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「歌の掘り起こしハンター」を、続けさせて頂きます。通算529回(姉妹ブログ「歌・掘りnext」含む)の今回は[「歌詞に【気まぐれ】が出てくる」掘り起こしもの3曲]にしました。いつも通り、私(始発亭)の独断で選曲させて頂きました。
(1)CHANCE!(白井 貴子)
歌詞〉さよならしたくないこのかがやきと まぶしくはじける気分 届けあなたへ 【気まぐれ】な一瞬2人のせいよ wake up 今 心のまま Chance Chance Chance ときめきに愛をこめて 抱きしめてつかまえて 思い出にしたくないの Chance Chance Chance めぐり逢ったこの時を 忘れないでずっとずっと I’ll take a chance tonight! Chance Chance Chance
ときめきに愛をのせて はじけとんで もっと遠く なにかきっと待ってる Chance Chance Chance 流れる時のままで サヨナラは言わないで I’ll take a chance tonight!〜 白井貴子は1981年、CBSソニーのオーディションに合格して、レコード・デビューのCHANCE!を
掴みました。 ソロ活動と並行して、佐野元春のツアーのバック・コーラスに加わるなど、 地道にキャリアを積み重ねていきました。 その後、[白井貴子&CRAZYBOYS]を結成するなど、演奏スタイルをロック・シンガーへと シフトさせていきます。 一時、渡英するなど、日本の音楽界と距離を置きましたが、1990年活動再開。 以降、アルバム「LIVING」の発売(1999年)、コンサート・ツアー「NEXT GATE」を実施(2006年)する等、 変わらぬ元気な歌声を聴かせています。 この「CHANCE!」は、彼女が立ち位置をロック・ミュージックに変えつつあった1984年に発売した シングルで、もちろん本人の作詞・作曲による楽曲。 [恋の標的がさだまったら、♪ときめきに愛をのせて〜心にままに押し進めるわ]と、 恋に積極果敢にいどむ心情を綴った歌詞と、その歌詞にジャスト・フィットしたノリノリのメロディ・ラインとの 見事なコンビネーションが特徴。 白井貴子は当時、学園祭コンサートの顔として君臨![総立ちの女王]の異名をとった・・・ 元気ハツラツ!天まで届きそうな伸びやかな歌声を駆使して、 [恋真っ只中に居て、大願成就目前のCHANCEを絶対にのがしたくない主人公]の “恋に賭ける意気込み(情熱)”を見事に表現しています。 (その天井知らずの[ビートを効かせたヒートアップ熱唱]は、さす〜が〜!の一語) (2)思い出通り雨(ふきのとう)
歌詞〉君の目は寂しそうに 遠くを見てる あの人を追いかけて 遠くを見てる 思い出通り雨 も一度 降れ降れ 【気まぐれ】 通り雨 優しく 降ってやれ 君はただひとりぼっち ベンチに座る あの人と話した ベンチに座る 思い出通り雨 も一度 降れ降れ 気まぐれ通り雨 優しく 降ってやれ 君は今 雨の中を歩き始める あの人を忘れようと 歩き始める ◇思い出通り雨 も一度 降れ降れ 気まぐれ通り雨 優しく 降ってやれ◇ ◇〜◇繰り返し ふきのとうは、1974年に「白い冬」でデビューした山木康世と細坪基佳のデュオ。 「白い冬」がいきなり大ヒットし、一躍、叙情派フォークのトップ・グループに なりました。 以降、「初夏」(1975年)、「風来坊」(1977年)、 「春雷」(1979年)、「やさしさとして想い出として」(1980年)など、 コンスタントにヒット曲を放ち、ライブ活動を中心にファンを拡大していきました。 彼らの最大の武器は熱心なファンが多いことで、 たとえばコンサート会場を満席にするためのプロジェクトをつくる場合、 最も結束力が強かったのがふきのとうのファンでした。 そうしたことも背景にあって、1978年には年間250本のコンサートを行うことが できたのだと思います。 残念ながら1992年にファンの存続を望む声も届かず…解散。 現在はそれぞれ、ソロ活動を行っています。 この「思い出通り雨」は、1978年発売のシングルで、メンバーの山木康世の作詞・作曲。
[あの人のことを必死に忘れようとしている女性。 そんな女性をそっと見つめる主人公] 彼女を陰ながら応援する・・・主人公のやさしいまなざしで綴った歌詞、 その歌詞のイメージと異なる(ミス・マッチ感を抱かせる) ミディアム・テンポのメロディ・ラインとの組み合わせが、逆に新鮮な魅力を 醸し出しています。 メイン・ボーカルの山木康世は、歌詞を言葉を一語一語噛んで含むような 丁寧な歌唱で、[ベンチに彼の面影を求めて座る女性が、 ようやく決意して雨の中を歩き始めるまでのシーン]を、巧みに表現! [雨よ、優しく降ってやれ]と・・・女性の心の癒しを雨に託して祈る・・・ 男の父性愛&包容力を、聴く者の心に深く強く訴えかけていきます。 (3)あの頃のまま(ブレッド&バター)
歌詞〉6時のターミナルでふりむいた君は 板についた紺色のスーツ 今でも 【気まぐれ】に街をゆく僕は 変わらないさ ああ あの頃のままさ 去りゆく若い時間を ひとり止めているようで うらやましいやつだよと はじめて笑ってくれた For Yourself For Yourself そらさないでおくれ その瞳を 人は自分を生きてゆくのだから〜 ブレッド&バターは兄=岩沢幸矢(通称=サッちん)と
弟=岩沢ニ弓の二人組の兄弟デュオ。 デビューは1969年の「傷だらけの軽井沢」(フィリップス・レコード)で、 翌年発売のシングル「マリエ」がスマッシュ・ヒットし、 ニュー・ミュージックで最も美しいハーモニーを聴かせるグループとして、 広く認知されるようになりました。 その後、岸部シローとのコラボレーションによって発表した 「野生の馬」(1971年)、スティービー・ワンダーが楽曲を提供したことで話題を呼んだ 「特別な気持ちで」(1981年/原題=I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU)等の ヒット曲を放ちました。 この「あの頃のまま」は1979年にシングル発売されたもので、 呉田軽穂さんの作詞・作曲。 (ちなみに呉田軽穂は、松任谷由実が契約の関係等で 本名での楽曲提供が難しい場合に使用するペンネーム。 ◇往年の名女優=グレダ・ガルポからヒントを得たペン・ネームだそうです) この「あの頃のまま」の曲調は呉田軽穂さん得意のメロディアスな バラード・ナンバーで特に目新しい点はないのですが、 歌詞が、彼女の作品にしては非常に珍しい男唄になっているのが 大きな特徴! 「♪うらやましいやつだよ」等、よく男同士で交わされるようなフレーズや、 [♪ネクタイ少しゆるめ](ここでは実掲載◇2番の歌詞)と いった男が日常よくする仕種を巧みに歌詞に導入… 久々に会った男同士が友情を温め合うシーンが、 男目線で自然なかたちで描かれていることに驚嘆させられます。 改めて、呉田軽穂さんの尋常でない洞察力の凄さに感動を覚えます。 ブレッド&バターは[久々に会った友人と自分との“人生観の格差”に 戸惑いを感じつつも、心の奥底ではつながっている・・・変わらぬ友情に 喜びを見出している主人公]のピュアな気持ちを、語るように(気負うことなく) 淡淡と歌い紡いでいきます。 特に、サビの♪For Yourself For Yourself 〜で聴かせる華麗なハーモニーは、 主人公と友人の二人の友情を賛美しているかのごとく胸に響き… リスナーの心にハートフルな風をもたらしてくれます。 |

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ブレバタさんの「あの頃のまま」は大好きな曲です
「いちご白書をもう一度」の続編のような曲ですね
サイモン&ガーファンクルなんてメロディーに乗せにくくても時代の象徴として敢えて歌詞にのせていて凄いと思います
【気まぐれ】という言葉からは いいかげん といったネガティブな意味合いも伝わりますが ある時代では 自由 といったポジティブな面が強調されていた気がします
2018/9/8(土) 午後 2:56
> 夢野 今人様
だと、私も思います。


)
コメントを頂き、ありがとうございます。
「あの頃のまま」は呉田軽穂さんを代表する傑作のひとつ
前奏から、洋楽のようなお洒落感が漂っていて
いい感じですね。
○ご指摘の通り、【気まぐれ】には
[自由な生き方]の暗示もあり、
語感から感じるとれるのは悪い意味ばかりではないと思います。
(余談ですが、気まぐれがタイトルにつく歌では、
「心は気紛れ」(オフコース)がよく知られていますね
2018/9/9(日) 午前 10:53 [ 始発亭 ]