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築地二丁目の喫茶店「ひよ子」。 築地とは言っても市場ではなく、新富町寄りの旧い路地にあります。 この看板に外見。 普通の方はわざわざ入ろうとは思わないでしょう。 でも、実はこのお店、一度知ったら必ずまた通ってしまうという魔のお店として知られています。 平日の午後二時ごろだというのに、ほとんど満席です。 (30人は入れるほどかなり広い店内なのですが) たいていお勤めの方です。クリエイティブなお仕事と思われるお洒落な方もいらしゃれば、 いかにも役付きというご年配の方もおられます。 そしてあちらには若いカップル、そして数人のおばさまグループ・・・。 客層がめちゃくちゃです。 でも、ひとつだけ確かなことは、皆さんここが初めてではないということ。 その証拠に、だれもメニューをくださいとは頼みません。 品のよさそうな高齢のご夫婦で切り盛りされているお店です。 新しいお客様が入ってくると、奥様の方が「お時間いただいておりますがよろしいでしょうか?」と もの凄く柔らかい物腰で尋ねてくれます。 鳩山首相のお母様みたいです。 誰一人、「え?時間かかるの?」なんて言いません。 ニッコリ笑うだけです。 そうすると奥さんがオーダーを通しながら厨房のご主人にこう報告されます。 「カウンターのお客様、お時間いただきました。」 ああ。 こんな会話、もうないです。 次々と入ってくるお客さん全部に繰り返しています。 「お時間いただきました。」 お知り合いに連れられて初めてこのお店を訪れる方は、たいていこれにやられてしまいます。 そして、ほとんどの方が注文されるのがこちら、 ミックスサンドと珈琲。 こちらのお店の魔力は「お時間いただきました。」の心だけではありません。 サンドウィッチ・・・絶品です。 こんなに単純なものがなぜこれほど美味い????????? 唸ること必至です。 パン、しっとりとして柔らかです! ハム、ふつうのものより厚いです! トマトときゅうり、なんでこんな新鮮なお味になるのか不思議です! そして、なんでこれでたったの220円なのでしょう!? かわいらしいお手拭きと、ソルトの瓶が添えられます。 もう、わけがわかりません。 そして珈琲。 これもなんだか知らないですけどすごく落ち着く味です。 気取ってないけど、間違いなく喫茶店でしか飲めないあの味です。 どうしてこれが150円ですか? 写真少なくてすいません。 でも、こちらのお店ではこれが限界です。 喫茶店「ひよ子」。 大人の散歩の心強い味方です。 (おタバコに過敏な方は避けられた方が無難ですが・・・。) 喫茶 ひよ子:東京都中央区築地2-10-2
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東京【昭和レトロ】グルメ
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台東区谷中、中華料理の「春木屋」さん。 つづきです。 お爺さんが二皿目のおかわりを終えるころ、わたしの注文した「支那そば」の登場です。 見た目そのままのレトロな「支那そば」。 「春木屋」と名乗るだけあって、鳥ガラ系ではなく魚のダシです。 美味しい?と尋ねられますと、ちょっと困ります。 文化財なんです。これは。 仕事のあとの一杯として、十分いける懐かしの味です。 ときどき天井を見上げながら啜っておりますと、 お爺さんとお婆さんが言い合いを始めます。 このあと店を出るまで30分かかりました。 なぜですって? だって、他にお客さんいないんですよ。 かっこうの「カモ」じゃありませんか。 私の支那そばを出してくれたお婆さん、またさっきのようにテレビが見える席に着席。 お爺ちゃんは相変わらずシャカシャカ箸を動かしています。 と、お婆ちゃん。「ちょっと食べすぎ!」 「いいんだよ。」 「だってそれで三杯目じゃない。いくらなんでも食べすぎよ。」 「おいしく食べられんだからいいじゃないか。あっち行っちまったら喰えないんだからさ。」 「だめだめ。食べ過ぎ、食べ過ぎ。」 「いいじゃないか。うまいんだから。ついさっきぼたもち三つ喰ったんだけどさ、 また腹減っちゃったんだもんさ。」 「そんなに食べたら身体に悪いんだから。」 「いいんだよ。ほんとにさ、あっち行っちまったら・・・なぁ〜」 と、ニッコリこちらに微笑みかけるお爺さん。 はまりました。 「ほら、お彼岸でしょ。でね、ぼたもち三つ、さっき喰っちまったの。 俺の親父、明治30年生まれなんだけど、この店こうやって俺に残してくれてさ、 何の心配もなくこうやって今までやってこれてるわけ。 本当に親父には感謝してるんだよね。」 こうして幕を開けた「春木屋物語」。 明治生まれの初代が三重県から単身上京し、 洋食屋などで修業を積んだあと屋台で支那そば屋を開業。 その後店舗を持つも戦時中の強制疎開で谷中に移ってくるまでを語り尽くしてくれるお爺さん。 その言葉の端々に、亡き初代への感謝の思いが溢れていました。 このミカン、話の途中でお婆さんが厨房から持ってきてくれました。 もちろん、サービスです。 なんか嬉しくて、空になったラーメン容器の陰で、これだけこっそり写真撮りました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「一発狙ってヤマはってたような奴らはみんな身体こわしてダメになっていったよ。 コツコツが一番。身体が一番。だから、婆さん、タバコやめなっていってんだよ。」 (お婆さん)「・・・」 30分に及ぶ歴史物語の終わり近く、いつのまにかお爺さんとお婆さんの立場は逆転していました。 「お水おかわりするかい?」 そう言って立ち上がったお爺さんに 「いえ、もう遅いですから。」と断りをいれて、ようやく席を立ちました。 「春木屋物語」。 ちょっと聞いてみたくなりませんか? 20:00過ぎに谷中にいかがですか? 聞くなら今ですよ。 |
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昭和レトログルメ・・・口で言うのはかんたんですが、時として勇気が要ります。(なんのこと?) というのも、「昭和」というのは江戸や明治に比べればまだまだひよっこだけに、 見かけが勝負!みたいなところがあります。 本日ご紹介のお店もその代表格。 あくまでも文化財としてのご紹介です。 ところは台東区谷中。 ツアー終了後、根津方面からいい気持ちで夜の路地を抜けていきますと、 「春木屋」さんです。 時刻はすでに20:00をまわっています。 ダメモトで扉を開けます。 お爺さん、おばあさん、食事中です。 店内に他にお客さんはいません。 私だけです。 「何だ、今ごろやってきて!」そんな冷たい空気は微塵もありません。 「いいですか?」 「はいはい、いいですよ。どうぞ、どうぞ。すいませんねぇ。」 わかりますよね。この口調。懐かしい昭和のお婆ちゃんならではの穏やかで優しい響きです。 「ラーメンください。」と言うと、 「はいはい、支那そばですね。」と受け直してから、 お婆ちゃんがそそくさと立ち上がって厨房に消えていきます。 お爺さん、黙々と食事中です。 たぶん小皿で二皿ぐらいの簡単な料理をおかずに、テレビを見ながらせっせと箸を動かしています。 すごく・・・おいしそうな食べ方です。 御飯を召しあがるとき、箸が小刻みに動くのです。 大急ぎで御飯を食べる様子をアニメなんかで表現するとき、 シャカシャカ動きますよね。あれです。 どっちがお客さんかわかりません。 空腹の身には眼の毒なので、あらためて店内を見渡します。 レトロと言えばこれ以上ないほどレトロな内装です。 でも不思議と不衛生な印象はありません。 テープでのつぎはぎや赤茶けた壁の色にもかかわらず、 要所要所はきちんと掃除されているのがわかります。 お爺さん、何と一度厨房に入っておかわりしちゃいました。 またシャカシャカ・・・それはそれは美味しそうに。 私の支那そばですか? きっと次回レポートのときまでには出てくると思います(^−^)
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【昭和レトログルメ】No.001 栄屋ミルクホール(ラーメン) 昭和20年創業 こんなのずるいです。 いかにも戦前といった佇まいの激シブ店舗。 看板には「軽食・喫茶」、そして のれんにも、ちゃんと「ミルクホール」と書いてあるのに、 ああ、 中華そば屋さんだなんて。 しかも、レトロな東京ラーメンだなんて。 そのうえ、かなりおいしいと評判だなんて。 ひどいです。 ▲こんな素敵なお店にひとりでは入れない、そんな勇気がない!という淑女・紳士のためにこそ 私どもの漫遊行(ツアー)はあるのです。 栄屋ミルクホール: 東京都千代田区神田多町2-11-7
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