___SEIKO

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今回は揺動レバーのその後です。

恒久的な対応についてはすぐ思いつくものではありませんので、とりあえず接着による応急処置を実施することにしました。

で、接着剤は何にするか、です。

ホームセンターに行って、接着剤コーナーを見てみますと、瞬間系、エポキシ系、ゴム系あたりに分かれますが、これってものがありません。

そんな中、「超強力」「つきにくいプラスチックにも」といううたい文句が目に止まりました。小さいモニターで宣伝もしている。

ほかにいいものがなかったので、裏の能書きをよく見ないで買ってきてしまいました。

家に戻ってよく見ると、中身はG17と同類のものみたい。一番頼りなさそうなゴム系ですよ。
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それでも、買ってきてしまったのでとりあえず使ってみましょう。

まず、揺動レバーを分解します。

私のところにあるポンス台セットのアタッチメントでやる場合、こうするしかありませんでした。
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シャフトには貫通穴があるので、そこに入る細いやつを台側に挿し、上はシャフトの径よりちょっと大きい穴が明いているものをセット。

慎重にハンマーで突きます。何とか分解できました。構成部品は次の通りです。
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ワッシャーはこれまでの作業でちょっと変形してます。ご注意ください。

そして、歯車と黒い爪を、買ってきた接着剤で接着します。

一晩おいてからようすを見てみたのですが、接着剤が全然固まってないんですよ。押せばぐにぐに動いてしまう。これじゃ、曜車を回すのが精いっぱいじゃないか。

というわけで、ほかに強力な接着剤はないのか、ネットで探しました。すると、今回使ったボンドの名前が出てきて、「超強力」なんて嘘、みたいなコメントがついてました。

そうだったのか( ;_; )

それでも、次の候補が見つかったのでポチり、到着を待つことに。

そんなことをしているうちに数日経過したのですが、放置してあった部品をチェックしてみたところ、前よりも固くなってます。

もしかしたら、これでも行けるかもしれない。

ということで、こいつを使ってトライしてみることにしました。レバーを元通り組み直して、日車押さえまで取り付け、動作チェック。
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その結果、切れているところのすぐ横の爪で送る時は爪が軸から剥がれるような動きをしますが、何度やってもその動き量は変化がないようです。

それ以外の爪で送る時は全く動きません。切れ目のすぐ横の爪を除去してしまえば、長持ちしそうな気がしましたが、やめておきました。

もっと時間が経てば、接着剤がさらに固くなって動かなくなるかもしれません。

禁止時間帯での動作確認は、怖いのでやめました(^_^;


そんなわけで、この時計はこのまま組み上げて、もうすぐ届く接着剤は別の機械に使うことにしました。

曜車をつけて、文字盤と針を付け、ケースに入れてローターを取り付け。
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裏蓋を閉めて、出来上がりです。
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揺動レバーの爪が切れただけで時計が使えなくなってしまうのは本当にもったいないです。何とかいい方法を編み出せないかなあ・・・
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SEIKO LORDMATIC 23J 5606-7320

今回俎上に上がるのは、今までにもう何個もやってきたロードマチックです。

手持ちの時計の中からケース正面が円形のヘアラインになっているものを探していた時、目に止まったのがこれでした。

円形ヘアラインのものは、残念ながら手持ちの中にはもうなかったので、こいつをやることにしたのです。

分解前の状態は、まずご覧の通り風防割れ。
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機械の方は、お約束の揺動レバー破損以外は問題なさそうです。
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風防は交換しかありませんが、いつもの通り汎用風防を使います。貼り付けるだけなので、今回のテーマは揺動レバーをどうするかがメインになると思います。

まず、ケースから機械を出します。このケースはガラスが接着された枠をベゼルで固定するタイプですので、
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枠からガラスを取り、接着剤を剥がします。この時がりがりやって枠の接着面に傷をつけると、それがそのまま正面から見えてしまうので慎重に作業する必要があります。

接着剤は普通の二液式エポキシです。枠に多すぎず少なすぎず塗布し、ガラスを乗せて真っ直ぐ押し付けたら固まるまで放置します。

重しはしなくてもいいんじゃないかと思います。

接着剤が固まったら、はみ出している部分を爪楊枝等で剥がします。ひげのように浮いたら、そこをピンセットでつまんで、ゆっくり引っ張ります。

途中で切れたら、また爪楊枝でちょっと剥がして、ピンセットで引っ張ります。

ケースは、磨耗は少ないのですが、でこぼこ傷が多い感じです。この辺は、見苦しくない程度に磨くことにします。
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裏蓋は、現物を見る限り全面ポリッシュだったようですが、平らの部分はヘアラインじゃないのかな?

まあ、全面磨くことにします。
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各部品の作業が一通り終わりました。これらを組み立てます。
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これでケースはほぼ完了。画像は、わりとうまくいった部分のものです。
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次は機械の分解洗浄です。
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曜車を取りました。ひどい汚れやサビは見当たりません。
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どんどんばらします。
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そして表側を分解していきます。
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一番受けの裏も分解します。今回はダイヤフィックスも外しました。
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受けを外したところ。
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部品を全部外します。
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香箱の中はこんな感じですが、滑りの感触は大変よかったので、このままにします。
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洗浄が終わり、組み立て開始です。まずは巻真まわりから組み付けます。
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写真も何もありませんが、揺動レバーの修理もしています。

冒頭に「今回のテーマは揺動レバー」と書いておきながら、写真が一枚もないのはおかしいのですが、ご想像の通り続きがあるのです・・・

ここまで取り付けたところで、表側に行きます。部品を一気に取り付け、受けをかぶせます。
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日の裏に戻って、残りの部品を取り付けていきます。
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ここまでやって、カレンダーの動作確認をしました。ところが、早送りできません。「あれっ!?」

ちょっと焦りましたが、たまたま運悪く早送り禁止時間帯で組み付けてしまったためであることがわかったので、針回しをして禁止時間帯から脱出した後、もう一度早送りチェック。

はじめは快調に送っていたのですが、だんだん滑る感じがし始めました。そしてついに、空回りするようになってしまいました、、、、


壊れてしまった直接の原因は、禁止時間帯に早送りしようとしてしまったことですが、一回だけで壊れるようではこまります。


今回の修理方法は、ばらばらに分解した後、爪とその駆動歯車を接着し、元に戻すというやり方でした。

爪の接着には、風防の接着に使ったエポキシを使いました。接着力は強力だと思っていましたが、硬化してもカチカチにはならないため、意外に柔らかい材質の爪との相性が悪かった、また接着しにくい材料だった、ということが考えられます。

じゃあどんな接着剤がいいのか? この答えは今のところ見つかりません。

そもそも接着という方法自体があくまで暫定的なものなのかもしれません。

そうは言っても、ここが解決しないことにはこの先の作業は意味がないんですよね・・・

ということで、尻切れになってしまいますが、今回はこの辺で。続きは近いうちに投稿したいと思います。

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5か月ぶりのセイコーはロードマチックスペシャル23Jです。

デザイン的にはCラインというところですが、風防・文字盤が楕円なのが最大の特徴でしょうか。

決して写真を横に縮めたわけではありませんw
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裏蓋も楕円ですので、スクリューバックではないと思われます。
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円形でない場合は、だいたいケースと裏蓋(裏ケース?)で機械を挟み込むような構造のため、

防水性能が低いのが宿命です。

この時計も、文字盤・針には目立った傷みは見られないものの、手巻きが重く不動なのは

水入りが原因である可能性があります。

まず、ケースの分離をしなければなりません。ベルトを外してラグ間を見ると、

大きな溝がありましたので、ここをいじればいいはずです。それにしても汚いですね(^_^;
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その汚れを取り除いたらいかにもと言う感じの固定金具がありましたので、

これを注意深くこじったところ、意外に簡単に分離できました。
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文字盤周囲はちょっと傷んでいますが、気にならないレベル。文字盤の4時ちょっと上に

穴が明いていますが、ここからおしどりを押して巻真を抜くのだと思います。

風防はご覧の通り傷が多いので磨くことにします。楕円風防は代替品がないので、

細心の注意が必要になりますね。
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ケースは4面構成ですが、どうも正面と真横の面がヘアラインのようです。

ヘアラインとポリッシュが交互になるので、エッジが垂れたケースでも

メリハリがつくんじゃないかと思います。
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機械は思ったよりきれいです。ゼンマイが巻き上がったまま止まっていますので、

輪列分解前に主ゼンマイを解放する必要があります。

その前段階として、自動巻きの部品を外します。
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香箱の横に見える半円の切り欠きにあるのがコハゼなので、これを解除

しながら竜頭を回してゼンマイを解放。

次に日の裏側を分解するため、ひっくり返します。
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曜車、日車を外します。
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どんどん分解します。
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角穴車を取り外したら、その下がさび色になっていました。でも、傷は浅そうです。
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日の裏の分解が終わったら、また表に戻って輪列の分解。
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香箱の周辺にさびが集中しているようですね。
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香箱はこんな感じですが・・・分解します。
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洗浄後、ダイヤショックとダイヤフィックスを取り付けるところから組み立てを開始します。
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ダイヤフィックスは、さすまた形状のものではないので苦手意識はなく、洗浄前に分解しました。

輪列を取り付けていきます。
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受けをかぶせてザラ回しをやり、アンクル、自動巻き部品を取り付けます。
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この段階ではゼンマイが巻けてないので、テンプを付ける前に日の裏側に行き、巻真まわりを

組み付けることにします。
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ここでゼンマイを巻いて、表に戻ってテンプを取り付け、動作確認をします。
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ちゃんと動くのを確認したら、また日の裏に行って残りの部品を組み付けます。
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文字盤、針を付けて、ケースに入れました。この前にタイミング調整は完了しています。
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さて、風防です。

代替がないのでまた割るわけにはいきません。危険を避けるため、グラインダーは使用せずに

作業することにしました。金剛砂#400で粗削り後、#1000で整え、キイロビンで研磨。

粗削りは順調だったんですが、キイロビンでの研磨で進捗が停滞します。やっばり手作業では

なかなか透明になりません。ついに根負けし、グラインダーを使うことに。

そしたら、見る見るうちに透明になっていくわけですよ。やっぱグラインダーだぜ、といい気になっていたら、

あれっ!?なんか風防にすじが? がーん・・・ ヒビが入ってました( ;_; )

そこからはそれ以上傷を深くしないように注意し、ある程度きれいになったところで作業を切り上げ。

根気のなさ、慎重さに欠けるところはもうどうしようもないですね。

目立つ傷は消えましたが、手前やや左にヒビがあります。
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裏ケースにガスケットを乗せ、その上に風防を乗せて前ケースと合体。一応完成しました。

風防のヒビは、手前よりは目立たないだろうということで、1時位置になるようセット。
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風防のリングも腐食してます。交換部品があれば交換したいですけどね・・・
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ケースは正面から裏側にかけて、ヘアラインとポリッシュが交互になるように仕上げました。
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今回は、久しぶりの56系です。キングセイコーとしても久しぶりです。

このモデルのケース形状は、キングセイコーらしいと思います。もちろん、よく似た

形状はロードマチックなどにもあるのですが、やっぱり本家はキングセイコーと

勝手に思っています。
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入手時の状態ですが、上の写真ではわかりにくいのですが、風防の傷多め。

ケースにも傷があるものの、面やエッジは良く残っている方です。

ですので、ケース研磨に関してはいつものグラインダーは使用せず、手作業で

傷取り艶出しをしていこうと思います。

風防は何もしないには傷が多すぎ、かと言ってもう水ガラスでは満足できなくなっているため、

キイロビンとグラインダーでの研磨を試みます。深い傷はあまりなさそうなので、何とか

なるのではないかと思います。

裏蓋は、メダリオンもなければ「KS」の彫り込みもない、実に質素なもの。
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その裏蓋を外すと5626が出てきます。操作してみたところでは、カレンダーが

早送りできないこと以外は問題はないようです。油は完全に乾いていますが、

ゼンマイを巻くと快調に動きます。
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それではケースから出して、分解を始めましょう。

いきなりですが、曜車までを外したところ。
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どんどん分解します。56系は巻真周りがやけに複雑なのが特徴です。
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そして表側です。輪列、自動巻きの部品を受けている受けを外します。
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受けの裏側にも部品がついています。
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香箱です。スリッピングアタッチメントの滑りは悪くありませんが、ふたを開けてみると

グリスが乾いているため、分解してグリスアップし直します。
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ここでケースも分解します。

これがガラス風防。
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このままでも耐えられなくはないが、気にしだすと気になってしょうがないレベルの傷です。

ですので、こいつを両頭グラインダーに付けた木板(ケース研磨用の板をそのまま流用)と

キイロビンで研磨します。

3回目(二度目は途中で割ってしまいましたが)ともなると、ちょっとコツがわかってきますので、

傷の完全除去も不可能ではないかも。

ということで小一時間作業を続けた結果、ここまで来ました。
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今回ももう少しというところで心が折れてしまい、無傷化はできませんでした。もはや

「それがオレ流」と言って差支えないかも。

それでも、肉眼でわかる傷は2本のみで、ぱっと見は新品ですよ。

研磨作業については、次回以降の投稿でもう少し詳しく書いてみたいと思います。


ケースも手作業でしこしこ磨きました。グラインダーを使うと傷は簡単に取れるのですが、

オリジナルの面の雰囲気を残すのが困難です。今回はエッジや面がよく残っていたので

それを温存するのを優先しました。だから、グラインダーなら簡単に取れる傷が残ったまま

ですが、それもやむなしです。


では、洗浄も終わりましたので組み立てを始めましょう。

地板にダイヤショックを付け、注油してから輪列と自動巻きの部品、ハックレバーと

そのバネを取り付けます。二番車の頭が摩擦車になってますので注油を忘れずに。
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受けをかぶせ角穴車、アンクル、テンプを取り付けます。巻真を奥まで差し込んでないと

テンワが回りませんのでご注意を。
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日の裏側も組み立てます。巻真周りは、始めJは組み付け順序が全然わかりませんが、

さすがになれてきました。
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残りの部品を取り付けて、日車、曜車を取り付けます。
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カレンダー早送り不可の原因だった、破損した揺動レバーは鉄製のものに交換。

本体との時代は合いませんが、耐久性重視ということで。

組み立てたケースに機械を入れ、伝え車とローター、スペーサーを取り付け、
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完成。
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傷のない(いや、あるけど)風防はやっぱりいいですね。水ガラスは単なる気休めにしか

ならないと痛感しました。


今回は傷が浅いものをグラインダーで磨きましたが、次回は前回書いたアクタスSSの風防か、

または別のアクタスSSのカットガラスの深い傷を均してからグラインダーで研磨する、というのを

テーマに書いてみようと思います。

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SEIKO 7619Aの日送り機構

タイトルの件について、質問がありましたので写真にて説明したいと思います。

わかりやすくするため、日車、部品を押さえる座金と戻しバネを外してあります。

次の写真が通常の状態です。日送りボタンを押すと、その先端が第一日送りレバーを押します(右の矢印)。
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第一日送りレバーの先端が次の第二日送りレバーを押し、その先が日車の爪を押します(左の矢印および次の写真)。
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第二日送りレバーの先端と日車の位置関係は、こちらの画像を見てください。
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簡単ですが、これでわかっていただけると思います。

オリエントの時計にも同様の日送りボタンがあるものがありますが、送り方は違いますね。

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