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東海スポーツ編集部のオフィシャルブログ
46回目の出場、悲願の初優勝

東京箱根間往復大学駅伝競走 1月2、3日@東京・大手町〜箱根・芦ノ湖


1月2、3日、東京都・大手町から神奈川県・芦ノ湖間、往復合わせて10区間217.1㌔を駆け抜ける東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が行われた。東海大は10時間52分9秒で創部初、悲願の総合優勝を成し遂げた。また、大会新記録での優勝となった。
 
 1日目の往路。2年ぶりの1区起用となった鬼塚翔太(体3)が安定した走りでトップと8秒差の区間6位でタスキリレー。「流れを作る走りを目指した。個人としては区間賞を獲れなくて悔しいが、チーム的にはいい位置で渡せたと思う」と振り返った。


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 “華の2区”を任されたのは箱根駅伝初出走となった湯澤舜(体4)。常に他の大学と集団走をする形になったが、「2区の難所である『権太坂』も余裕を持って走ることができた」と語るように、最終的に順位を1つあげた5位で次につなげた。


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 3区は10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝でともに1区を走った西川雄一朗(体3)。「今まではタスキを渡す側だったが、タスキをもらう側の気持ちがよく分かった。みんなの思いが詰まったタスキはとても重く感じた」と初めての箱根路を振り返った。


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 湘南キャンパスがある平塚を走る4区では、館澤亨次(体3)が実況に「今年の東海大は違う!」と言わせるほどの力走。前を走っていた青学大に追いついたかと思えばすぐさま置き去りにし、2位まで順位を押し上げた。


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往路最終区間である山上りの5区に抜擢されたのは箱根駅伝デビューの西田壮志(体2)。上り坂を前傾姿勢で力強く駆け上がり、区間新記録である1時間1118秒をマークした。東海大は1位東洋大に1分14秒遅れて往路2位でのゴールとし、復路に優勝を託した。



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2位で迎えた2日目の復路。3年連続の山下りとなった中島怜利(体3)が序盤から快調なペースで走り、区間2位、歴代3位となる58分6秒でタスキリレー。「復路の仲間を信じていたので、落ち着いて走れた。いい流れを作ることができてよかった」と快走の理由を話した。

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 続く7区。両角速駅伝監督が自信をもって起用したのは昨年2区で箱根駅伝に初出場した阪口竜平(体3)。今季は故障に苦しんだが、「箱根駅伝にはお前の力が必要だ」という両角速監督の言葉に支えられ、完全復活を遂げた。徐々にトップとの差を詰めていき、残り5キロから猛烈な追い上げを見せた阪口は、1分8秒あった差を4秒に縮め、平塚中継所へ。「絶対優勝するぞ」と8区の小松陽平(体3)の背中を強く押してタスキをつないだ。「自分の力を最大限発揮できたことはこれからの自信になった」と力強く語った。



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 そしてついに首位逆転となった8区。三大駅伝初出場となった小松が、スタート後すぐに前を行く東洋大の後ろにつくと、そのまま並走。相手選手の顔色をうかがいながら冷静に走り続け、14.6㌔地点で小松が仕掛けてトップに。勢いそのままに後ろとの差をぐんぐんと広げ、戸塚中継所では51秒に引き離して9区につないだ。小松は22年間破られることのなかった区間記録1時間4分5秒を塗り替える1時間3分49秒で区間新記録を樹立。最優秀選手に与えられる金栗四三杯も手にした小松は、「万全の状態で挑めた。120点の走り。優勝も区間賞も夢のよう」と自身の記録を振り返った。

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 9区で優勝を決定づける走りを見せたのは主将の湊谷春紀(体4)。抜群の安定感で2位との差を3分43秒に広げた。11月の全日本大学駅伝では自身が走った7区で首位を譲り、チームの誰よりも悔しさを味わった湊谷。あのとき笑顔で渡すことのできなかったタスキ。しかし大学生活最後の箱根駅伝では、笑顔でもらったタスキを笑顔でつないだ。アンカーの郡司陽大(体3)の頭をポンポンと叩いてタスキを渡すと、郡司も右手を大きく上げて仲間が待つ大手町へと走り出した。


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 落ち着いた走りで首位を守り、初の箱根駅伝で、初優勝のゴールテープを切った。仲間のもとへ飛び込んだ郡司は、そのまま宙に舞った。郡司に続きキャプテンの湊谷、両角駅伝監督が胴上げされ、ゴールは東海ブルー一色となった。

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両角駅伝監督は、「やりました!みなさんありがとうございましたというよりもみなさんおめでとうございますという気持ち。学生諸君、ありがとう。よく頑張ってくれた。『自分自身がやってきたこと、仲間を信じて』と監督者から声をかけたが、学生が堂々と走り抜けていく姿を見ていて本当に頼もしかった。よくここまで成長してくれた」と感謝の気持ちを語った。西出仁明ヘッドコーチは、「この1年間4年生が非常に頑張ってくれた。愚直に自分たちが目指すべき道に向かって練習をしてきて、今回2名の選手が走ることができた。今回の優勝には4年生の見えないところでの努力があった。4年生ありがとう」と4年生への思いを話した。
 平成最後の年。46回目の出場にして、初めてつかんだ頂点。ひたむきに、まっすぐに、正直に競技と向き合い、陸上に全てを捧げる選手たちは最高の笑顔を見せてくれた。
箱根連覇へ。選手たちの眼はすでに次の目標に向かっている。

【区間記録・順位】
1区 鬼塚 1時間2分43秒 6位
2区 湯澤 1時間8分5秒 8位
3区 西川 1時間3分2秒 7位
4区 館澤 1時間2分37秒 2位
5区 西田 1時間11分18秒 2位
6区 中島 58分6秒 2位
7区 阪口 1時間2分41秒 2位
8区 小松 1時間3分49秒 1位
9区 湊谷 1時間9分36秒 2位
10区 郡司 1時間10分12秒 3位


(取材・記事:大澤、羽吹 写真:編集部)





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今季、出雲全日本選抜駅伝競走(出雲駅伝)では、湯澤舜(体4)、郡司陽大(体3)、西川雄一朗(体3)が三大駅伝デビュー。全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本大学駅伝)では西田壮志(体2)が大学駅伝初出走となった。
いよいよ明日に迫った第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。今回は駅伝デビューの年となった4選手の箱根駅伝初出走に懸ける思いを特集する。
 
4年間の思いを胸に走る 湯澤舜
出雲駅伝、全日本大学駅伝でともにアンカーでの起用となった湯澤。11月の世田谷ハーフマラソンで取材した際には最終区間である10区を走りたいと話していた。しかし、「どの区間になったとしてもチームの優勝に貢献する」と意気込みを新たにした。このセリフは誰でも発することができるものではない。どの区間にでも対応できるように普段から他の人以上の努力が必要となる。湯澤は両角速駅伝監督も認める「努力の人」。駅伝出場が叶わなかった過去3年間もずっとただひたすらに走りこんできたからこそ言うことができる言葉である。「多くの悔しさを味わった分、最後は笑顔で終えたい」。大学4年間の集大成となる箱根駅伝で、とびきりの笑顔の花を咲かせに行く。

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経験を自信に 郡司陽大
出雲駅伝では区間3位、全日本大学駅伝では区間2位と堂々の駅伝デビューを果たした郡司。「郡司を使うことに怖さはなくなった」。全日本大学駅伝の翌日、両角速駅伝監督と西出仁明ヘッドコーチからそう言葉をかけられたという。「両親に電話をかけるくらいうれしかった。母からは『こういうときこそ周りへの感謝の気持ちを忘れずに生活すること』と声をかけてもらった」と郡司は話した。ここまで少しずつ積み上げてきたものが実ったという喜びとともに、優勝が見えるところで負けた悔しさを実感し、「勝ちたい」という思いがさらに強くなった。「全日本大学駅伝終了後からは、フォーカスは箱根駅伝区間賞。100%の状態で当日を迎えたい」と意気込みを語った。駅伝の楽しさ、そして悔しさを経験した今季。郡司は今季1番の大舞台に挑む。
 
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陸上に捧げた1年間 西川雄一朗
昨年の箱根駅伝、西川は16人のエントリーメンバーに選出されるも、出走は叶わなかった。「このままでは来年も走れない。次は三大駅伝すべて走って、箱根駅伝優勝」。西川は覚悟を決めた。決意を新たにした西川がまず取り組んだのは生活面の強化。誰よりも早く寝る。お菓子は食べない。携帯を触る時間があったら、足のケアや集中力を高めるために読書。フリーの日でもトレーニングは欠かさず、補強や治療の時間にあてた。練習では、上級生としてチームを引っ張る自覚を持って臨み、主体的に動いた。そんな西川の“妥協しない生活”は今季、結果となって表れた。出雲駅伝、全日本大学駅伝ともにレースのカギを握る1区を任され、区間上位の好走を見せた。
「強くなる」。そう心に決めた1年前。「24時間陸上に捧げる気持ちでやってきた1年間は自分の自信。区間賞を取る準備はできている」と力強く話した。自分に負けない強さを武器に、憧れの舞台を駆け抜ける。

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家族のために 西田壮志
西田は3月の日本学生ハーフマラソン選手権では3位、10月には1万㍍285874で自己ベストをマーク。そして、全日本大学駅伝4区で駅伝デビューを果たした。自身も今季を「成長の1年」と振り返る。成長の裏側には、西田を支える家族の存在があった。西田の姉はもともと教員を目指していたが、陸上で活躍する弟の姿を見て「自分が先導したい」と白バイ隊員になることを決めたという。LINEや手紙でやり取りをする仲である2人。「姉が落ち込んでいたとき『頑張れよ』って言ったら、『お前に心配されるほど姉ちゃんは負けてないから』って返ってきて、自分のために頑張ってくれてるんだと思ってうれしかった」と振り返った。また熊本県の両親は西田が出場しない大会にも応援に駆け付け、農家を営む祖父は全日本大学駅伝でテレビに映る西田の姿に、涙を流しながら喜んでくれたという。「おじいちゃんが作ったお米を食べると元気になる」と強さの秘訣も話してくれた。「大舞台で活躍している姿を家族に届ける」。自分を支えてくれる家族のため、西田は初の箱根路を駆け上る。

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(取材・記事・写真:大澤、羽吹 )

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リーグ王者の意地見せるも…
涙の準々決勝敗退
 
1222日 全国大学選手権大会準々決勝 対明治大 @大阪・キンチョウスタジアム

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【スターティングメンバー】
1PR小野広大(体2)
2HO加藤竜聖(体4)
3PR中野幹 (体3)
4LO中村匡汰(体3)
5LO横井隼(体3)
6FL山田生真(体2)
7FL西川壮一(体4)
NO.8テビタ・タタフ(体4)
9SH山菅一史(体3)
10SO丸山凜太朗(体1)
11WTB杉山祐太(体2)
12CTB眞野泰地(体3)
13CTBアタアタ・モエアキオラ(体4)
14WTB望月祐貴(体1)
15FB酒井亮治(体1)
【リザーブ】
16 今津紳吾(文4)
17新井望友(体3)
18古瀬凜之佑(体4)
19王野尚希(政4)
20 深見瑠希(体4)
21中村友哉(体2)
22杉浦拓実(体2)
23モリキ・リード(体3)
 
【試合レポート】
関東大学リーグ最終戦で大東文化大を破り優勝を飾った東海大は、大学選手権準々決勝からの登場となった。相手は関東大学対抗戦4位の明治大だが、今シーズンは大学選手権9連覇中の帝京大に対して唯一土をつけたチームだ。
試合は息詰まる展開となったが、東海大のミスを明大は見逃さず、ペナルティーゴールによる3点差で敗れ、悲願の日本一にはまたも届かなかった。

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 ▲悔し涙を流すモエアキオラ(右)と西川

先制点を挙げたのは東海大だった。前半8分にマイボールスクラムで押し勝ち、さらには明大陣地10㍍ライン付近で相手のペナルティーを誘うと、ペナルティーゴール(PG)を選択。キックが持ち味の杉山がきっちりと決める。
 
両チームにハンドリングミスが目立つなか、キックの応酬でチャンスを狙い続ける。しかし、自陣深くでのパスミスから明大オフェンスに詰められペナルティーを取られてしまう。5㍍ライン上で明大ボールのラインアウトから密集でアタックを重ねられ、最後はゴール下に決められ3‐7。
さらに34分には明大FB山沢京平選手(2年)がディフェンスを外しながら前進し、最後はWTB山崎洋之選手(3年)にトライを許した。
 
3‐12とビハインドで終えた前半。望月の好タックルなども光り、明大の機動力を抑えながら我慢の時間が続いた。
 
迎えた後半、最初の得点がカギを握る展開だったが、9分に東海大のハイタックルから獲得した山沢選手のPGが決まり、点差は12点に広がる。
 
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▲力がぶつかり合ったスクラム

だが関東リーグ王者も黙ってはいられない。明大陣地22㍍ラインの東海大ボールラインアウトからモールを形成し、ゴールライン直前まで押し込み、この試合初めて東海大らしい攻撃を展開する。再び相手のペナルティーを誘いチャンスをつくると、FW陣は円陣を組み気持ちを整える。
そしてラインアウトモールを組むと、徐々に押していき、タタフがインゴールにねじ込んだ。杉山のゴールも決まって1トライ差まで追い上げる。勢いに乗った東海大は、31分にまたしてもラインアウトモールから最後は加藤がトライを奪ってついに同点に追いついた。

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▲加藤のトライに沸く東海大フィフティーン

しかし、この試合の明暗を分けたのはやはりペナルティーだった。試合終了間際、自陣深くで明大のアタックに我慢を続けていた東海大だったが、ゴールポスト前でノットロールアウェイを取られると、PGを決められて万事休す。直後のラストワンプレーに全力をかけたが、タッチライン外に蹴り出され、そこでノーサイドのホイッスルが鳴り響いた。
 
木村季由監督(体育学部教授)は「明大の押し込む力に対して粘れていたが、ペナルティーが痛かった。このチームをもっとプレーさせてあげたかった」と語った。主将のモエアキオラは「春から成長することはできていたと思う」とチームをたたえた。

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▲肩を落とす木村監督

来季も主力して期待がかかる眞野は「4年生を勝たせてあげたかった」と肩を落とす。1年生ながらリーグ戦を通じて全試合スタメン起用された酒井も、「(チームに)申し訳ないです」と唇をかんだ。

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▲ルーキーで唯一全試合出場を果たした酒井

試合後、“正月越え”(準決勝進出)を逃した選手たちはグラウンド上で呆然と立ち尽くすしかなかった。それでもチームメイトの肩を抱え合いながらスタンドに向かって一礼すると、東海大ファンのみならず明大ファンからも大きな歓声と拍手が送られた。試合には敗れたが、古豪・明大との熱戦は観戦していた全ラグビーファンの心をつかみ、熱くさせた証拠だった。 

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▲感情を露わにする副将の加藤

日本一の夢は来年に持ち越された。モエアキオラやタタフをはじめ、下級生の頃から主力として活躍してきた選手も多く抜ける。それでも、若い選手もメンバーに多く名を連ねた今シーズン。この日の悔し涙は必ず彼らを成長させるだろう。
 
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☆この結果により今シーズンの湘南校舎ラグビーフットボール部の戦いは幕を閉じました。熱いご声援をお送りいただきありがとうございました! 来シーズンも変わらぬご声援をよろしくお願い致します。
 
(取材・写真:下山充樹、尾澤亜海、峯本茉弥 記事:下山)

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“東海大のバスケ”貫く
5年ぶり5回目の優勝
 
12月16日 全日本大学選手権記念大会 決勝 対専修大 @大田区総合体育館

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▲決勝の舞台まで登りつめた東海大と専修大


【スターティングメンバ―】
11 大倉颯太(体1)
19 西田優大(体2)
22 笹倉怜寿(体3)
25 平岩玄(政3)
86 八村阿蓮(体1)
 
【試合レポート】
1週間に及ぶ全日本大学選手権記念大会(インカレ)も最終日を迎え、東海大もまた決勝の舞台まで勝ち進んだ。5年ぶりの優勝を懸けた戦いの相手は、専修大。専修大は準々決勝、準決勝ともに接戦を勝ち切るシュート力とインサイドの高さがあるチームだ。試合は序盤から東海大がリードをつかむ。今大会、東海大の大きな強みとなったセカンドユニットの5人をはじめベンチメンバーが、専修大にディフェンスをかけ続けリードを広げた。第4ピリオド終盤には、主将内田旦人(体4)をはじめとする4年生の4人がそろって出場し、試合終了のブザーを迎え優勝を決めた。

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▲5年ぶりの優勝を決めたチーム
 
第1ピリオド、西田がドライブで切り込みダブルクラッチを決め先制点を決めると、大倉のミドルシュートや平岩のインサイドからのシュートで加点する。一方専修大は、アブ・フィリップ選手(3年)の高さを武器にゴール下から得点を重ねる。東海大は、専修大に連続得点を許したが、西田が残り3分にバスケットカウントを決めリードを保つ。ピリオド残り1分にセカンドユニットの鶴田美勇士(体4)、秋山皓太(体4)、寺嶋良(体3)、津屋一球(体2)、佐土原遼(体1)が出場。寺嶋が速攻で得点を決め第1ピリオドを2212で終える。

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▲今大会優秀選手賞に選ばれた西田のドライブ
 
第2ピリオド、先ほどのセカンドユニットがスタートで出場。2−3のゾーンディフェンスで、相手のオフェンスの足を止めにかかる。相手が攻めあぐねている間に、鶴田がバスケットカウントを決めリードを広げる。勢いに乗った東海大は、寺嶋が中心となって速攻を仕掛け13点の差を広げたところで専修大がタイムアウトを要求。再開後、スタメンにメンバーを戻した東海大。大倉と八村がゴール付近でシュートを決め、4228で第2ピリオドが終了。

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▲ドライブからレイアップで得点を重ねた寺嶋
 
第3ピリオド、八村のシュートでこのピリオドのファーストゴールを奪う。専修大は、これまでシュートの確率が悪かった盛實海翔選手(3年)が速攻で得点すると、続けざまに西野曜選手(2年)が速攻で得点し、10点差まで詰め寄る。これには、東海大もタイムアウトを取る。流れが左右する時間帯だけに、得点が欲しい東海大。再開後、24秒バイオレーション寸前に西田が3Pシュートを決め、差を広げる。このシュートに続き、大倉がファールを受けつつもタフショットを沈め、バスケットカウントを決める。ここからは、お互いが得点を取り合う時間帯になる。残り1分強には、平岩が放った3Pシュートがリングに吸い込まれ、点の取り合いから一歩リードする。ピリオド終了間際には、フィリップ選手の高いマークがあるなか、大倉が3Pシュートを決め6549で第3ピリオドを終える。

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▲今大会MVPに輝いた平岩

第4ピリオド、八村のアシストから鶴田がゴール下でシュートを決める。その後、八村に代わって出場した佐土原のシュートで加点する。19点の差がついたところで、専修大がタイムアウトを取る。再開後、大倉、西田、八村、平岩、内田が出場。速いパスで相手ディフェンスを崩すと、最後は内田がミドルシュートを沈める。そのシュートにこたえるように、八村が相手シュートをブロックするなど、東海大の攻守がかみ合う。その後も内田が連続で3Pシュートを決めリードを広げる。残り1分を切ったところで、秋山、松浦翔太(体4)の4年生に加え、昨年のけがから関東リーグ戦から復帰した大倉龍之介(体3)が出場。最後は、鶴田がフリースローを2本とも決めきり試合終了。8870で勝利し、優勝を決めた。

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▲得意のジャンプシュートを3本決めた内田
 
2013年から決勝の舞台に進むも3年連続で敗れ準優勝で終わり、昨年は5位で終わってしまったインカレ。2年ぶりの決勝の舞台でチームを優勝へ導いた陸川章監督(体育学部教授)は、「ベンチメンバーも含めて、ディフェンスで粘ることができ、そこからオフェンスにつなげられていた。チーム全員でつかんだ結果だと本当に思える」と話した。昨年から主力を務め、初の日本一となった西田は「次は、ディフェンスにもっと磨きをかけて、なおかつ3Pシュートの確率をあげていく」と次を見据えた。スタメンではないものの主将として、また4年生としてチームを鼓舞し続け、今試合では3Pシュート2本を含む8得点を記録した内田は、「強みであるシュートが入ってうれしかった。自分が主将としてやってきたことが、結果につながってよかった」と振り返った。関東大学選手権大会では6位、関東大学リーグ戦では1位、そしてインカレで1位と、チームとしての成長がよく見えた今シーズン。来シーズンも東海大のバスケである、「ディフェンスからの速攻」を引き継ぎ、更なる成長を成し遂げるだろう。

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▲優勝に笑顔を見せたチーム
 
(取材:山野、白子、森田、増田 記事:森田 写真:森田)

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筑波大との激闘制す
2年ぶりに決勝の舞台へ

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▲幾度となく東海大の優勝を阻んできた筑波大との一戦

全日本大学選手権記念大会 準決勝 対筑波大 @大田区総合体育館
 
【スターティングメンバ―】
11 大倉颯太(体1)
19 西田優大(体2)
22 笹倉怜寿(体3)
25 平岩玄(政3)
86 八村阿蓮(体1)
 
【試合レポート】
5年ぶりの頂点まであと2勝。準決勝で迎えたのは、何度も東海大の優勝を阻み続けてきた筑波大。序盤筑波大が増田啓介選手(3年)の3Pシュートなどで先行するが、東海大も第2ピリオドからディフェンスの足が動き出す。第3ピリオドの序盤早々に逆転に成功し、その後も平岩や八村などのインサイド陣がリバウンドを取り続ける。最後は、西田の3Pシュートで差を開き7559で勝利。2年ぶりに全日本大学選手権記念大会(インカレ)での決勝の舞台に駒を進めた。
 
第1ピリオド、確率の良いシュートを決める筑波大がリードするも、大倉や八村が果敢にリングに攻め込みファールをもらい、フリースローでつなげる。開始3分には、八村がインサイドからバスケットカウントを決め、東海大に勢いをつける。その後のディフェンスでは、相手のミスを誘う積極的なディフェンスを見せた。しかし、筑波大の山口颯斗選手(2年)のミドルシュートや森下魁選手(3年)のインサイドからのシュートでリードを許す。残り2分に東海大がタイムアウトを取ると、試合再開後に西田の3Pシュートで差を縮め、1320で第2ピリオドへつなげた。

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▲八村の積極的なゴールへのドライブ
 
第2ピリオド、寺嶋良(体3)がファールをもらいフリースローで得点する。関東大学リーグ戦からセカンドユニットとして出場する寺嶋の持ち味は、相手コートから相手にプレッシャーを与えるディフェンスだ。「相手に思い通りのことをさせないディフェンスをして、速攻で走るのが東海大の流れだと思う。流れにつながるプレーをすることが自分たち(セカンドユニット)の役割だと思うし、それを全うできた」と寺嶋。寺嶋が攻守に勢いをつけると、寺嶋に代わった笹倉がミドルシュートを連続で決め差を詰める。2428と4点のビハインドで第2ピリオドを終える。

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▲東海大の武器である寺嶋のディフェンス
 
第3ピリオド、ハーフタイムに「追いつくことが目標じゃない。追いつき追い越すことが必要だ」と話した陸川章監督(体育学部教授)の言葉を体現するように、八村のフリースローから始まり、大倉、平岩、また八村と4連続得点で逆転に成功。開始2分強で怒涛の7得点に、筑波大はタイムアウトを要求した。再開後も、相手を24秒バイオレーションにさせる好ディフェンスを見せると、西田や八村がオフェンスリバウンドからシュートを入れた。第3ピリオドでも笹倉は、リングに攻め込みファールを受けフリースローを獲得。このピリオドで得た4本のフリースローを確実に沈めた。本人は「いつも緊張しているばかり」と話すフリースローだが、「周りの選手がリラックスさせてくれているので入っていると思う」と試合後ににこやかに話した。そんな堅実なプレーが魅力の笹倉のアシストから鶴田美勇士(体4)がゴール下からシュートをねじ込み、5046と4点のリードで第3ピリオド終了。

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▲笹倉の安定したプレーがチームを引っ張る
 
第4ピリオド、チーム全員が素早くパスを回し、フリーでボールが回った笹倉が3Pシュートを決め得点すると、その後出場した寺嶋が速攻を決める。八村もミドルシュートで加勢し、9点差をつけた開始4分ごろに筑波大がタイムアウトを取る。しかし、流れはかわらず八村がゴール下でリバウンドを取り続けた。ついには、オフェンスリバウンドからバスケットカウントを決め一気に得点に火をつけると、大倉のミドルシュートや平岩のインサイド、西田の3Pシュートで差を広げる。残り1分のところで、内田旦人(体4)、秋山皓太(体4)、松浦翔太(体4)、鶴田の4年生陣が出場。最後は、松浦がシュートを決め試合終了。7559と、終わってみれば失点を60点以内に抑えるディフェンスの勝利で決勝進出を果たした。

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▲ドライブで切り込む西田
 
2年ぶりに決勝進出を果たした東海大。試合後陸川監督は、「序盤は組み立てられた筑波大のバスケットを展開された。しかし、うちの強みであるディフェンスから逆転することができた。ディフェンスの勝利だと思います」と振り返った。インカレでは、どの選手も「強みでありそれが東海大のバスケット」と話す強固なディフェンスからの素早いオフェンスからの得点が、3回戦の明治大戦から見られるチーム。決勝で待ち受けるのは専修大。圧倒的なインサイドを誇る留学生に加え、多彩なスキルを持つシューターが所属する超攻撃型チームに、東海大がチーム一丸となって立ち向かう。

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▲チーム一丸で優勝を目指すチーム

(取材:山野、白子、森田、増田 記事:森田 写真:森田)

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