Tom's blog

”モノづくり”は楽しい

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浜松市 I 氏からオーダーをいただいているスピーカー・ネットワークが完成し、
実際のスピーカーを繋げての音響測定・試聴チェック

その怪物は浜松市の某所に鎮座していた。
イメージ 1

I 氏が案内してくれた場所は、
浜松市にある旧織物工場の膨大な跡地内にある木造の倉庫だった。

それは、
TWがJBLのプロ用コンプレッションドライバー2440+プロ用ホーン2355で、
WOがALTEC A7の箱に38cmウーファー416-8Bが2個取り付けられている変則的な代物だった。

TWは良いとして、WOはもはや狂気さえ感じる!

音響的に見ると、以下の点が気になる。
(1)2個のWOユニットの位置が14'(約356mm)ずれていることによる音響干渉
半波長(位相差180°)が356mmの周波数(F)で大きなディップが生じるはずだ。
F=340000/(356×2)=478(Hz)

(2)実質的なキャビネットの容量が半分になることにより低音の音圧が不足する。
A7のキャビネット容量をネットの図面から算出すると約340リットル
補強材やスピーカーユニット等の占有分を除くと約320リットル
1個当たりの実質容量は半分になるので160リットル

(3)簡易スリットバスレフによるバスレフ共振のアンマッチング
ポート面積が比較的少なく、ポート長もバッフルの板厚分(約20mm)なので
バスレフの効果はかなり少なさそう。
反対に言えば、アンマッチングによる悪影響はさほど多くなさそう。

ALTEC 416-8Bの出力音圧レベルは、97dB/W・m
理想的には、パラのダブルウーファーにすることで電力が2倍で+3dB、
振動板面積が2倍で+3dBとなるので
同じアンプ・ボリューム位置で103dBが得られる。

一方TWの方は、JBL 2440の出力音圧レベルが118dB/W・m
ただし16Ωなので、同じアンプ・ボリューム位置で電力が1/2になるので-3dBとなり、
115dBとなる。
よって計算上は-12dBのアッテネータが必要になる。

使用しているアッテネーターは8Ω用のVISATON LC 95に
固定抵抗7.5Ωを端子3に直列、
端子1と2の間に並列に追加して16Ω用に適正化している。
よって実質的な減衰量は以下の表の様に計算される。
イメージ 2

以上より、アッテネータのツマミ位置はセンター付近と予想された。

簡易測定器PHONIC PAA2を使用して音圧周波数特性を見ながら調整を行ったが、
実際はMAX位置(-8dB)が最適位置だった。

スピーカーの調整は、実際にやってみなきゃ分からない。

2018/1/31追記
その後の調査でALTEC 416-8Bの出力音圧レベルは97dB/W・mではなく、
101dB/W・mであることが判明。
ということはパラのダブルウーファーの出力音圧レベルは107dB。
よってTW(115dB/W・m)の適正アッテネータ減衰量は-8dBとなり、
調整値と一致する。

アッテネーターの調整が終わると、
今度は同行したS氏によるTWとWOの位相合わせ。

カットオッフ周波数(500Hz)3波のバースト波を再生し、
オシロスコープで観測して1発目が同じタイミングで
マイク位置に届くようにTWの位置を調整する。
イメージ 3
結果、
TWのホーン開口部がキャビネットのバッフル面から約5cm位奥が最適だと分かった。

下側のWOからの500Hzは振動板の奥行き方向のほぼ真ん中付近が音源位置と考えられ、
上側のWOは、フロントロードホーンの中央付近が音源位置と考えられる。

2つのWOの500Hz再生音のベクトル的(位置と方向と音圧)合成位置と、
TWの500Hzの音源位置(ホーン中央付近)が合う位置で位相が合うことになる。


その後、いつもの試聴曲を試聴した。
イメージ 4
すごい!
この高音のダイレクト感はなんだ!
ボーカルも癖がまったくない!
さすがに、低音の量感は控え気味だ。

上記気になる点(3)についての改善策は、今後I 氏に提案してみようと思っている。

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