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鶴太郎のしつらえ

富山・樂翠亭美術館では「鶴太郎のしつらえー心音色ー」を見る。
 
片岡鶴太郎という人は、初期のものまねをやるお笑い芸人から俳優になり、ボクシングをやったりもしていたが、書画をやるようになってずいぶん雰囲気が変わったように思う。
 
ドラマで棟方志功を演じてから書画の道に進んだそうで、そういえば棟方志功に似た書画のようにも思われる。
 
この樂翠亭美術館、元は会社社長の邸宅であったそうで、何だかすてきな個人宅に招かれたような感覚である。
 
手入れの行き届いた建物で、お客として招かれ、もてなされているような感覚。ホスピタリティビジネス関連の会社がやっているようで、美術館の方々にもホスピタリティを感じた。
 
案内をしていただいたり、ちょっと疑問を尋ねたり、そういうときの雰囲気がとてもよい。
 
鶴太郎さんに招かれて、いざなわれてきたような気さえする。
 
お笑い芸人のイメージのある鶴太郎さんだが、書画に加え、焼き物もあり、茶室のしつらえまである。
 
どれも身近なものを題材にした素朴でありながら、鶴太郎さんの感性のすばらしさをよく伝えてくれる。
 
鶴太郎さんの作品のすばらしさを引き出しているのが、何と言ってもこの空間なのだろう。
 
とくに、庭の一角にある蔵に飾られた書三点は、この蔵の中でしか見られない味わいなのではないだろうか。
 
忘れてはならないのは、庭のすばらしさである。
 
樂翠亭とは、庭の東屋を西本願寺の光照門主がここを訪れられた際、こう名付けたという。
 
「緑を楽しむ」という意味だそうだ。
 
その名の通り、ここの庭は緑を楽しむことができ、美しさに心奪われる。
 
残念ながら、完全なる静謐を味わうことはできなかったが(工事の音や車の通過する音が聞こえる)、外界とはある程度遮断されており、心静かになることができる。
 
入場の時、鑑賞料1200円と言われ、高いなあと感じたが、十二分に美を堪能することができ、むしろ安いなあと感じつつ美術館を後にすることとなった。
 
イメージ 1お庭の風景
 
 
 

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