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富士山が世界文化遺産に登録されたことは誰もがご存知のことと思います。
そして明日山開きされ、多くの観光客が向かうことが容易に想像できます。
登山を行う観光客と、登山を目的とする登山客と。
二つの差はほとんどないのでしょうが、前者は山を甘く見る遊びの客、後者は山を登るに際して事前の準備を怠らない客と区別できると思います。
明日以降、例年に比べて前者の量が圧倒的に増加することが予想されます。
これまでより問題が多く発生することは日の目を見るより明らか。山の管理組織、レスキュー隊などの迅速な対応も当然ですが、登山者が、知らない人同士でも互いに気を配ってもらいたいものです。
ゴミのポイ捨て、軽装登山による諸問題、登山路以外への侵入、動植物の無断採取など、考えられる問題は数多あります。
そういう問題を起こす人がいないよう周囲の人に目を遣り、体調不良を起こした人がいればためらわず手を差し伸べ、問題を起こした人がいれば躊躇せず注意を。
見知らぬ人に声を掛けることは難しいですが、ちょっと勇気を出して、誰もが楽しく登山できるよう、一人ひとりが気を付けてほしいですね。
と、登山する気の無い私が注意するのもおかしな話ですが。
写真はヒメムカシヨモギの、本来あってはならない根。
不定根です。
ミズナラの器に生えていたこれは、根ごと引き抜くことは不可能だったので地面すれすれの所で切って、60cmの長さをいくつかに切り分けていつも遣っている水に沈めました。
葉っぱや古い茎でそうするように、水に養分を溶け出させて草木の栄養にしようと考えていたためです。
しかし事は私の予想から外れてしまいました。
水に完全に埋没させ、空気と触れることがないようにしていたのですが、それでもヒメムカシヨモギは根を生やし生き延びました。
一部弱っているものもあるものの、ほとんどは以前と変わらず、むしろ切り分けたことで頂点を失って腋芽が生長、全体的に活性化してしまいました。
養分搾取を狙ったはずが、逆に水の中のわずかな養分を吸い上げられてしまっているようです。
これはこれで面白いのでいいのですが。
こちらはヒメムカシヨモギの花。
さすがに腋芽は花を付けるほどの元気を手に入れていませんが、元々蕾があった部位は水没させられてからも水を吸い上げながら花に養分を送り、こうして水中花を咲かせました。
残念ながら咲くと同時に花の中に水が浸入、花粉を雄しべに固着させているようで、受粉することはないようです。結実されて今以上に養分を吸い上げられないので残念どころか助かっている、のかな。
植物の生命力に時に驚き、感動し、敬意を忘れることはないのですが、水没状態で生き永らえ、生長し、あまつさえ花開くというところまでいくとなると、あまりの生命力に苦笑いが浮かびます。
腋芽も今はまだ花を付けていないだけで、遠からず花を咲かせるまでに生長することでしょう。
そのうち中に花の咲き乱れる水が現れる事になります。
どんな光景になるのか、楽しみです。
惜しむらくは、それが地味な小さい花だという点でしょう。
それでもいい画になるだろうという期待を抱きつつ、見守ることにします。
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