___SEIKO

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スピードタイマーの輸出仕様のようです。カレンダーの曜日がアラビア文字なので、あちら向け

ということですね。
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たぶん、スピードタイマーばかりのセットの中の一つだと思いますが、落札したのがだいぶ前なので

何も覚えていません(^_^;

裏蓋を開けます。機械はくすんだ色をしていますが、目立つダメージは少ないです。
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ケースから機械を取り出します。ごらんのとおり、文字盤はかなり傷んでいますので、最初は

部品取りドナーにする予定でしたが、6139の在庫はこれが最後なので、分解掃除することにしたのです。
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日の裏側から分解を始めましたが、写真を撮り忘れていました。まあ、前回かなり詳細に書いたので

そちらを参照していただきたいと思います。


表側です。
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香箱は、チェックの結果がよいのと、中もきれいだったので分解はやめました。香箱真のみ

洗って注油します。
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ガラス風防ですが、写真のように表面が珍しい荒れ方をしています。何らかの方法で、

たとえば金剛砂で磨いたみたいな感じです。比較的均一になっているので、部分的に

大きな傷がある風防よりはいいと思います。
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風防以外に、ケースにも中途半端な仕上げがしてあるのですが、それがこの時計を含む

セット全体に共通の特徴でした。


分解洗浄が終わりましたので組み立てに入ります。

まずは巻真まわりから。しかし、バネ一体のカンヌキがどうもおかしい。鼓車を右に押し付けてくれないのです。
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どうも変形しているようですね。鼓車を右に押すように広げます。
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カンヌキ押さえまでつけたら表側に移ります。
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二番車から始めて、ザラ回し(ちゃんとはできない)・アンクルチェックを経て、テンプを取り付けます。
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四番車(クロノグラフ秒針)の心が出ていないので、テンプはちゃんと動きません。

動いたり止まったりするテンワを横目に見ながら、クロノグラフの部品を取り付けていきます。
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この受けを取り付けると、ようやくテンワが振動できるようになります。
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この後、日の裏側に行って組み立てを行います。
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そして、文字盤、針を取り付けて動作確認をしたところ、リセットすると秒針がずれます。きつく押し込んでも

変わらないので拡大してみたら、ハカマがさびて割れていました。
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仕方がないのでロックタイトで固定することにしました。

組み立てたケースに機械を入れ、マジックレバー、ローターを取り付けて
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完成。
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文字盤と針がかなり傷んでいたので、使う気にならないだろうと思っていたのですが、完成してみると

それほどでもないな(日常使いには問題ないかな)と思ってしまうレベル(写真だとひどいんですが)。

とりあえず一日使ってみます。

ただし、Oリング等が固いまま未交換なので、防水能力はゼロだというのを忘れてはいけません。

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約1年前に分解したセイコーマチック-Rです。
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直後は37時間のパワリザを有していましたが、久しぶりに月曜日に使ってみたところ、

約27時間で止まってしまいました。最近のマイブームである切換車のメンテ不良に違いありません。

とりあえずやることは切換車の洗浄です。

ここんとこ、いろいろな切換車をいじってきた結果、洗浄液につけて超音波洗浄するよりも、

洗浄液の中で何回転も動かすほうがきれいになるらしいことがわかってきています。


洗浄して乾燥させた後、注油をどうするか考えました。考えたって答えは出ないので、先日手に入れた

'68 SEIKO紳士用ウォッチ技術解説書をひもといてみました。目次を見ていくと・・・

ありました!「その他のキャリバー」の章に「83系のアフターサービス」が!

早速そのページを開くと、なかなか興味深いことが書いてありました。83系は、51, 56系と基本的に

同様のメンテでいいが、切換車については51,56系がツメ式なのに対して83系はローラー式の

反転車なので、修理の方法が異なる、というのです。

反転車ということばは、以前どこかで見たことがあるのですが、どんなものかはわかっていませんでした。

解説書の図を見ても、最初はよくわからなかったのですが、じーっと見ていると、理解できました。

下の図の左下にあるのが反転車です。その中に黒い丸が3つありますが、これがローラーで、

中心の軸と反転車の内周に挟まれています。反転車が左に回転すると、隙間の狭い方にローラーが

導かれ、つっかえ棒となって反転車の回転が軸に伝わります。右に回転するとローラーは隙間が広い

方へ行くので駆動力が途切れます。
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また、注油やエピラム処理はするなと書いてあります。

この指示に従い、洗った反転車をそのまま取り付けました。ローターの回転具合は明らかに違います。

パワリザも38時間となり、納得の結果です。


まとめると、ツメ式の切換車はツメ車にごく少量注油。ローラー式の反転車は注油不要。

いずれもホゾには注油。おそらく、セイコー以外の機械でも同様だと思います。

ツメ式かローラー式かがわかれば、どうすべきか方針が立つ、ということですね。


ツメ式のツメはコの字形になっていて、両側にツメがついています。空回り時はこれが交互に

ツメ車の歯に当たり、シーソーのように動きます。接触頻度は多いので、長い目で見た場合に

とがった爪先の摩耗は致命的ですので注油が必要になるのだと推測します。


また、触れないわけにはいかないETAの切換車ですが、動作原理としてどちらだと考えたらいいか

非常に悩みます。一見、ツメ式のようにも思えますが、押すか引くかで分けるとしたら、押す方なので

ローラー式になります。そういう分類自体がすでに間違いかもしれませんが、顕微鏡の下で

動作を観察しますと、セイコーのツメ式ほどツメとツメ車の接触頻度は高くないようです。

また、ツメ先のようにとがった部分もないため、摩耗による不具合も起きにくいのではないかと

思うのですが、ブライトリングの技術者によると速く手巻きすることにより切換車がダメージを

受けるそうなので、やはり何らかの潤滑は必要なのでしょう。

じゃあ、どこに注油するのか?と聞かれたら、空回り中に接触しているのはあそこだけなので、そこに

注油すればいいことになります。

下の写真は古いETAの切換車を分解した写真ですが、○印か矢印(歯底ではなくて歯先狙い)の

どちらかに注油するということです。
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セイコーの指示のような納得性はあまりないのですが、そうとしか考えられません。

もしかしたら、急速な手巻きによるダメージと注油指示は直接関係ない、つまり注油してあっても

急速手巻きをすると傷む可能性もありますが、これは頭の中で考えてもどうしようもないことですので、

急速手巻きでダメージを受けた実物を手に入れて検証したいところです。


ということで、切換車の注油についてもう一度まとめます。

1. ツメ式切換車はツメ車の歯面(背)に注油
2. ローラー式反転車は無注油
3. ETAなどのフリクション式(※)はあそこに注油。しなくても問題ないかも。
4. ホゾには注油(共通項目)

今後は上記の方針で作業したいと思います。


(※)唐突に出てきましたが、ETAの切換車のツメの動きが、ロック方向に回った時にツメにかかる

わずかなフリクションで動いてロックすることから、勝手に命名しました。このブログの中だけの言葉です。

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SEIKO 5 DX 25J 6106-8000

今回は私の好きなセイコーファイブDXです。過去に一度全く同じものを分解しているようです。
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好きなので結構数が増えていますが、なぜでしょう、テクノスのスカイライトみたいに

お腹一杯にはなっていません。ケースや文字盤が微妙に違うからでしょうか。

スカイライトもケースは微妙に違うみたいですが、ぱっと見は同じですので。


分解前の状態は、風防に多数の細かいヒビと、かなり深いクラック数個、機械的には不動。

ゆするとテンワが動くものの、弱弱しい。駆動力が伝わってきていない感じなので、

四番車の軸がさびて動かずみたいな原因でしょうか。
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ということで、分解に入ります。文字盤は、うっすらと変色が始まっていますが、まだ目立ちません。

曜車、日車もきれいです。
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日の裏をどんどん分解していきます。曜車、日車を受けて摺動抵抗を減らす目的と思われる

ルビーが計6個ついています(黄色丸)。
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分解途中で香箱真のホゾが見えますが、そこに緑青のような異物が(赤丸)。

ここがこういうさび方をしているのは初めて見ました。輪列側から見るとこんな感じ。
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次に表側です。マジックレバーを外し、受けを外します。香箱の上面外周部にこすれた跡があります。
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受けの香箱真ホゾ穴が摩耗して香箱が傾くためにここがこすれるようです。

これまでに分解してきた6106とか6119などはほとんどこうなっています。

この系統の持病なんでしょうかね。


一通り分解が終わり、香箱チェックをしようとしたところ、全然抵抗がありません。

手巻きができないので気づくのが遅れましたが、ゼンマイが切れているようです。

この機械はけっこうやってますが、ゼンマイ切れは初めてでした。
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確か、アクタスSSのジャンクがあったはずなので、それから部品をもらうことにしましょう。
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あちこちガタが来ている個体なので、復活は諦めて部品取りと割り切ることにしました。

こいつから香箱一式を取り出し、チェック。問題はないようです。
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分解洗浄して自作8201改を塗布することにします。


洗浄後、組み立て開始。巻真まわりから組み付けを始めました。裏側に二番車のようなものが

見えるのは気にしないでください。
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裏返して、輪列を組み付けていきます。秒針規正レバーを忘れずに。
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受けをかぶせてザラ回し。OKなのでアンクルを取り付けて、角穴車を取り付けてゼンマイを少し

巻いてからアンクルチェック。問題ないのでテンプを取り付けました。
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そして、あらかじめ組み立てておいた自動巻きモジュールを取り付け。
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ひっくり返して日の裏を組み立てます。6106Aは日付の早送りを竜頭押しか針の戻し回しで

やれますが、曜日の早送りはできず、短針を2周進めなくてはなりません。これが弱点です。
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この後曜車、文字盤、針をつけて磨いたケースに入れ、ローターを取り付けます。
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完成です。風防には削っても取れそうもない深いクラックがあったので、未使用品に交換しました。

指定の部品番号ではありませんでしたが、取り付けはできました。
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マジックレバーの機種は、切換車がないので大変気が楽です。

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SEIKOMATIC-P 5106Aいぢり

この時計を分解掃除してからもう2年になります。詳細は[→こちら]

記録を見ると、これまでに2回使っていますが、最後に使ってから1年半経っています。

そんなある日に使ってみようと取り出し、軽く手巻きをしようとしたら、重い。

ローターが供回りしています。原因は察しがつきます。

2年前にどんなことをしたか、詳細は覚えていませんが、切換車に注油したかも。

その時の油が悪さをしているのでしょう。

黄色丸の部分が切換え伝え車です。
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この時計と前後して入手した5106Aの技術解説書には、切換車(正式名は切換伝え車)への

注油について、具体的なことは書いてなかったので、良かれと思ってやったんだと思いますが、

最近入手した「'68 セイコー紳士用ウォッチ 技術解説書」に載っていた5106Aの解説では、

こんな指示がされているんですよ。
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こんなところにうまく注油できますかね。注油の目的が切換え動作を確実に行うためらしいですが、

今すぐやらなくてもいいかな。

今のところ、切換え伝え車の洗浄のみでローター供回りはなくなり、パワリザも普通に出ています。

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44KS ゼンマイ交換

1年ほど前に、44KSのジャンクを分解しました。その時の模様は⇒こちら

ゼンマイが切れているのと、巻真に問題がありそうということになっていました。

先日の45KSのゼンマイを調達するのにあたり、この時計のことを思い出したので、

一緒に注文しました。今回は、そのゼンマイ交換のお話です。


届いたゼンマイはこちら。どう見ても純正ではありませんが、使えればいいのです。
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さっそく取り出して香箱に収めようとしました。しかし、普通なら香箱の内周よりも小さく

巻かれているはずなのに、0.5mmほど大きいため、このまま押し込めません。

これを買った店に問い合わせようかと思いましたが、45KSのゼンマイの内端径が大きい理由を

聞いても無回答だったため、今度も回答が期待できないと思い、問い合わせるのをやめました。


で、ちょっと調べたんですが。44系の機械には44、44A、4402と4420があるらしいのですが、

適用される主ゼンマイはそれぞれ401440,401680(訂正しました),401441,401680となっています。

つまり厳密にいうと44系には3種類のゼンマイがあり、4402に適用されるのは401441らしいのです。

届いたのは「401440」と書いてあるので、そのせいで巻き径が違うのかも、と思うことにしました。

入っていたゼンマイと比べると厚さも違うのですが、入っていたのが純正かどうかも怪しいので、

気にしないことにしました。


交換の後は、時計は動いています。ただ、全巻きから止まるまでの間の歩度の変化が

非常に大きいことがわかりました。ゼンマイのせいじゃないと思いますが・・・まともに動かすのは

初めてなので。

でもここまでひどいのは初めてなので、何かやってみようということで調べてみました。

経過時間     振り角    歩度    
0(全巻き)   240゚    0〜+15   
13H        210゚    -40前後  
24H        150゚    -100前後
36H       計測不能   -600

ゼンマイがほどけるにしたがってどんどん振り角が落ち、歩度がマイナスに振れています。

ゼンマイがほどけるにしたがって振り角が落ちるのは仕方がありませんが、歩度の

変化は異常と思いますので何とかしてみたいと思います。

こういう時の調整方法としては、アオリ量をいじるというのがあります。

緩急針の先に出ていて、ひげゼンマイを挟むようについている部品の隙間を

調整するのです。

一般的には、ここが広すぎると振り角が落ちた時に遅れが出るようになります。

だからここを狭めれば症状が緩和されるかな、と思ってテンプを外して

緩急針の裏を見てみました。すると、逆に狭すぎることがわかりました。
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肝心な部分が影になっていてよくわかりませんが、ひげ棒がひげ受けに向かって

傾いています。もし、アオリを小さくするために曲げられているのだとしたら、

もう打つ手がないということですよね。しかしこのままあきらめるのも悔しいので、

逆に広げてみることにしました。
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写真だと広げすぎに見えますね(^_^;


これでもう一度同じような測定をしてみました。今度は実際の誤差も記録しました。

経過時間     振り角    歩度     実誤差
0(全巻き)   240゚   +40前後      -
8H         180゚   -55前後    -14/d
20H        200゚   -10前後    -23/d
31H        130゚   -140前後   -55/d

なぜか遅れは改善されました。全巻き時のタイミングを進み気味にしておいて、

半日ごとに巻き上げるようにすれば、実用上はあまり問題なさそうです。

当面、この使い方をしながら、気が向いたらまたアオリをいじってみましょうか。

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