大前提:我々は演舞を通して「観客に感動を与える演舞」を創るのがその目標の一つである。
例えば一人の観客が、丸一日YOSAKOIまつりを見たとする。チームはそれぞれがオリジナルの曲でオリジナルの構成で演舞するが、この一人の観客が家に帰って「あのチーム、よかったな」とか「あのチームってかっこいいよな」って思う基準って何だろう。感動を与えるにはまずその演舞が印象に残ることが必須であると考える。印象に残ることの延長線上に『感動を与えること』があると思う。ここでは「人に感動を与える演舞」の第1段階としての「人の印象に残る演舞」をテーマに、このブログの管理者である私の考えをつづっていきたい。(私見なのでその点はご理解いただきたいです。)
人は目で見て耳で聞いてその映像(ビジョン)を認識する。つまり目で見た演舞と耳で聞いた楽曲がその人に与える印象の元となる。目で見るものはその人の視線の先で大きく違う。しかし、耳で聞いた楽曲はたとえよそ見をしていても耳に入ってくるものである。さらに、耳に入ってくるものは楽曲だけでなく、踊り子の掛け声そのものもある。つまり、「人の視線を集める部分・構成」と「耳で聞き取る楽曲や踊り子の掛け声」が最も重要な要素といえる。何を当たり前なことを書いているんだと思うかもしれないが、間違いではないと思う。
「人の視線を集める部分・構成」
視覚的に印象に残る部分・構成とは、その人が見ているシチュエーションによっても違ってくる。ここでは視覚的な面を考えていく。
ステージの本当に最前列、もしくはパレード会場で踊り子に近い場所であれば、視線はある程度その近くにいる最も特徴のある踊り子だろう。「特徴のある」というのはいい意味でもあり悪い意味でもある。つまり、ものすごく動きのキレた表情のいい踊り子かもしれないし、どこかおぼつかない、ほかの踊り子よりも自信がなさそうに踊る踊り子かもしれない。このシチュエーションであれば、もしかすると演舞全体の構成がはっきりと認識できない場合もあると思うので、こういった個々の特徴的な部分に目がいくと思う。
またこれとは違って、ものすごい人数の観客が入っていれば観客席の後方で見たり、桟敷席なるものがあってゆったりと見ようとするならばステージの前景を見渡せるやや高い位置にいるだろう。そういった観客は、双眼鏡でも使わなければ踊り子個々の表情や動きは小さくしか見えないだろうし、視線が集中するのは全体の構成であると思う。少人数のチームが苦悩するのはここに理由があると思う。
最後のパターンは現地ではなく中継や録画をテレビで見る場合だ。この場合は踊り子個々の表情や動きもさることながら、映像構成によってはステージ全景もわかる。
つまり、観客の見る位置によって、まったく同じ演舞でも印象に残る部分はやや違うと思う。もし見えた部分で同じ点が印象に残るとすれば、衣装の早換えや小道具などだろう。もちろん遠巻きに見たのでは大まかな色や特徴的な形しか印象には残らないが。
視覚的な印象の結論として私が考えるのは以下のとおりである。
○踊り子に近い位置で見ている観客・・・踊り子の表情や踊りそのもののレベル・迫力を強く感じることができる。全体の構成・隊列や踊りを揃えている技術などを見るのは難しい場合もある。
○踊り子から離れている観客・・・そのチーム全体の演舞構成を感じることができる。しかし踊り子個々の表情や気迫は感じにくい。
○中継もしくは録画映像で見ている観客・・・カメラが捕らえた映像でしか演舞を把握できない。しかし、マルチアングルでのDVDなどでは何度も見ることによってその演舞全体や踊り子個々を見ることができる。
もちろん、ここで言う観客は一般的な観客を想定している。チーム関係者などは当然目がいくところは違うかもしれない。たとえどんなシチュエーションからでも全景や演舞構成が気になる・・・かもしれない。
次は「耳で聞き取る楽曲や踊り子の掛け声」つまり聴覚的な部分にスポットを当ててみます!(次っていつになるか・・・)
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