久しぶりにこの話題に触れてみたい。2007/10/14「演舞考察(2)」の続き(書庫「演舞考察で見ることができます。」 書庫:演舞考察
視覚、聴覚的に印象に残る部分については(1)(2)で述べてきたが、それらを構成して創る演舞となると、単純ではなくなる。たとえ印象に残ってもそのベクトルがいろいろな方向を向いていたのでは、一回きりの印象で終わってしまう。今回は演舞(チーム)のコンセプトについて触れてみたい。
例えばYOSAKOIソーランまつりのような規模の大きいYOSAKOIまつりを一日見てきたとすれば、40チームから50チームは見ることができると思う。その中で「家に帰っても印象に残ることができる」演舞というとすごいことだと思う。もちろん長年いろいろと見てきている人であれば好みもあるだろうからどのチームも同じ目線でというわけには行かないと思うが。映像として記憶できるものって少ないと思うので、印象に残るというのはそのチーム・演舞を象徴する構成やパート・曲や唄だと思う。
別な視点で考えると、例えばCMなどではその中の曲・キャッチのワンフレーズが印象に残ることで商品の売れ行きに大きな影響を及ぼすと思うし、イメージもできると思う。お笑い芸人だって、何かのネタをやっても印象に残る部分は一部分だったりする。小島よしおで言えば「そんなの関係ねぇ!!」(もう古いけど)など。CMなどにおいてはその目的は、その商品の売り上げ増であったり、お笑い芸人であれば人気を得ることになる。しかし、YOSAKOIの演舞の目的はそういったものとは性質が違う。
演舞考察(1)で触れたように大前提は
大前提として、我々は演舞を通して「観客に感動を与える演舞」を創るのがその目標の一つである。
というものだった。だから、「そのチーム・演舞を象徴する構成やパート・曲や唄」をより印象に残らせるような演舞を創ることが必要なのである。ただ、めずらしい演出をして印象に残ったとしてもそれが、その場の観客の注目をあつめても「観客に感動を与える演舞」となりうるかは大きな疑問なのである。それよりは自分たちのコンセプトというか表現方法を強くすることによって印象に残りたいのである。
具体名は出さないが北海道のチームさんにやはり自分たちのコンセプトを崩さないところも複数ある。まったく同じ曲を使って毎年演舞しているのではなくても、やはり自分たちの色を持っているのである。その中には、曲が始まった段階から「びしっ」とした緊張感が伝わるところもある。私はこれが最も理想的な演舞の創り方であり、それが積み重なることによって印象に残っていける、観客に感動を与えることができるのだと思う。
もちろん、毎年コンセプト、印象を変えながら演舞を創ることもひとつであり、「今年はどんな演舞を見せてくれるのか」といった期待も重要であるとは思う。しかし、それって、うまくいっているときはいいのだが、見る側がある種自分の期待を裏切る演舞だったときに、反動として負のイメージがついてしまうと思う。
今回の締めとしては、「自分たちの色を踏襲しながらチーム・演舞を象徴する構成やパート・曲や唄を創る」のが望ましいとでもしておこう。もちろんそれが一番難しいことなのだが。次回もチームの色について触れてみたい。(次は何ヵ月後に?)
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