メカニズム考察

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7750コピーの改造構想

 以前、パチのクロノグラフに搭載されている7750コピームーブが常時カレンダー早送り可であることを書いた。カレンダー送りの準備が始まっている時刻(0時前)に早送りすると、0時をすぎてもカレンダーはかわらないが、ブライトリングのB01だとさらに0時近辺に日付が変わる(実機での確認はしていないが、構造上そうなるはず)。

 早送りの時、送り爪がカレンダー板の内爪に押されて逃げるところはどちらも同じだが、7750コピーは逃げてそのままの位置にとどまるのに対して、B01はばねでもとに戻るので0時にまたカレンダーを送れるわけだ。だから、7750コピーでも逃げた爪を戻すことが出来れば、B01と同じような動作をするはずだ。コイルばねを使って簡単に実現できそうな気がする。

 折しもスピットファイアークロノはカレンダー不具合が再発しており、曜日切り替わりタイミング異常もあるので、やるならこのタイミングしかない。
 うまくいったところで実用性が大幅に上がるわけではないから、完全に自己満足の世界であるが、楽しい時間を過ごせそうだ。

続・B01の謎

 ちょっと前に、ブライトリングの新ムーヴメントB01のカレンダー早送りについて書いたが、その後裏が取れたので書いておくことにする。

 東京に出る機会があったので、スタジオブライトリングに行ってまとめて用件を済ませることにした。まずはブラックバードのブレス洗浄。作業の間、アイスコーヒーを2杯飲みながら「タイムオブレジェンド」をめくる。ブライトリングジャパンが企画した、社史みたいなものである。この本で調べたかったことは、自分のオールドナビタイマーがいつのモデルかということだ。ウェブをいろいろ見ても、針や文字盤が違う物があってよくわからなかったからだ。

 その結果、復活した最初のナビタイマーが「オールドナビタイマー」、一度ディスコンになって再復活したのが「オールドナビタイマーII」、そのモデルチェンジ版が私の持っている「オールドナビタイマー」ということになるらしい。現行ナビタイマーの直前のモデルである。

 それから、気になっていた風防の非コーティング部分についても、当時すべてそうだったのか尋ねたところ、風防の周囲が未コートなのはあり得ない、おそらくベゼル磨きのときに風防にマスキングとして貼ったシールが微妙に小さく、コートを除去してしまったのでしょうということで、おかしな素性ではないことがわかった。風防の価格は3万円とのことなので、2回目のOHあたりで交換してもいいだろう。

 さて、最後にメインとも言える、一番気になっていたB01の構造について質問してみたら、明快に回答してくれた。早送り時の日送り車の動きはだいたい販促ビデオを見て想像していた通りだったが、具体的な構造について今日初めてわかった。
 下の絵が、見せてもらった動画の記憶を呼び覚ましながら起こしたスケッチである。部品名称を含め、現物とは違う点および稚拙なスケッチであることをご了解の上ご覧いただきたい。

イメージ 1

 日送り車の上には日送り板が載っている。日送り板には円弧状の長穴があり、ここに軸Bが通っている。日送り板は軸Aを支点にして戻りバネで長穴の右端が軸Bに当たるよう押しつけられている。この状態で日送り車は時計方向に一日一周し、爪がカレンダー板の内爪を押すことで日付が変わる。
 もし、爪がカレンダー板の内爪にかかっているときに早送りをしようとすると、爪がカレンダー板の内爪で押され、日送り板は軸Aを支点にして戻りバネを押し戻しながら軸Bが長穴に沿って左端に近づくまで回転し、カレンダー板の内爪を乗り越える。というメカニズムである。

 もっとごちゃごちゃしたメカニズムを予想していたけれど、日送り車ひとつが複雑になっているだけだった。一部品で完結しているのは当たり前と言えば当たり前だが、さすが。

B01の謎

 謎というわけでもないが、ちょっと前にブライトリングの新ムーブメントB01がどうやっていつでもカレンダー早送りを可能にしているのか、という話を書いた。中華7750と同じやり方だったら笑う、とも書いた。
 しかし、さすがに中華と同じではなかったようだ。

 じゃあ、どうやってるの?という話になるが、正直、正確なことはわからないけれど、どうも送り爪がかみ合っているときに早送りしようとすると、カレンダー板の爪によって送り爪が中心に向かって押し込まれるような構造になっているらしい。この辺の詳細構造をご存じの方、コメントいただけると幸いです。

 中華方式では、たとえば夜中の11時に日付を変えると、0時をすぎても日付は変わらない。しかし、B01方式なら0時になれば日付が変わるはずだ(ここも未確認です。ご存じの方、教えてください)。機械マニア的にも使い勝手的にも、どちらがいいかは明白だが、中華のシンプルなやり方も捨てがたいような気はする。

 このことを確認したかったために、某時計屋さんで1時間近く粘り、飲み物を3杯も出してもらい(最後の一杯は飲まなかったけど)ビデオを見続けたのであった。

 機械式時計のカレンダー早送りについて、多少幅に差はあるものの午後8時くらいから午前3時くらいまではやってはいけない、ということが一般的に言われている。いつでも変更できることを売りにして登場したブライトリングのB01みたいなムーブメントもある。

 前回、パイロットクロノの一部を分解した時に、カレンダー板を駆動する部品を間近に見た。そいつは動力を受ける歯車とカレンダー板を動かす駆動爪が別部品になっていて、歯車から生えているピンで駆動爪に一方向のみに動力を伝えているようだ。つまり、駆動爪がカレンダー板の内爪にかかっているときにカレンダーを早送りすると、駆動爪は一緒に回る(空回りする)はずで、いつ早送りしても壊れることはないと思うのだ。逆方向に無理に早送りすれば壊れるだろうが、それは構造上出来ないので壊れることもない。実際、夜中の12時にカレンダーを早送りしても、全く問題ない。

イメージ 1

 これは中華7750の話だが、それ以外にも、危ない時間は早送りが出来ない中華7750改ムーブメントがあることは確認している。本物の7750は確かに「夜間の早送りはだめ」なようだが、そういう点では中華コピームーブメントは単なるコピーではなく、進化していると言えるのではないか。まあ、中華7750の日送り車の構造が弱点をもっているかもしれず、ETAはそれをわかっているので改良できないということも考えられるけど、「夜にうっかり早送りをしたら壊れる可能性が高い機械」というのは、どう考えても21世紀の製品じゃないような気がする。

 ブライトリングのB01がどうやって「いつでも早送り可能」を実現しているのかはわからないけど、中華ムーブと同じ構造だったら笑うね。

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