か何かの跡地に建っております。

校舎の裏手には海軍時代からの煉瓦造りの建物が残り、サークル棟として使われておりました。

その辺は出る、出る、と言われておりましたが、本当に見た、と言う人は中々居ませんでした。

しかし、ゼミの先輩が、見てしまったのです。

夜中、部室に遅くまで居た先輩と友達が、帰り際に廊下を歩いていました。

ふと見ると、使われていない筈の部屋から灯りが洩れています。男数人の話し声も聞こえます。

「誰ぞ、飲み会でも…。」とドアを開けてびっくり。

海軍らしき制服姿の男が3人、部屋の中のテーブルを囲んで座り、ギッとこちらを睨んでいます。

「何か!貴様ら!」

怒鳴られた先輩達は、「し、失礼しました!」と慌ててドアを閉め、ダッシュで外へ。

「な、何だ今の!?」幽霊にしてはあまりに幽霊らしくなかったので、二人は今見たモノに半信半疑。

そっと、外から窓を覗いて見ようと言う事になりました。

しかし、行ってみるとその部屋の窓には灯りは無く、覗いても中は暗くて何も見えなかったそうです。




久しく母校を訪れて無いので、あのサークル棟が現存するかは不明です。実は母校から車で10分の所に住んでいるので、今度行って確認してきます。
近いとかえって中々足を運ばないものですね…。学生時代も余り足を運びませんでしたが。

南方

親戚に、出征経験のあるおじさんがいました。もう随分前に亡くなりましたが、子供の頃には色々戦争の

話をしてくれた憶えがあります。その内の一つです。

おじさんは南方に派遣されたのですが、そこは激戦区。毎日ばたばたと戦友達が斃れていく。

おじさん自身も、もう命は無い物と諦めていたそうです。

ジャングルの中を、敵の拠点に向かっていた時の事。夜は塹壕を掘り、その中に蹲って眠る。

ある夜、不寝番の兵が、皆を揺り起こしました。

すわ、敵か!?と飛び起きると、不寝番の兵が「あ、あれを見ろ…。」と呟きます。

指された方にはジャングルを彷徨うように歩く、日本兵の隊列がありました。

兵たちは皆、薄く白く光って見えます。

ジャングルの奥から何人も何人も現れては、味方の陣地の方へ向かって歩いて行く。

中には、先発した部隊にいる知人の姿がありました。

「おい!○○!!」と呼びかけても、振り向きもせず、ゆらゆらと行ってしまった。

おじさんも、他の兵も、彼らはもうこの世の者ではないとすぐに悟ったそうです。

明日はわが身。おじさんたちは合掌して、隊列を見送りました。





この戦いは大敗に終わり、敗残兵となったおじさんたちは、フィリピンの基地に引き揚げ、そこで暫く収容所に入れられたそうです。大敗の情報が、他の日本兵に洩れないようにする為だったとか。
酷い話です。
なお、この作戦は恐らく、ガダルカナル攻防戦だと思われます…。

慰霊碑

父が言うには、全国の自衛隊駐屯地には、必ず、と言って良い程慰霊碑が建っているそうです。

私がある地方のディーラーに駐在していた時に、近隣の駐屯地で出張展示会をやった時の事です。

各自動車ディーラーの合同開催でしたが、仕切る自衛官の方に縁があり、色々良くして下さいました。

差し支えの無い範囲で、駐屯地内を案内してくれましたが、一角にやはり大きな慰霊碑がありました。

その方、夜中にその慰霊碑に向かって敬礼をする、数人の旧軍将校の姿を見た事があると仰ってました。

思わず、自分も敬礼したそうです。




将校の霊を見たその日は、戦時中そこに駐屯していた部隊が戦線に送られた日だったか、玉砕した日だったか…。と思います。うろ覚えですいません。合掌。
 

士官

父から聞いた話です。父は元自衛官(空自)です。私が生まれる前には自衛隊を辞めておりましたが。そんな父の、若い頃の体験談です。
 まだ、基地には戦争の残滓が色濃く残る時代。各施設も旧軍時代の物を使用しており、夜には屈強な自衛官達も気味悪がる場所が多かったとか。
 父たち若手自衛官は「航法講堂」と言う場所に寝泊りしておりました。「航法講堂」とは、舞台のような講壇があり、その前には板張りのスペース(そこに折りたたみ椅子を並べて講義を受けるそうです。)そして、その後ろにひな壇がある。そのひな壇に2段ベッドを並べ、寝所になっている。講堂の広さは、小学校の体育館位。そう言う場所だそうです。 
 ある夜、父が一人で不寝番に立っている時。(本来は二人一組で講堂内を巡回するのですが、当時は人手不足の為、一人毎順番で不寝番を勤めていた。)
 深夜、木のドアがぎぎーっと開き、廊下の灯りを背に誰かが入って来ました。士官用の帽子がはっきりとシルエットで見えたので、敬礼・報告の為、父はベットの列を縫い、士官の許へ。夜勤の当直士官が見回りに来たのだと思ったのです。自分の足音の他に、士官の靴音がコツ、コツ、と響くのが聞こえる。
 並ぶベッドの合間から歩む士官の姿が見えます。ベットの角を曲がり、父はサッと敬礼すると…。

そこには誰も居ませんでした。

 ここを曲がると士官と出くわす、と思っていた父は狐に抓まれた様に周囲を見渡します。しかし士官は掻き消すように姿を隠してしまった…。
 以後、就寝中に気をつけて聞いていると、不寝番以外の足音がコツコツと聞こえる事が何度かあったそうです。



話自体は大した事はありませんが、個人的には舞台設定に魅力を感じます。学校・職場等と同じく、人が集まる場所にはご他聞に漏れずそれなりの怪談が生まれる様で、父からは他にも幾つか自衛隊関係の話を聞いておりますので、また記事にします。
 

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