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MIWA-WALL〜我が家のクライミングルーム
フリークライマー大場美和。スポーツビズ所属。tokiwa_dc@yahoo.co.jp

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ボルダリングワールドカップ第4戦が、545日に中国の呉江で行われました。

まず結果はこちら。

男子
1
位 楢崎 智亜 (日本)
2
位 原田 海 (日本)
3
位 ヤコブ・シューベルト (オーストリア)
4
位 土肥 圭太 (日本)
5
位 藤井 快 (日本)
6
位 ヤン・ホイヤー (ドイツ)


女子
1
位 ヤンヤ・ガンブレット (スロベニア)
2
位 野口 啓代 (日本)
3
位 森 秋彩 (日本)
4
位 野中 生萌 (日本)
5
位 ジェシカ・ピルツ (オーストリア)
6
位 ジュリア・シャノーディ (フランス)

今回、6人の決勝進出者の内、男子は4人、女子は3人が日本人選手で、日本大活躍の大会でした。
女子3位の森選手はまだ15歳、男子の土肥選手は18歳と、若い選手も決勝で活躍しています。
そして肩の怪我で今まで休戦していた野中選手は今大会で復帰し、変わらない強さを見せてくれました。



女子決勝

1
課題目はゾーンの次の1手を取るところが核心で、選手達はムーブを工夫して難所を乗り越えました。
中でも驚きだったのは、森選手の登りです。森選手は他の選手と比べて身長が低く、最善策と思われるムーブでは距離が届かないことが多くみられましたが、そこを森選手は自身のクライミング能力でカバーして登っていくので、あっと驚くような動きが飛び出すのです。
他の選手の登り(コーディネーション)

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森選手

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ゾーンホールドを持った時点で体が伸びきってしまっているので、そこから勢いをつけるのは困難です。そこで森選手は、左手を離すと同時に右足を次のホールドに乗せ、体のたわみを作ってから片手で勢いをつけ、次のホールドを取りに行っています。
他の選手がコーディネーションムーブを選択している時点で、ゾーンホールドを持って普通に動くことは難しいはずなのに、森選手には持ててしまうんですね



2
課題目は、スロベニアのヤンヤ選手のみの完登でした。多くの選手がゾーンの次のホールドを保持できずにいる中、野口選手はゴールの一手前まで登り進めますが、力尽きたように落ちてしまいました。
しかし次に登場したヤンヤ選手は、余裕ありげに完登。
ゾーンの一手先を両手で持った野口選手は、そのホールドの悪さに少し動きづらそうにしながら次のホールドを取ると、一度右足を上げてから左足をあげて、慎重に動いていました。

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=3641" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

その部分をヤンヤ選手は、ゾーンの次を両手で持つと、両足を離して完全にぶら下がった状態になってから、左足を上げ、次のホールドを取りに行っています。ゴール取りも、しっかり体全体を使って余裕を持って取りに行っています。

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=4293" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

2019
BWCで、これまで全戦優勝しているヤンヤ選手の強さは異次元ですね。見ていて、ヤンヤなら登ってくれる!という謎の安心感があります。


4
課題目もヤンヤ選手の強さに驚かされました。初手のランジをまるで何百回もやってきたかのように鮮やかに決め、上部は他の選手が挑戦しても出来ず、誰も成功していないムーブで登りきました。一撃で。余裕で。強すぎ。
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この課題は野口選手と森選手も完登しています。核心はまたもやゾーンの次、左手を出す一手。これを取れた選手とら取れなかった選手の違いは、手を出すときの体の位置です。
オーストリアのジェシカ選手。ゾーンを右手で取り次の一手を出すとき、一つ前の大きなホールド高さには、胸あたりまでしか上がっていません。
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一方野口選手は、左手を出すときには一つ前のホールドの高さに、お腹が位置しています。体をあげることで右手がロックでき、左足にもしっかり乗れて、次のホールドを取る体勢が整います。
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結局、この課題を登りきった3人が表彰台に乗ることとなりました。




男子決勝

今回の男子決勝は、楢崎選手の登りがキレにキレていました。
まず1課題目の1手目、多くの選手が、左手で止めてから右手を寄せるムーブを選択しましたが、楢崎選手は両手で一気に1手目をおさえにいきました。持ち前の身体能力が光ります。

多くの選手が選択したムーブ
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楢崎選手のムーブ
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=8235" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
そしてゴールも軽く体を引き上げ、1課題目唯一の完登者となりました。


2
課題目も楢崎選手ならではの動きを見せてくれました。ゾーンを取りに行く動き、他の選手の動きはこうです。
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そして楢崎選手。
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両手で一気に飛びついています。普通こんな動きしようと思いません。


まだあります。3課題目の、ゴールの仕方です。
壁が垂直よりも奥に傾いている、スラブと呼ばれる壁。この壁はバランスをとってジワジワと登る壁です。
通常、ゴールもこのようにいいバランスを見つけて保持します。
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=11426" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
しかし楢崎選手はを駆け上がるようにして壁の最上部まで行き、ホールドの上に乗ってゴールしました。
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=11222" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
こういった動きを、自分の強みとして生かして登っているのがすごいです。


最終課題、1番の盛り上がりを見せたのは、今大会2位の原田海選手です。
この課題はゴールが遠く、その前のホールドがとても持ちにくいので、なかなかそこを超えられる選手がいませんでした。そんな中、原田選手はただ一人最終課題を完登したのです。

ゴール手前のホールドは、足が離れたら必ず落ちてしまうくらい持ちにくいホールドです。
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=12140" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
原田選手は、しっかり肘を曲げて体をあげることでなんとか耐えながら少しずつ登っていき、ゴールまでたどり着きました。
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/w4d0jn9aQFY?start=12284" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

3
位以下の選手が、1完登という厳しい課題の決勝でしたが、楢崎選手と原田選手は3完登という結果で、金メダル、銀メダルを獲得しました。


女子、男子ともに痺れる登りの連続でした!
今回は動画を交えて書いてみました。が、なんか違う...。
動画がそのまま見れるようにしたかったのに...。でも調べてみてもよくわかりません。泣
とりあえず一歩進歩ってことで。


次のワールドカップは、5月18・19日にミュンヘンで行われます。楽しみ!

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