「夷」
江刺華舞斗の旗、そして衣装やはちまきにはこの「夷」の一文字が入っている。結成当時から3年間続けた「蝦夷(えみし)」をイメージする1文字として使っている。
蝦夷(えみし)とは、広い意味で我々が住む岩手県に昔住んでいた人々のことを指す。北海道で使われるそれとは読み方も違う。坂上田村麻呂が初代征夷大将軍としてこの地に住む蝦夷の民を征伐しに来たなんていうのは小学校あたりで習ったような気がする。その辺は野坂代表の方が詳しいのであんまり深入りしないでおく。
さて、この「夷」という一字、辞書では「昔、中国で未開人、蛮族をさしていった語から、異民族」などといった記載もある。自分たちとは違った民族を野蛮な者と卑下していうときに使うようだ。決して野蛮なわけではないが、もしかすると「異民族」、いろいろな意味で他と「異なるもの」という意味からはチームカラーとしても合っている。見ている方からはある種独特の雰囲気を感じる方もいるようだ。
また、この「夷」は「えびす」とも読む。そう、あの七福神の中のえびすさんだ生業を守護し福利をもたらす神として広く信仰されている。もともとは大漁祈願などで漁民の間で広く信仰されていたものが商人や農民にも広まったらしい。私は商売の神様のような感覚があったので今までちょっと勘違いしていた。YOSAKOIソーランなるジャンルにおいてはソーラン節が入っている。こじつけにはなるがそうすると「海」をもイメージする文字となる。
曲のテーマは変わっても、我々がこの「夷」を使い続けているのは結成当時からテーマにしていた蝦夷の影響にあると思う。蝦夷の民が中央に反抗しながら、勇猛かつ果敢に生きた時代、我々の原点はそこにある。
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