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風琳堂の場合、社員が一人もいませんからなおさらで、いただいた本の注文に対して荷造り・発送を済ますと、あとは主人一人の時間ですから、どのようにこの時間を使おうともだれに文句を言われることもありません。 車には注文対応用の本を積み込んで動いていて、出張先・出先で荷造り・発送するなどということもよくあります。これを 車には本のほかに、モバイル用のパソコンを積んでいて、インターネット・メールへの対応も基本的に可能で、それに携帯電話がありますから、出版社を一所に固定的に構えつづける必要はないという、少し風変わりな出版社スタイルをいつのまにかつくってきたようです。むろん、これは「電波が届く」範囲内という条件を伴いますが、携帯電話の「走り」のときに比べたなら、全国の大概のところは、こ 1993年型の愛車には仕事用のモノのほかに、釣り道具一式も積まれていることはいうまでもありません。三陸の海でアイナメが釣れたりすると、釣り場から遠野の友人に電話をして、その日の夜は、これをなじみの小料理屋さんでさばいてもらって、瀬織津姫談議の宴会などということもよくあります。 大槌湾の南、釜石湾の北に両石湾がありますが、ここに仮宿[かりやど]という隠れ里のような小漁港があります。ここの岩 ここも港の守護神は「弁天さん」で、漁民(古代海民の裔)の信仰対象として宗像大神があることは根強い印象を受けます。社名は「三貫嶋神社」といいますが、三貫嶋は沖にある「神の島」で禁足地となっています。釣り場(港)からは視認できませんけれども、「ひょっこりひょうたん島」のモデルともなった島です。 神社は漁港の北の高台にまつられていて、弁天さんによって、この港が守護されていると 社殿内の内陣の前には「鏡」が置かれていて、ご神体の実像は不明ですが、ここには琵琶を抱く弁天像(の額)が奉納されています。大槌湾の奉納弁天像もそうでしたが、人々は「弁天さん」に眉目秀麗な女神像を投 先回の釣りは7月の梅雨の季節でしたが、今回は三陸の海も残暑の夏空に明るく輝いています。大槌湾の釣りでは「四拍手」でご利益(?)があったなと、ほんとうに都合のいいように解釈しましたが、今回も背後の三貫嶋神社の弁天さんに、つい「四拍手」です。この釣り場は、これまでにも大きなアイナメを釣ることを経験していましたが、それは6月のことです。8月・9月は新子[しんこ](生まれたて)の10センチほどの小さなアイナメばかりで、大きなものは一度も釣れた記憶がありません。そん 案の定、釣れてくるのは新子サイズで海に返すことをしていましたが、ここのところのわが信心深さ(?)が弁天さんに通じたのか、30センチほどの太っちょのアイナメが釣れてくれました。 先に移動出版社・風琳堂と書きましたが、実際は、その背後で無償で協力してくれる人がいてこそですから、今回は遠野での瀬織津姫の宴会はパスで、この希少なアイナメはクール宅急便でトラックに揺られることになりました。 |

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