ダンボール暮らしの道

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ことの発端は、通学である。
自分はせっせと走っていると
後ろから女の子が
いや、まぁぎりぎり女の子と呼んでも問題ないくらいの女性が
自転車で自分の横を通り過ぎた。
 
 
自分は、ふと女性をみていた。
しかしこの坂、自転車ではいったんとまると復帰は難しい
それも女性ともあれば、なおさらだ。
 
 
そして自転車は力足らず転倒。
僕は女性に声をかけた。
「だ、大丈夫ですか?」
なんとも頼りない声であった
女性はその声に気付き振り向き
「あ、大丈夫です。あ、だ、大丈夫じゃない!!」
と、いい自転車を起こす。
起こす時に前かごからかばんが落ちた
 
 
女性は拾いたいが自転車がある。
僕はそれに気づき
「自転車もってますよ。」
とまるで天使のようなささやきをした。
そして女性は自転車にかばんを戻し無事帰って行った。
いや、帰って行っただろう。
そう、自分は女性が自転車のハンドルを握るのを確認すると
空気を読んだかのごとく、その場を後にした。
 
 
しかしこれにはまだ話していないことがある。
女性がかばんを拾う際に自転車を持っていたのだが
ハンドルとサドルを持って支えていた。
そう、女性がナニを触ったから知らない手でつかんだハンドル
そして寒い中一際暖かいサドル
僕はもうやるしかないと思った。
しかし僕はやらなかった。
勇気がないからだ。
 
 
つまり僕は紳士というわけさ。
エリート的にね!
 
 
ではまた

.
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