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さて、次は何をいじろうかな、と分解待ち時計箱をごそごそしていたら目についたのがこれ。
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ちょっと大柄なケースです。最近シチズンの自動巻きをやってないなあ。

久々に77系をやってみたくなったので、こいつを分解することにしました。

上の画像を見てわかる通り、風防の傷は意外に少ないものの、文字盤の状態から内部はかなりさびていそうです。

裏蓋を開けます。ローターがさびていますが、これくらいはよく見ます。
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ケースから機械を取り出します。文字盤のインデックスやカレンダー枠が、結構さびてます。 後でできるだけ落とすことにします。
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文字盤を外そうとしたら、干支足ねじが完全にさびていて緩みません。ぐりぐりやったら頭が取れました。

これで文字盤は外れましたが、固定はできないかも・・・とりあえずビザーWに漬けてみることにしましょう。

日車、曜車もさびてますね・・・ドナーがあれば移植した方がいいですね。
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通常なら、このまま日の裏側から分解していくのですが、今回はなぜか表側から分解していったようです。

分解を始めてから時間がたっているので、どうして順序を変えたのか覚えていません(^_^;
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アンクル受けのネジが一本ねじ切れていました。幸い、さびがなかったのと、先端が少し出ていたので、除去できました。
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分解を続けます。
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三番車のカナ、二番車がけっこうさびていました。三番カナはまっ茶なので、やばいかも。

次に日の裏側の分解です。曜車を外しました。それほどさびてないな、と思ったら・・・
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やっぱさびてました。ボロボロって状態までは行ってませんが、ネジを外すのに苦労しました。
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香箱の中はこんな感じ。やっぱり滑りは多かったです。香箱の内周は全面めっきがはがれていました。

正常なパワリザは期待できないでしょうね。
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機械の分解が終わったところで、ケースの手入れに入ります。ケースもあちこちさびてました。
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ケース正面は横のヘアラインだったようなので、素人作業で再現することにします。

風防は、いつもの方法で研磨します。5面カットは、各面の面積がそれなりに大きいので割と磨きやすいです。
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ガラスと枠の接着面にさびが浸み込んでいるので、外して貼り直しをしたかったんですが、押しても茹でても外れないので諦めました。


ケースの手入れ、部品の洗浄が終わったので組立開始です。

三番車ですが、カナの状態は相当ひどく、とても使えないことがわかったので、ドナーから移植することにしました。
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二番車も受けを締め込むと動きが渋くなってしまうので、結局交換。それ以外は特に問題ありませんでした。
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日の裏側です。途中の撮影を忘れてました。
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さびさびだった巻真のリターンスプリングですが、77系のドナーがなかったので、ネジを含めてそのまま再使用しました。

二番車、三番車、アンクル受けネジは72系のドナーからの移植です。


文字盤を取り付け(挿しただけ)、針を取り付け。文字盤は、さびは割と取れたと思いますが、残念な感じです。
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ケースに入れて
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完成。
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ケースに入ってみると、文字盤の残念さは多少緩和されたような気がします。

今回は分解中のさびにまつわるトラブルで、かなり気力をそがれました。

以前なら嬉々として対処していたような気がするんですが、暑さのせいですかね。
今回ネタにするのは、シチズンのレオパール36000です。

10振動の機械を積んでいて、この個体は文字盤に36000と書いてありますが、SUPER BEAT 10と書いてあるものもあるようです。

シチズンではハイネスというモデルも10振動ですね。

今までハイネスは単独モデルと思っていましたが、レオパールの特別調整モデルだとの記述が複数見つかりました。

資料を調べてみると、72系の10振動は「レオパール・ハイネス」で、77系の10振動が「ハイネス」のようです。

「コロナマーク2」がのちに「マーク2」になった、みたいなもんですかね。

そのハイネスは公認クロノメーターということで、黙っていても高額になりますので、とても手が出ませんが、レオパールなら何とか手が届く価格で10振動機が手に入ります。

内容的にはベースが72系ですので、セブンスターや普通のレオパールを分解するのと事実上何も変わらないことはわかっていますが、10振動という記号性は無視できないものがあります。

では分解を始めます。

ケースは楕円風防が特徴的。シチズンはクリスタルセブンの風防に世界で初めてガラスを使いましたが、楕円のガラス風防も世界初だったそうです。
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裏蓋を開けてぱっと見た瞬間、テンワが何となく小さい感じがしましたが、気のせいかもしれません。
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ケースを分解します。

楕円形だと防水性が心配ですが、分解してみると普通の防水時計と同様の構造なので、工作精度が高いのでしょうか。
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ミドルケースはエッジがほとんどない、まるっとした形状で、元々の表面の仕上げはマットかヘアラインだったと思われます。

直線的な面がないので、ポリッシュが楽ですが、この形状で全体がテカっているのはちょっと気持ちが悪いと思い、ヘアラインにすることにしました。

一度は円周状に入れてみたのですが、あまりしっくりこないこと、地に残っている傷がヘアラインを入れても目立つので、いったん傷取りをすることにしました。

いつものグラインダーで傷を取ります。
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傷がほぼなくなったところでスポンジやすりを駆使して長手方向にヘアラインを入れました。

どうしても思うようなヘアラインにならないんですが、個人の手作業ではこれが限界ですかね・・・

風防は曲面です。普通に付いた傷とは思えない状態ですが、いつもの方法で大丈夫でしょう。
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一時間くらい磨いた後の状態です。部分的に面取り部の荒れが残っていて、見る角度によってはそれが目立つことがありますが、心折れました。
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引き続いて機械を分解します。

普通の72系と同じはずですので、どんどんばらします。まずは日の裏側。
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52系に比べれば小バネの数は減っていますが、1個だけありますので要注意です。
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次に表側です。こちらもほとんど同じと思いますが、ガンギ車の歯数、ひげゼンマイ、主ゼンマイなどが違うはずです。
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アンクル受けの形も違いました。

さて、香箱です。チェックしてみますと、一気に一周以上スリップしますので、ゼンマイを取り出して油を落とします。
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洗浄したら、まず香箱から組み立てました。

最近のシチズンの自動巻きについての標準作業となりつつありますが、スリップ面には注油せず、側面のみD5を塗布。

再チェックしてみると、これでも2ノッチ滑る時がまれにありました。でもまあ、これでいいでしょう。

地板にパラショックをつけて注油したら、輪列や自動巻きの伝え車をセットします。
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受け一枚で受けているのでつけ忘れがないようにしないといけませんが、最初につけるべきオシドリを付け忘れてしまいました。

やり直すしかないので、二番車・ハックレバー以外を取り外して、オシドリを取り付けました。

気を取り直して組み立て再開。アンクルを取り付けたら、チェックのためにゼンマイを少し巻き上げます。

この機械は角穴車ネジがないので、先に巻真まわりを組付けた方がよいのですが、空中に鼓車と吉車を保持したまま巻真を通すのが苦手なため後にやります。

アンクルチェックがOKなので、テンワを取り付けました。
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そして自動巻きの部品を取り付け。
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日の裏側に行って部品を取り付け、文字盤・針を取り付けます。
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ケースに入れて、ローターをつけて
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いつものブレスをつけて完成。
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この画像だと、ヘアラインがそこそこに見えますねー  小傷がほとんど消えているので、そのせいもあるかもしれません。

実物を見るとちょっとアレなんですけどね。

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久々の時計いじりですが、今回取り上げるのはシチズンのコスモトロンスペシャル。

時報合わせ機能を持った電磁テンプ式時計です。

ちょっと前にやったばかりのような気がしますが、まだまだ在庫はあります。

今日のモデルは青いグラデーションが特徴で、上半分が濃紺、下半分が下地の縦ヘアラインが透けて見えるデザイン。
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ケース形状はコスモトロンとしては普通の形ではないかと思います。裏蓋も普通のスクリューバック。
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外観は、風防にはかなりの傷がついていますが、表側は平らなので何とかなるでしょう。ケースの傷も少なめです。

裏蓋を開けて電池を交換したら動き出したので、電子回路は問題ないようです。
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ただ、巻真が抜けてしまいます。オシドリに問題があると思われます。

真っ先に思いつくのは、さびによるオシドリ破損ですが、この固体には水気が入った形跡がありません。

文字盤に比べると長短針の腐食が目立つので、多少は湿気が入って針で結露した可能性は否定できませんが、
裏蓋合わせ面などまったくさびていませんので、さびによる破損とは思えませんね・・・

風防とベゼル、ベゼルとミドルケースは樹脂リングで固定されています。
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このモデルはミドルケースの正面、12時と6時の部分がヘアラインになっています。大きな傷はありませんが、すれによる磨耗があるので、ちょっとやり直してみたいと思います。
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ケースサイドが凹のカーブになってます。こういう形状は、両頭グラインダーだと大変磨きにくい(うまくいきにくい)のですが、傷を取るにはやるしかありません。
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では、ケースを分解します。コジアケをいれる隙間がないので、裏から押し出します。セイコーのコマが合いました。
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分解したケース部品をグラインダーで磨きます。

裏蓋は大きな傷がないので布バフで仕上げます。仕上がりはリューターでやるのとあまり変わりませんが、圧倒的短時間で同じ結果になります。
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ヘアライン部分も地ならしのためいったん磨きます。ちょっとヘアラインが残っていますが、影響ないでしょう(^_^;
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一通り磨きが完了したら、ヘアラインを入れます。

今回の作業内容は、#40の布やすりの上をまっすぐ滑らせ、溝を彫ります。

ここをいかにうまくやるかがポイントだと思うのですが、期待したほどはうまく行きませんでした。

このままだと表面が荒れているので、今度は中目の紙やすりの上を滑らせて落ち着かせます。

これで多少よくなりますが、元々のヘアラインにはどうしても届きませんね。結果は後程。

風防は、いつもの通り金剛砂の#400と#1000で傷取りをした後、包丁研ぎ機で磨きました。

結構深い傷がありましたが、取れました。エッジの欠けはどうしようもないですけどね。


ケースが終わったので、機械の分解です。

過去に何度もやっているので、少々端折ります。

日の裏側から分解しましたが、部品点数はかなり少ないです。
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ここまで分解して、巻真抜けの原因がはっきりしました。巻真とオシドリをつなぐピンと思われるものが見えます。
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ポンス台で、地板からオシドリを取り外します。全然さびてませんので、無理に引っ張ったか、もともとの部品不具合でこうなったのかも。
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在庫があったオシドリ単品は以前使ってしまったので、ドナーを探しましたが、バラバラになっているものはすべてオシドリに不具合があるので使えず。

機能的には全く問題ないものの、ケースがアレだしスペシャルじゃないので手を付ける気にならず、放置状態になっているこいつをドナーとして使うことにしました。
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ドナーから取り外したオシドリが上です。
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こいつをスペシャルの地板に取り付け、洗浄後組み立て開始。組み立ても少々端折ります。

画像に写っていなくて申し訳ないのですが、アンクル受けに相当する受けの下に、時報合わせボタンを押した時テンワを止める部品があります。
これが一体のものと二つに分かれているものがあるのですが、今回は二つでした。
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コスモトロンスペシャルは、時報合わせ機能があるので組立にちょっと特別な作法があります。そのため、専用機械台か風防取り付け前のケースを使用する必要があります。

ところが今回、ケースを先に組み立ててしまったのです。また風防を外すのもいやだったので、ケースを使わずやってみたのですが、やっぱりうまくいかなくて、やり直す過程でさらにミスを犯したりで散々でした。

結局、風防を外して機械台として使う羽目に。まだ在庫があるので、機械台を買おうかな・・・


次の画像は完成する前のものですが、曜日が窓に対して微妙に上にずれています。
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許容範囲といえば許容範囲なのですが、どうせ分解するので修正してみることにしました。

構造は、板と歯車が歯車のように噛み合っている(変な表現だ)のですが、その噛み合いのガタが大きいため、切り替わり時の衝撃で一方にずれる、ということがわかりました。

接着剤で留める程度で十分と思いましたが、何分にも小さい部分なので、接着剤を適量塗布するのが難しい、乾燥にも時間が必要、との理由で方針変更。

板をちょっと叩いてガタを少なくするようにしてみました。今のところOKみたいですが、いつまでもつかは不明。

ちなみに、ドナーの曜車は巻真位置違いにより位相が合わないため使えませんでした。


そんな感じで、とりあえず完成です。
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ヘアラインのところは、今までの中ではまともな方だと思いますが、新品時の状態とはだいぶ違うんですよね。

メーカーはどんな機械、刃具で加工しているのか、見学させていただきたい・・・
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CITIZEN SEVENSTAR V2 22J

さーて、お盆休み最後の更新は!? 

シチズンのセブンスターV2です。これも弾数が多いモデルですが、私の好きなモデルでもあります。
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今回は白文字盤ですが、青文字盤は過去にいくつかやっていますね。

振るとカタカタ大きめの音がします。裏蓋を開けてみると
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ローターのベアリングが壊れ、ローターがフリーになっていました。
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ボールは一つも見つからなかったので、壊れた後に一度は開けられているってことですね。

ドナーを探しました。ほどなく同じ22Jのローターが見つかりましたが、サビがひどい。裏側はもっと大変なことになっています。
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そこで、ベアリングの移植を実行しました。

まず、生かすローターからベアリングの残骸を除去します。
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こちらはローターをできるだけ傷めないように注意します。

そして、ドナーのローターからベアリングを外します。こちらはベアリングにダメージを与えないようにします。この作業の方が気を使いました。

そして合体・かしめ。成功したかに見えましたが、これでは終わらなかったんです・・・
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次はケースです。このモデルはケースとベゼルが一体ですが、ケース正面が同心円のヘアライン、ベゼル相当部分がポリッシュです。

両頭グラインダーだけでは処理できないので、ケースのサイドとベゼルの最前面を両頭グラインダー、ケース正面とベゼル斜め部分を電動ドリルで回しながら砂消しゴム、磨き棒で処理。

裏蓋は文字の打刻が深いせいか、けっこう凸凹しています。両頭グラインダーで磨くと時間がかかり過ぎるし大きな傷は少ないので布バフで磨きました。

そして風防の研磨。1.5mmの平ガラスですので、交換が手っ取り早いと思ったのですが、現物の直径がφ29.8に対して在庫品はφ29.5。

接着式なら何とかなりますが、樹脂リングで固定するタイプですので、0.3mm違うと全然無理。
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仕方なく研磨します。最初の写真の5-6時あたりにかなり深い傷がありますので、金剛砂の#400で傷を消し、#1000で中研ぎし、最後は包丁研ぎ機で仕上げました。
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今度は機械の分解。

いつも通り日の裏からです。曜車の固定バネは曜車と一体なので、セイコーの61系のCリングのように飛ばす心配がありません。その分、ちょっと外しにくいですけど。
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シチズン独自のターンプッシュ式早送り機構は、シンプルだし日と曜で押す荷重が同じなのがいいですね。曜日を進めるのにけっこう力がいる61系に対してはアドバンテージがあると思います。
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続きまして表側です。日の裏側の構造は52系からけっこう進化がありますが、表側はあまり変わっていないという印象です。
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香箱チェックでは、6.5周ほど巻いたところで一気に1.5周滑ってしまうことがわかりました。中を見ると、普通ならこのままにするところですが・・・
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ゼンマイを取り出し、洗浄した後、スリップ面には注油を一切せず(ただし側面は注油)組み立てて、再度チェック。

今度は7周巻きあがった後、1ノッチずつ滑っていきます。機能上はこれがあるべき姿ですが、耐久的にはどうなのか?


組立です。地板にパラショックを付けて注油、その後輪列等をセットします。これだけ部品を取り付けて、受けをかぶせます。
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ここで一度日の裏側に行き、巻真周りを組み付けます。クリスタルセブンでは小さいバネがたくさんありましたが、77系になると一つもありません。

カンヌキのバネはカンヌキ押さえと一体です。
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再び表側に行ってアンクル、テンプを取り付けます。色々ありましたが動きましたw
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また日の裏に行って、残りの部品を取り付けます。
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ケースに入れてローターを付けて
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完成。に思えましたが、振るとローターが裏蓋に当たる音が。交換したベアリング、ガタがちょっと大きいかな、と思っていたんですが、やっぱりだめでした。

機械側には当たらないんですがね・・・

ローターが生きているドナーはもうありませんが、NOS品があるので、それを使います。
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石数が違いますが、この際気にしないことにします。ベアリング交換の気力はもうないので・・・
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ということで、今度こそ完成です。
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磨き棒とか布バフは過去に通った道ですが、場合によっては有効であることがわかったのが収穫でした。
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前回投稿したコスモトロンの記事は、短いブレスをどうしよう、という話で終わりましたが、何とか解決しました。

今回はそれについて書いてみたいと思います。

この時計のブレスのバックルは、通常の三つ折れ部分に継ぎ足しのようなコマがついています。

画像の矢印の部分ですね。
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こういうのがもう一つあれば、何かできそうです。

ということで、がら箱を漁ったところ、一つ見つかりました。
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同じ幅ですので、もちろんこのままではつなげられません。

裏側で針金でつなぐというのも考えましたが、あまりきれいに行くイメージがわきません。

やっぱり無加工では不可能と判断。どうするか考えました。

結論は、次の画像のように一部をカットし、バネ棒の穴が明いているところをクランク状に曲げるというものです。
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これが実際に加工した後の姿。
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これをブレスとバックルの間に挿入。
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おお、意外にしっかり付きました。裏はこうなってます。
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装着例。
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装着感は悪くないです。見た目も、隙間が不安定感を醸し出しているものの、それほど不自然さはありません。


今回は、ブレスが2ピースバックル(勝手に命名)だったこと、延長コマが見つかったことがうまくいった理由ですね。

延長コマがなかったらどうにもならなかったし、もし普通のバックルだったら、延長コマの加工した側は広げてブレス側とつなぐことになりますが、きれいに加工しないと見栄えが悪いですし、大きな力がかかった時に広がって外れてしまう可能性があります。

今回のように内側に入れるのであれば、バネ棒が貫通することもあって、どっちに変形しても抜けにくいです。

2ピースブレスでない場合も、ブレス側を削って幅を延長コマが入るまで狭くすれば同じことができますが・・・あんまりやりたくないですね。

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