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西加奈子
i
久しぶりに彼女の作品に出会った。
手に取る前に、逡巡した。
独特の表紙、何の本?
イメージだけで、中身が想像できない。
シリアで生まれ、養子縁組でアメリカへ渡った女の子。
自分の存在に疑問を持ち、幸せであることを疑問に思う。
ー1✖ー1=i
数学上は存在しないものとされる、そのiと
自分自身の名前が同じであることに悩み傷つく彼女
大人になっても、殻から抜け出せない。
親友の助け、最愛の伴侶との出会い、流産、両親の愛情
パズルのピースが組み上がっていくように、経験していく全てが彼女の中で少しずつ変換されて、整理されていく
自分の存在って、何なんだろう
ロスの海の中で、地球という母のお腹の中で、生まれ変わるラストのシーン
存在しなかった i は、愛によって存在するものに
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