仮面ライダー小説

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町のはずれにある港のそばの倉庫街。銀三兄妹は歩いていた。
「早くしないと。『あの方』がお待ちだわ」
綾香が二人の兄に言った。
「・・・・・・!来たか」
拓馬が閉じていた目を開き、言った。
「え?」
綾香が兄に聞きなおしたとき、
「待て!!」
紅輝、純一、健司が三人のところへ走ってきた。
「やはり、お前たちか」
拓馬が静かに言った。
「当然でしょ」
純一が言い返した。
「何をしに来たんですか?」
直也は丁寧に尋ねる。
「お前らの目的を教えてもらおうと思ってな」
紅輝が言う。
「知りたい?」
綾香が聞いた。
「ああ。言わないというのなら、力づくでも!」
健司が構えながら言う。
「ふ〜ん。できるかしら、あなたたちに?」
六人はにらみ合う。
「仕方ない・・・・・・。直也、綾香。行くぞ!」
「はい!」
「ええ!」
拓馬の合図に、二人が答える。
「何をする気だ・・・・・・?」
紅輝たちは身構える。そして拓馬が取り出したものは、


ライダーパスとベルトだった。


「え!?」
純一が驚く。
直也は黒いカードデッキを構えるとベルトが巻かれ、綾香が手を伸ばすと、空から黒いカブトムシ型のメカ、ダークカブトゼクターが現れた。
「お前たちも、ライダーシステムを!?」
紅輝の声が響いた。
「変身」
<ネガフォーム>
拓馬がライダーパスをセタッチし、
「変身!」
直也がカードデッキをベルトに装填、
「変身♪」
<HEN-SHIN>
綾香がダークカブトゼクターをベルトにセットした。
「!!」
紅輝たちが驚く中、拓馬が仮面ライダーネガ電王に、直也が仮面ライダーリュウガに、綾香が仮面ライダーダークカブト・マスクドフォームに変身した。
「あら、また驚いたみたいね?」
ダークカブトが言った。
銀三兄妹が変身したライダーは色こそ違うものの、紅輝たちが変身するそれと同じ姿をしていたのだった。
「まさか、俺たちと同じように変身できるやつがいたなんて!」
健司は言った。
「まあ、僕らのシステムも本来は向こうが使うはずの物だからね」
純一がそれに答える。
「よし、俺たちも行こうぜ!」
紅輝が叫ぶ。
「OK!」
「よっしゃあ!」
純一はデンオウベルトを腰に巻き、ライダーパスを取り出した。
健司はカードデッキを構え正面に構えると、ベルトが腰に巻かれた。
紅輝は手を伸ばし、飛来したカブトゼクターを掴んだ。「「「変身!!」」」
純一はパスをセタッチ、健司と紅輝はカードデッキとカブトゼクターをそれぞれベルトにセットした。
<ソードフォーム>
<HEN-SHIN>
純一は仮面ライダー電王・ソードフォームに、健司は仮面ライダー龍騎に、紅輝は仮面ライダーカブト・マスクドフォームに変身した。
「俺、再び参上!」
電王の声があたりに響き、戦いの火蓋が切って落とされた。



「ふっ!」
「らぁ!」
リュウガと龍騎の拳がぶつかる。
「意外にやるな!」
「そちらこそ」
一瞬睨み会うと、再び離れた。



「うりゃあ!」
「はっ!」
電王とネガ電王の剣がぶつかり、火花が散る。
「まさかお前がニセモノ野郎だったとはな!」
電王がネガ電王に言う。
「悪いが、お前の実力は見切っている!」
ネガ電王が剣を振り下ろし、電王の剣を弾く。
「なめんじゃねえ!!」
電王は剣を振り上げてネガ電王に斬りかかったが、ヒラリとかわされた。
「フン、まだまだだな」
ネガ電王が言い放つ。
「この野郎!」
電王が走り寄った。



「りゃあっ!」
キャストオフしたカブト・ライダーフォームが正面に蹴りを放つ。
「当たらないよ?」
同じくキャストオフしたダークカブト・ライダーフォームはそれをわずかに動くだけでかわす。
「はっ!」
逆に猛烈なスピードでダークカブトが拳を繰り出し、カブトの腹にめり込んだ。
「がはっ!」
「それっ!」
そしてダークカブトは蹴りでカブトを飛ばす。
「ぐっ!」
地面を転がるカブト。そこに龍騎と電王が駆け寄ってくる。
「大丈夫か!?」
「ああ・・・」
カブトはよろよろと起き上がる。
「どうしたの?もう終わり?」
リュウガとネガ電王の間に立つダークカブトが挑発するように言った。
「おい、どうすんだよ!?」
電王がカブトに聞く。
「やるしかない!ライダーキック!」
カブトがカブトゼクターの角を倒した。
<RIDER KICK!>
「喰らえ、俺の必殺技パート2!」
電王がライダーパスをセタッチする。
<フルチャージ>
龍騎はデッキからカードを引き抜き、左腕のドラグバイザーに差し込んだ。
<ファイナルベント>
「行くぞ」
「「はい」」
ネガ電王はライダーパスでセタッチし、ダークカブトはダークカブトゼクターの角を倒し、リュウガも龍騎と同じようにデッキからカードを引き、ブラックドラグバイザーに差し込んだ。
<フルチャージ>
<RIDER KICK!>
<ファイナルベント>
カブト、龍騎、ダークカブト、リュウガの四人が跳び、電王とネガ電王はそれぞれ走り寄った。
「「ハアッ!!」」
カブトとダークカブトのキックが空中でぶつかり、
「「だあぁぁっ!!」」
龍騎とリュウガの、赤と黒の炎に包まれたキックが衝突し、
「おりゃあぁっ!!」
「フッ!!」
電王とネガ電王の刀身がしのぎを削った。
六人の必殺技が炸裂し、あたりに衝撃波が広がった。
強烈な閃光が消え去った後、立っていたのは黒いライダー達だった。
「が、はっ・・・」
倒れているのは紅輝、健司、純一。
「これで分かった?あなた達じゃ私たちに勝てないってことが」
ダークカブトが言い放つ。
「く・・・くそ・・・」
三人は起き上がることもできない。
「時間を食いすぎた。二人とも、行くぞ」
ネガ電王がダークカブトとリュウガに向かって言った。二人もそれに従うように歩き出す。
「待ちなさい!」
その時、後ろから声が聞こえた。
そこにいた者全員が後ろを振り返った。
「美咲!」
そこに立っていたのは、美咲――仮面ライダーファムだった。
「あら、野沢さん。来たの?」
ダークカブトが言った。
「美咲、お前で勝てる相手じゃない!逃げろ!」
紅輝が必死に言った。
「多上くんは黙ってて!ここは私が・・・・・・」
「遅いわよ」
次の瞬間、ダークカブトの拳がファムの腹をとらえていた。
「な・・・!?」
変身が解除された美咲が地面に倒れる寸前、ダークカブトがその肩をつかまえ、背に担いだ。
「どういうつもりだ?」
健司が聞いた。
「彼女には、ある実験の実験台になってもらうわ」
「何!?そういうわけにいくか!」
「あら?その体でもう一度私たちと戦うつもり?」
「ぐ・・・」
健司は言葉が返せない。すると、ネガ電王が口を開いた。
「なぜお前たちが俺たちに勝てないのか、教えてやろう」
その言葉に、リュウガが続く。
「私たちのシステムと、あなたたちのでは、実はそれほど差はないんです。では、何が違うのか・・・」
そしてダークカブトが言う。
「それは、『覚悟』よ」
すると、純一が言い返す。
「覚悟?それなら僕たちだって・・・」
「まだ足りないのよ。あなたたちのじゃ、ね」
そう言って三人は歩きだした。
「待・・・て・・・」
紅輝がゆっくり体を起こしながら言った。
「そうだ、もう一ついい事を教えてあげるわ」
ダークカブトは紅輝には構わずに言った。
「あの学校、実はもう一人スパイがいるんだよね〜。まあ誰かは言わないけど」
それだけ言うと、今度こそ三人は去って行った。


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