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印マルチ・スズキ の工場暴動、低賃金労働力への依存に警鐘

2012年 08月 7日 ロイター
 
 [マネサール(インド) 6日 ロイター] スズキのインド子会社マルチ・スズキのマネサール工場(北部ハリアナ州)で7月18日に労働者が起こした暴動は、低賃金労働力に依存する製造業に警鐘を鳴らしている。
 同工場のスーパーバイザーの1人であるラジ・クマール氏(43)は、鉄棒や自動車部品を持った労働者が暴れ回るなか、事務所に身を潜め、戦場と化した職場の事態を把握しようとしていた。
 この日、彼の同僚の1人が焼死、数十人が骨折などのけがを負った。不信感に苛まれた工場で長年にわたる生産現場と経営側の対立が暴動へと発展したのだ。
 警察が捜査を進め、マルチ・スズキが損失規模を把握しようとするなか、この暴動は、インドの経済界を揺るがし、低賃金労働力が製造業を支え、外資を呼び込んでいる同国の労働法が時代遅れで柔軟性に欠けていることを浮き彫りにした。
 クマール氏は、暴動から約1週間後、閉鎖された工場入口の外に立ちながら、ロイターに対し、「常に強い不満が漂っていた。われわれは危険を感じながら日々過ごしている。彼らが示した暴力は信じ難い」と話した。
 現代自動車やホンダなどインド国外の自動車メーカーもここ数年、インド工場での労働争議に直面しており、業界団体は柔軟性に欠く法律を見直すよう、政府にあらためて求めている。
 米ゼネラル・モーターズ(GM)のインド部門バイスプレジデント、P・バレンドラン氏は、マネサールでの暴動について「明らかに誤ったメッセージを送っている。投資家は消極的になるだろう」と指摘。「柔軟な労働改革が必要だ。1956年からの規則を2012年に用いるわけにはいかない」と指摘した。
 1920年代にさかのぼるものもあるインドの労働法の下では、大手企業は正規雇用者の解雇が困難なことから、大量の契約労働者採用を余儀なくされており、これが多くの労働組合との対立点となっている。
 バレンドラン氏は「遅かれ早かれ、このような事態が起きると思っていた。今回スズキで起きたが、次はわれわれに起こるかもしれない」と語った。
 地元住民や労組によると、マルチ・スズキのマネサール工場は現在、閉鎖されており、多額の損失を出している。一方、2500人を超える労働者は企業側や警察からの懲罰を恐れて逃亡している。
 マルチ・スズキは、暴動は挑発によって生じたのではなく、予想外の事態だったとしている。ただ工場では長年、労働争議が起きており、生産ラインで働く労働者を代表する労働組合は、経営慣行により衝突は避けられないものになっていると訴えている。
 同じ敷地内にある姉妹工場であるスズキ・パワートレインの労働者は「経営側は労働者を意識的に挑発してきた。彼らの計画は、労働者を挑発して過ちを犯させ、解雇することだ。経営側は労働組合に運営してほしくない」と指摘した。この労働者は職を失うことを恐れ、匿名を条件に語った。
 マネサール工場の生産労働者の最高賃金は月2万5000ルピー(450ドル)。このうち、1500人の契約労働者の賃金はこの半分以下だ。前年度のマルチ・スズキの純売上高に占める従業員コストの比率はインド国内上位5社の中で最低の2.4%だった。
 労組は暴動が起きたとき、今後3年間に月1万5000ルピーの賃上げを求めて交渉を進めていた。
 交渉が行き詰まるなか、暴動の発端となった労働者と上司の口論が生産現場で発生した。マルチ・スズキは労働者が上司に暴力を振るってきたとし、労組は上司が労働者に軽蔑的な言葉を浴びせたとしている。ロイターは2人に連絡を取ろうとしたが、コメントは得られていない。
 マルチ・スズキのS・Y・シディクイ最高執行責任者(COO)はロイターに対し、「彼らは経営側に大声で叫んだりして圧力をかけてくると思っていたが、このような野蛮な暴力を振るうとは思ってもいなかった」と語った。
 
 <責任のなすり合い>
 
 マネサール工場では現在、500人の警察官が警備に当たり、修復された監視カメラのデータや、襲われた幹部の発言内容などから暴動に関与した人物の特定作業が進められている。
 ハリアナ州の警察当局者は、ロイターに対し、捜査では労組幹部に責任があり、少なくとも2000人の工場労働者には責任がないことが明らかになるだろうとし、「ごく少数で全員ではない。ただ、労働者に責任があることは疑いない」と語った。
 マルチ・スズキのシディクイCOOは「捜査で労組に責任があることが判明した場合、法に委ねられる」とし、労組の終わりを意味すると指摘した。
 一方、「労働組合の新しいイニシアティブ(NTUI)」の幹部、Gautam Mody氏は「スズキは大規模かつグローバルな工業施設の管理に失敗した。工場の安定維持への責任は彼らにある」と強調した。
 29年前にインドで生産を始めたスズキの鈴木俊宏副社長は、スズキは従業員との意思の疎通を強化する必要があるかもしれないと指摘する。
 同副社長は、可能な限り早期にこの状況を克服し、インドの人々に良い車を引き続き提供していくことを望んでいるとし、安全な環境を確保することが最優先されるとしたが、具体的な維持には言及しなかった。
 NTUIなどの労組は、マルチ・スズキが正規雇用者の賃金を大幅に下回る水準で契約労働者を使用していることを批判している。一部の契約労働者の賃金は正規雇用者の3分の1以下だ。
 一方、マルチ・スズキの広報担当は、契約労働者の利用は需要の季節変動を踏まえた標準的な慣行としている。
 マネサールの産業福祉協会の執行委員会メンバー、Amina Shervani氏は「敵意や悪意、嫌悪感が漂っている。正義と透明性がもたらされなければ、平穏はないだろう。(暴動は)また起きる」と警鐘を鳴らした。
 

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五輪=大会期間中に空港スト実施も、入国審査さらに混乱か

2012年 07月 19日 ロイター
  
[ロンドン 18日] 英空港の旅券審査員などが加入する労働組合「公共商業サービス組合(PCS)」が18日、賃下げと人員削減に反対するストライキを行う方針を決めたと明らかにした。関係者は、27日に開幕するロンドン五輪中の実力行使も検討しているとし、入国審査に長時間かかることが問題となっているヒースロー空港で、混乱が生じる可能性もある。
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国境警備局や入国管理局の職員も加入するPCSは、所管の内務省との間で賃金の引き下げや人員カットについて対立しており、今回投票でストライキを承認したという。
あるPCS関係者はロイターに対し、労組幹部らが大会の最繁忙期を狙ってストライキを検討していると明かした。
 五輪期間中は毎日数十万人がロンドンを訪れるとみられ、大会終了翌日の8月13日にはヒースロー空港で過去最大の混雑が発生すると予想されている。同空港では今年4月、入国審査に到達するまでに3時間かかったケースもあり、労組側は人員が22%削減されたことが原因だと主張している。
 労組幹部らによると、ストライキの日程などは19日に発表される予定。英政府は、採決に参加した組合員の割合が20%に過ぎず、一般の支持はほとんど得られないだろうとしている。
温首相:中国の労働状況は一段と「深刻」に−雇用促進優先を
 
 7月18日(ブルームバーグ)
 
 中国の温家宝首相は17日、同国の労働状況が一段と「深刻」になるとの認識を示した。2009年以来の低い伸びとなった経済成長が雇用喪失の増加につながるとの懸念を浮き彫りにした。
 温首相は雇用に関する政府の会議で、より「積極的な」労働政策を引き続き実施すると述べた。中央政府のウェブサイトに発言内容が掲載された。首相は、労働状況は一層「複雑」になるとも述べたという。
 温首相は「共産党委員会メンバーと政府はあらゆるレベルにおいて、雇用に関する仕事が極めて重要であるとの認識を一段と高め、真剣に雇用促進をあらゆる職務の最優先課題に置くべきだ」と述べた。また、中国は着実で相対的に速い経済成長を維持し、雇用拡大のための経済の役割を高めるべきだとも語った。
 中国政府の統計によると、同国都市部の登録失業率は3月末現在、7四半期連続で4.1%。出稼ぎ労働者や非登録労働者を含む全国レベルの失業率データは開示されていない。
スペイン労働改革抗議でゼネスト、GMなど工場操業停止
3月30日(金)6時34分 ロイター
 
3月29日、スペイン各地で労働改革に反対するゼネストが行われ、GMやルノーなどの工場で操業がストップした。マドリードのプエルタ・デル・ソルで撮影(2012年 ロイター/Paul Hanna)
 [マドリード/バルセロナ 29日 ロイター] スペイン各地で29日、ラホイ首相が打ち出した労働改革に反対するゼネストが行われ、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>やルノー<RENA.MC>、鉄鋼大手アルセロールミタルISPA.AS>などの工場で操業がストップした。
 
バスや鉄道は本数が大幅に減少しているほか、欧州域内の航空便は大半が欠航した。ただ長距離便は引き続き運航している。
 
首都マドリードでは通勤を妨害したなどとして58人が逮捕された。バルセロナではデモ参加者の一部がゴミ箱を燃やすなどの破壊行為を行ったが、負傷者の報告はない。
 
ユーラシア・グループの政治アナリスト、アントニオ・バローゾ氏は「政府の政策に対する抗議行動はこれから何年間も続く公算が大きく、今回はその第一回目にすぎない」との見方を示した。
 
スペインの株式市場では、同国の財政をめぐる懸念を背景にIBEX35指数<.IBEX>が0.87%安となり、8営業日連続で下落した。
 
政府は30日に2012年予算案を公表する。今年の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.3%へ圧縮することを目指しており、少なくとも350億ユーロ(466億3000万ドル)の削減が見込まれている。
 
イタリア最大労組、雇用保護規定改正に反対しゼネスト呼びかけ
2012年 03月 22日  [ローマ 21日 ロイター] 
 
 モンティ政権が目指す雇用改革に反対するイタリア最大の労働組合「CGIL」は21日、ゼネストの実施を提案した。

 モンティ政権は、雇用保護規定の改正について労組と数週間にわたり協議していたが、主要労組のうち、CGILは反対姿勢を崩さなかった。モンティ首相は20日夜、協議打ち切りを発表し、改正案を議会に提出する方針を示した。

 CGILは21日、8時間のゼネスト、および規模を縮小した8時間のストライキを提案した。
 CGILの代表は記者会見で「われわれは、政府と対峙している。政府は、労働者、年金生活者、退職間近の人々のために実質負担しているコストを圧縮しようとしている」と表明。
 「労働市場の改革は、それ自体が雇用を生み出すことはない」と述べ、緊縮の波は衰弱したイタリア経済に打撃を与えると主張した。

 労働市場改革は、イタリア経済立て直しに欠かせない要素として、金融市場からも注目されている。
 20日に発表された雇用保護規定の改正案は、すでに働いている人だけでなく、新規の契約も対象とする踏み込んだ内容だった。

 改正案は最終的な詰めを行ったうえで今週中に議会に提出される予定。
 議会での審議は、モンティ首相にさらなる試練を与えそうだ。支持を必要とする主要会派の一つで中道左派の民主党は、CGILとの結びつきが強い。中道派と左派の分裂が起これば、モンティ政権の安定が揺らぐ恐れがある。
 

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