稲川淳二の恐怖ブログ

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「夏と言えば怪談、怪談と言えば稲川淳二」と、
いろいろなご縁で、テレビに雑誌に、
そして今回の特集にと出演させていただいて
大好きな怪談を演じて、皆様に清涼をお届けしてまいりましたが、
季節はすっかり秋になりました。


昨年は、私の都合で出来なかったんですが、 
皆さんの要望もあって、今年は還暦記念に、
川崎のシネチッタのほかに、仙台・大阪でも、
特別に“冬”の怪談を、 12月に行うことが決定しました!
http://www.inagawa-kaidan.com/schedule/index.html


夏から始まったこのブログも、
そろそろおしまいとさせていただこうかとおもいます。
本当に、この度はブログをご覧いただき、
どうもありがとうございました。


怪談が好きな人がいてくれて、
このブログを見てもらえたり、


また、怖い話を投稿してくださったり、
怪談動画を投稿してくださったりと、
みなさまには、一所懸命がんばっていただけて、
大変励みになりましたね。


とってもうれしいです。仲間です。
私はそういう、怪談仲間が大好きです。


怪談て、本当は楽しい時に話すものですからね。
修学旅行、海へ行って砂浜でもって、
そういう時に話すものですよ。
悲しい時の怪談てあまり聞いたことないですよね。


怪談というのは、仲間がいる、聞く人間がいる、話す人間がいる。
順番に話していき、お互いが話して、お互いが聞く。
これが怪談の面白さです。


みなさんも、なかまたちと今後も怪談を大いに楽しんでくださいね。
わたしもまた、とっておきの怪談をご用意して、
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。


ありがとうございました。



稲川淳二

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さていよいよ、夏に応募された「みんなの怖い話」の投稿紹介も最後の1本となりました。
今日は、ドライバーさんから寄せられた話をご紹介します。


■みんなの怖い話 15「公園の少女 」(ペンネーム:ドライバー )
※5話に分割し投稿されたものをまとめてご紹介します。
※本ブログでは前編・後編に分けてご紹介します。


私は長距離便のトラック運転手をしております。
この稼業を長いことしているとそういった話(心霊現象)をわりとよく耳にするのですが、
これからご紹介する話は、私の後輩が実際に体験したことです。

もうかれこれ7年程前の夏の話になりますが、
私とその後輩は同じ定期便の仕事をしておりました。
その仕事は神戸から広島の三原市というところまで、
決まった荷物を決まった曜日、決まった時間に輸送する仕事なのですが、
後輩は月曜日と水曜日、私は火曜日と木曜日のそれぞれ週2回のローテーションで
荷物を運んでおりました。
距離にすれば240〜50kmなのですが、高速使用が許可されていましたので、
私達は山陽道を使いトラックを走らせました。

先に述べたように決まった時間に荷物を発着させるわけですから、
トラックはほぼ決まった時間に決まった場所を通ります。
そして、そんな場合は休憩を取る場所も大体決まってくるものです。

その日後輩は広島で荷物を降ろし終えて、いつものように帰路につき、
そしていつものように高速道路のサービスエリアで休憩をとろうと思ったらしいのですが、
なぜかその日はボーっとしていたのか、いつものSAを通り越してしまい、
仕方がないので次のパーキングエリアで休憩をとったそうです。
そこは丁度、広島と神戸の中間ほどで、トンネルが連続する区間にポツンとあるパーキングエリア。
後輩はいつものように軽食をとって少しの仮眠をしたあと、またトラックを走らせました・・・
パーキングエリアを出て3kmほどいくとトンネルが3つ連続するのですが
その3つ目のトンネルを抜けていった先、山が切れると左側に100メートルほど離れて、
高速道路より少し低い位置を道路が並行して走ってるのが見えてきます。
そのさらに100メートルほど奥の山裾に団地と思われる建物が3棟、
こちらから奥へと並んで建っていました。
そしてその団地の前にはすべり台や、砂場、ブランコなどが置かれた小さな公園。
その左側には数十メートルの間隔をおいて民家が建ち並び、山間の小さな集落といった感じです。
実際にこの場所を知っている方ももちろんいらっしゃるでしょうし、
私も当然ながらこの景色を見ています。

そこを通り過ぎるとき、後輩がふと何気なくその団地の前の公園に目をやると、
一人の少女がすべり台の横に立っているのが見えたそうです。
時刻は18:00時をまわり、あたりが薄暗くなりはじめるころ。
年齢は小学校の1〜2年生くらい。
その少女は何をするでもなく高速道路の方をじっと見つめていたといいます。
髪を頭の両側で束ね、黄色いリボンをつけて、服装は水色に白の縦縞がはいったワンピース。
靴は白いスニーカーで黄色い靴下を履いていたそうです。
表情は青白くうつろで、このとき後輩はなぜか自分が見つめられているような気がしたといいます。
でも、その時はさほど気にすることもなく後輩はそのままトラックを走らせ、
この日も無事に帰庫しました。この日が水曜日。

そんなことがあったことも忘れかけていた翌週の月曜日のことです。
後輩はいつものように広島で荷降ろしを済ませ帰路についていました。
そして先週に休憩をしたパーキングエリアに差し掛かると、ふとあの時のことを思い出したそうです。
後輩が言うには「なぜなのかわからないけど、少女のことが頭に浮かんだ」というのです。
時刻はあのときとほぼ同じ頃・・・後輩はどうしてももう一度あの場所を「見たい」というより、
「確認」したいと思ったそうです。

そしてトラックがその場所に差し掛かると、後輩はトラックのスピードを落とし、
よく見えるように左斜線に入りました。3つ目のトンネルを抜けて、山が切れ、道路が見えてきて、
そしてあの日と同じ光景が左側に見えてくるはずでした・・・

ところが・・・そのとき後輩の目に飛び込んできたのは思いもよらない光景だったのです。
それは、団地や公園の様子が、先週そこを見たときとはあまりにも一変していて、
ひどく荒廃していたらしいのです。
後輩は「火事とか、何か事故とかあったのだろうか?」と一瞬思ったといいます。

そのときです助手席側で「バズン!」と音がしてキャビンの左側が斜めに落ち、
左前方のタイヤがガタガタズルズルと鳴っています。
助手席側で「バズン!」と音がしてキャビンの左側が斜めに落ち、
左前方のタイヤがガタガタズルズルと鳴っています。左前のタイヤがバーストしたのです。
後輩は慌てながらもゆっくりと左の路肩にトラックを誘導し、安全な場所へ止まりました。
トラックのタイヤは自分では交換することができないので、業者を呼ばなくてはなりません。
数十メートル後方に高速道路備え付けの電話があったので、後輩は三角停止板を立て、
電話をするためにそこまで歩いていきました。
そして電話を済ませると後輩は業者が来るまでの間、トラックの少し後方で待機しながら
(危険防止のため、停車中の車中にはいないのが原則です)
そこから見える例の団地と公園を観察しました。

マジマジとそこを見た後輩はさらに驚いたといいます。
団地のきれいな肌色だったはずの壁はそこかしこ黒ずんで、
灯りが漏れていたような記憶さえもある窓は割れていたり、窓ガラスさえ無かったり・・・。
もちろん建物の中は真っ暗。ガス爆発でもあったか?・・・とも思ったらしいのですが、
建物全体がもう何年も人の住んでいた気配さえも感じられないというのです。
さらに団地前の公園は、背の高い雑草が生い茂り、
すべり台やブランコなどもボロボロなのが見てとれる・・・もう公園と呼べるものではなかったと。

あたりはもうだいぶ日が暮れてきており、そこには妙な不気味ささえ感じたといいます。
ありえない!たった一週間でこの変わり様はありえない・・・
じゃ、先週見たあの光景はなんだったのか?幻だったのか?場所を間違えているのか?
自分の思い違いか?・・・いいや、そんなことはない!
自分は確かにここであの光景を見ている・・・
後輩はそのとき少し頭の中が混乱したといいます。
そして何より・・・自分が見たあの少女は?


・・・そのとき、後輩はハッとあることに気付きます・・・
「待てよ・・・いや・・・そうだ・・・そうだよな・・・」




<後編へ続く>

★みんなの怖い話 15「公園の少女」 (後編)はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/tokushu_mystery_2007/24717025.html

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今日は、リュウ さんから寄せられた話をご紹介します。


■みんなの怖い話 14「病院の窓辺で 」(ペンネーム:リュウ)


私は小学4年生でした。

母方の祖母が危篤という知らせがあり、
仕事のある父を置いて先ずは母と2歳下の妹と、
入院しているという病院に向かいました。

私の家は北海道の北見市の隣町にあり、祖母の病院は函館市で、
最寄駅で日に1往復の函館終着の特急に乗っても
当時は12時間近くかかる遠さでした。
そのため、記憶は曖昧なのですが、
昼過ぎに自宅を出て一旦札幌で下車して
小樽の父方祖母宅に泊まり、翌日午後に着いたと思います。


駅からタクシーに乗り、市立病院の正面玄関の車寄せで下車し、
ふと上を見上げると向かって右、2階か3階の窓辺に祖母が立ち、
笑って手招きしています。


「あ、おばあちゃん、あそこにいるよ」と私は母に言いましたが、
運転手にお金を払おうとしていた母には聞こえなかったのか取り合ってくれません。
そこで妹にも「おばあちゃん、あそこだ」と指差しましたが
妹も生返事で窓の方をみて「うん?」と言ったきりでした。


3人で病室に入ると祖母がベッドに寝ていました。
人口呼吸器を付けられ意識がない状態で、
子供の目で見てもとても起き上がれる様子ではありません。
脳出血とのことでした。


じゃあ、さっき手招きしてたのは先に着いていたという伯母だったのか?
と思いましたが、後で聞くと伯母はしばらく病室にはいなかったといいます。
また当時伯母は30歳前でしたので、
いくらは母娘で似ていたとしても50歳くらいの祖母とは
子供でもさすがに間違えることはないと思いました。


また、病室の窓から外を見てみると右下に車寄せの庇が見えますので、
祖母が見えたのはやはりこの部屋で間違いないと思いました。


笑顔で手招きしていたのは、生死の境にいた祖母の生霊だったのでしょうか?
そして何故私だけにみえたのか?、不思議です。


この時のことは母も妹も全く記憶にないと言います。
遠くに住んでいたためそれまで数回しか会っていませんでしたが、
祖母にとって私は長女の初孫です。
このことが何か関係があるのかもしれません。


数日後、祖母は意識が戻ることなく亡くなりました。
祖母宅の2階で寝ていたところ、
夜中に祖父の「ばば、死んだぞー」の大きな声で目を覚ましました。
夜中に起きることなんて滅多にない私でしたが、
予感があって眠りが浅くなっていたのか?
これも忘れられない後日談です。


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これはねぇ、子供の頃ってそういう体験しそうですよね。
まして小学校4年生くらいというと
一番そういう意味で多感であるというか
物に対する自分なりの判断ができてくる。

おばあちゃんの肉体は意識がないような状況で、
人工呼吸器をつけてますが、
おばあちゃんの魂はきっと可愛い孫が来てくれたことがうれしくて
多分手招きしたんでしょうねぇ。

そういうことってありますよね。
不思議なことってありますよね。
病院では時々そういう話があるようですよね。

人間ていうのは、死ぬ瞬間に何か知らないけれども
とてつもないような奇跡というか、出来事を起こしたりしますものね。


これもひとつの愛かもしれませんね。

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今日は、こころん さんから寄せられた話をご紹介します。



■みんなの怖い話 13「海で呼ぶ声」(ペンネーム:こころん)


俺の家は漁業なのでおやじとよく漁へいきます。
その日も漁に出かけたのですが、なにしろ波が高く午後からの出港となりました。


時間の経つのも忘れるぐらいその日は忙しく
漁が終わった頃はもうとっぷりと日が暮れていました。


「おい!もう8時廻ってしまったか・・」
「おやじ・・早く帰ろう。」
「今夜はここで寝るぞ。」
「どうして?」
「漁に出て日が暮れたら絶対に船を動かしたらいけねぇ。
 そう昔から言い伝えがあるんだよ・・だから今夜はここで寝るいいな・・」
「おやじ・・それって、どんな言い伝え?」
「日が暮れて無理して船動かし港へ帰っているとこの海で亡くなった人たちが現れて、
 船に乗せてくれとせがんで来るんだよ。
 断るものなら手に持っている柄杓で船に水入れられて沈没させられる。」
「・・・・おやじ大丈夫か?」
「ここで静かにしとれば大丈夫や!さぁ船底でねるぞ」
「わかったよ」

そう言って俺達は船底で寝ることになったのですが。
俺が軽い眠りから覚めたらどこららともなく無数の音が聞こえてくるのです。


コン コン  コン 


おやじを見ると高い鼾かいて熟睡してます。
俺は怖くなり毛布をスッポリかぶり静かにしてました。
すると船の真下から今度は

「船だ〜船だ 帰りたいからはよ動け〜」


そういうこの世のものとは思えぬ声が
舟の真下の至る所からしてきました。


それから急に横で寝ていたおやじが起きて立ち上がり
妙な言葉を口走りそのまま泡を吹き気絶してしまいました。


それから、船を叩く音と真下から聞こえる声は
朝日が上る直前まで聞こえていました。


俺は恐怖を必死のこらえ何とか朝を向かえました。
おやじも少し遅れて気が付き起き上がってきました。
それから港へと帰りついたのですが・・
昨日の夜の出来事は一生忘れられません。
あの声は二度と聞きたくありません。


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これは滅多になかなかないですよね。
海の話っておもしろいですがね。

お父さんと漁に出てる、このシチュエーションもいいですよね。
漁業をしてらっしゃるわけだ。

海の上で、船底でもって寝るということで、
船の体験ていうのがそうないですから私も分からないですけど
なんか独特なものがあるでしょうね。
けっこう孤独ですよね。
海の上にぽつーんと浮いている船の上にいるわけですからね。

昔からの言い伝えがあるというふり、
この辺が面白いですよね。

船の真下から、「船だ〜船だ 帰りたいからはよ動け〜」と言っている。
これはもう、絶対この世のものじゃないですよねぇ。
そんな声が船の中にいて聞こえたら、そりゃ怖いですよ。
状況がこれおもしろいですねぇ。

お父さんの言うとおりだったんですねぇ。
でも無事助かったわけだ。


海には不思議があるんですねぇ。
たくさんの亡者がですね、次なる獲物を探してるのかもしれない。
呼ぶんですよね。
呼ばれないように気をつけないといけませんね。

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今日は、ひよりみねこ さんから寄せられた話をご紹介します。



■みんなの怖い話 12「アイゼンの靴音」 (ペンネーム:ひよりみねこ)


あれは今から20年ほど前、家族とS岳に登りに行った時のことです。


翌日の山頂へのアタックを控え、登山道口の山小屋に泊まった夜。
宿泊客の皆が寝床に就く中、布団の中で起きていた私は
登山道口からやって来る複数の靴音を耳にしました。


こんな時間に下山してくる人なんかいるのかな、と思う内
靴音は山小屋の前までやって来て、やがてガラリと戸を開ける音がしたのです。


山小屋は平屋で、室内中央を土間の廊下が突き抜ける造りになっていて、
泊り客はその廊下を挟んだ座敷に布団を並べて寝るので、
室内を見回すに障害になるような仕切りはありません。


誰かが山小屋に入ってきたというのに何の物音も声も立たないので、
さすがに不審に思って上体を起こして見回しました。
・・・しかし廊下には誰の姿も無く、
室内奥でストーブ番をしている小屋の女将さんも何事も無い様子なのです。


まさに狐につままれた気分で横になると、
隣の私の妹が布団の中で私に訊いてきたのです。


「お姉ちゃん、今入って来た人達、何?」


翌日山頂で、慰霊碑を見ました。
父の話では、その昔この付近で山岳部の学生達と引率の先生が遭難死したとのことです。
・・・冬山登山で。


今更ながら私は昨夜耳にした靴音が、
アイゼンを付けたものだということに気付きました。
下山して、あの山小屋で泊り客の書く宿泊日記を読む機会があったのですが・・・
宿泊客の中に慰霊登山に来ている人達がいることを知りました。
山頂で見た慰霊碑の、あの山岳部の先生の遺族でした。
毎年、慰霊登山に来ているということです。


・・・会いにきたんだ。
そう確信してより、何故かその体験は私にとって恐ろしいものではなくなりました。


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これねぇ、私、結構こういうの好きですよ。

山小屋に泊まるという
普段自分が生活している環境とはまったく違う状況、
非日常の状況がそこにはあるわけですよね。

後で分かったことでは、宿泊している客の中に、
慰霊登山に来ている人たちがいると。
会いに来てくれたんでしょう、きっと霊の方もね。
ありがとう、という意味で。

でもよく霊というのは山の中をね、徘徊するって言いますよ。
登山客に混じって山を登ってる人がいるっていいますからね。
あるかもしれませんねぇ。

やっぱり平地にはない、不思議な空間ていうのが
そこには存在するんでしょうね。

これもなんとなく妙に心地いい話ですよね、私にしてみると。
そんな感じがしましたね。

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