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RESTORATION
〜ラスタータイル編その2〜
 
皆さま、お久しぶりです!またもや“〜ラスタータイル編 その1〜”から2か月ちょっと経過してしまいました!!
 
前回はラスタータイルの簡単基礎知識や様々な劣化事例、その症状についてお話しさせていただきましたが、今回はさらにもう少し深く性質や洗浄の注意事項などを探っていきたいと思います。
 
 というわけで、前回も登場した画像です。
 洗浄剤の選定ミスでラスター釉が損傷し、均一であった光沢が斑状に消失してしまった状態です。
イメージ 1
    
 
 こうなるともう元には戻すことができません。
 ラスタータイルの汚染、とりわけ虹彩汚染を取り除くためには酸性の洗浄剤が有効ですが、ラスター釉は非常にデリケートなことから取り扱いには十分な知識と経験値に裏付けされた施工を行わなければ取り返しのつかないことになってしまうのです。
 
 ではどういった洗浄が安全で有効なのでしょう??
 結論から言って、虹彩汚染を形成する汚染物質をすべて取り除かなければ良いのです。
 次にその代表的な例を紹介します。
 
洗浄事例1
 
イメージ 2

 無機(ケイ素系)汚染と有機(シーリング等)による虹彩汚染が顕著なラスタータイルである。
 酸性の洗浄剤で除去すれば、かなりの洗浄結果は得られるが、ラスター釉に対するダメージも勘案し、あえて中性二相洗浄剤を選定した洗浄例である。


                                    


洗浄前


イメージ 3
 中性二相洗浄剤を選定したことで、無機系汚染物の除去はできないが、有機汚染物を除去することである程度の美観を回復させ、且つラスター釉をできる限り傷めず延命した例といえる。
  







洗浄後
 
 
  つまり、虹彩汚染を形成していたのは無機質のケイ素の汚染物とシーリングなどの油分から成る有機質の汚染であるわけです。
 解説:
 ①無機系汚染の除去法:酸性洗浄剤、または研磨材により除去が可能。
 (中性洗浄剤、中性二相洗浄剤では歯が立たない!)
 ②有機系汚染の除去法:中性洗浄剤、中性二相洗浄剤により除去が可能。
 
 となるわけです。
 しかしここで問題なるのが、ラスター釉へのダメージです。
 ①の除去法では無機汚染物質は除去できるでしょう。
 しかし、酸性の洗浄剤を使用するとダメージを与えかねないのです。
 ラスタータイル専用と言われる酸性洗浄剤も多く存在しますが、まったくダメージを与えないとは言い切れないのです。
 ダメージを与えてしまうと晴天時にはキラキラと輝いて美しく見えても、曇天時には損傷斑が顕著に現れたりする危険性があるのです。
 
 
損傷事例1
              
 
イメージ 6

 酸性洗浄剤の選定ミスにより、ラスター釉を損傷。
 光の照射角度により、劣化したラスター釉の斑が顕著に露呈する。
 
 
 
 
 


  
  この写真のようになってしまうのです。怖いでしょ!
 酸性洗浄剤全てがこのような症状を引き起こすわけではないのですが、選定を間違えればこういった状態を呈してしまうのです。
 
 
では、研磨洗浄はどうでしょう?
無機汚染には研磨材を使用した研磨洗浄も有効ではあるのですが、残念ながらラスター釉ってかなり低温で焼成されることから、研磨行為に対しても決して安全とは言えないのです。
 ラスター釉にも多くの種類があることは皆さんご存知であると思いますが、中には信じられないくらい弱いものも存在しています。
 その最たるものが次の事例です。
 
 
損傷事例2

イメージ 4

  洗浄を実施するにあたり、洗浄メソッド立案のため、下見調査を行う。
 低所部分には随所に擦ったような人為的光沢の消失を確認する。
      

 
 
 
 




イメージ 5

 そこで、建物オーナー様、建物管理会社様の了解を取り付けてテスト洗浄を履行した。
 写真は表面の塵埃を取り除いたのちに水を含ませた白パッドで軽く数秒擦った状態である。
 
 ラスター釉はいとも簡単に剥離し、光沢は消失した。
 
 
 
如何でしょうか?当該事例は平成5年竣工の建物であり、3年経過した平成8年に外壁(ラスタータイル)の洗浄を実施するため専門業者に洗浄メソッドの提案を依頼したところ、その専門業者は、低所部分には至るところに擦った跡?があり、ラスター釉が無くなっている部位を確認してしまうのです。
 
当初は日常清掃においてアルミナ研磨材を含有する研磨パッド(茶、緑、赤、パッド)で清掃を行ったものではないかと推測されたのでした。
そこで、情報を収集、すると日常清掃でこれらのパッドは使用していない!との情報を得るのです。
日常清掃では1階部分の低所をたまに白パッドのみで軽く水洗いしているとの情報が入ったのでした。
 
テストでは半信半疑ではあったけど、研磨材を含有しない白パッドで軽く擦ることになりました。
するとこ、こ、これはッ! ど、どうしたことでしょう!!!
本当に軽ぅ〜くこするだけで、いとも簡単にラスター釉が剥がれてしまったのでした〜〜〜さぁ大変((((゚Д゚)!?
 
皆さまもご存じのとおり、茶、緑、赤、パッドって不織布にアルミナ研磨材をレジンで接着したものですよね。
アルミナ研磨材ってモースコードをみたって炭化ケイ素の次に堅い物質ですものね。
ラスター釉を損傷させるくらいは朝飯前ですよね。
だけど今回のテストは研磨材など含有しない単なる白パッドです。
洗顔に使用してもよいくらいの代物です。僕なんか洗顔のみならず全身これで洗っていますからね。皮膚が傷ついたり剥がれたりしたことはありませんョ(笑)
 
なのにその肌にも優しい白パッドで、軽く擦っただけで、ラスター釉が取れちゃったんです!!
 
テスト前にはプレウオッシュを行って、タイル表面に付着した土砂やカーボンはしっかりと取り除いています。
土砂ってケイ素ですから、残っていたら研磨材の役目をしてしまうのです。
当然カーボンも残っていると大変ですよね。しっかりと洗浄して取り除いています。
それからタイル目地の珪砂も絡まないようにしっかりと洗浄したのです。これが絡むと“研磨焼け”をひきおこしかねないですからね。
そうやって、純粋に白パッドと水だけで擦ったわけです。
そ、それなのにラスター釉は剥がれてしまったわけです。
確かに極端な事例かもしれません、だけど、ラスター釉って奥が深い!!本当に研磨に超弱いものもあるんだなぁと、この時実感してしまいました。
 
 
 ですから…、
 また洗浄事例1に戻りますが、
この事例は経年の変化でラスター釉がかなり傷んでいることから酸性洗浄剤や研磨材の使用を控えたのです。
そしてラスター釉の延命を旗印に中性二相洗浄剤のみで施工を貫徹、結果、無機系汚染の除去はできないものの有機系汚染の除去は見事に成功し、結果、見え方評価においても十分評価を頂ける品質で納品できた事例なのです。
 
ラスタータイルって、本当にデリケートです。汚れを落とすことは容易でも、釉を損傷させてしまったら本末転倒!だから、必ずしも完全な除去が高品質とは限らないのです。
 
 
今回のまとめ
この事例から言えることは、汚れを完全に落とさずに釉を守ることで延命を図る。
 
時として、TECは汚れを落としません!
そういう洗浄にも意味があるのです。
 
ということで、
ラスタータイルもTECに任せて安心なのです。
 
 
さて、次回はラスタータイル最終章となります。それではまた!
Don'tmiss it
(投稿者M..H)
東京外装メンテナンス協同組合

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