|
不可解な愛と反動形成との相関 勝手なコラボ企画 the same as… / ONE OK ROCK
ひっくり返した湯桶のお湯は、ひと塊で頭にぶつかり、床で弾けた。 無駄に広い古い風呂と、お湯の衝撃が何だか懐かしい。 前触れなく引戸が開く。 父さんか。湯気を分け入ってかかり湯をすると、湯舟にざぶんと浸かった。 「ふぅ〜っ」 父さんの感嘆符が届く。 僕が湯舟に沈むと溢れたお湯が存外な音をたてた。 「東京も随分変わったんだろうなぁ」 「多分ね」 「学生の頃だから、三十五年前か」 会話は進展することなく、二人でタイル壁の模様を眺め続けた。 ふと思い出した。 「小さい頃さぁ、よく言ってたでしょ、お天道さまが見てるぞって。それ、この前、後輩に言っちゃってたんだよね」 相好を崩した父さんに連投する。 「気付いたんだけど、お天道さまって自分自身だよね」 「そうだな。神であり宇宙であり自分自身でもある」 「じゃあ、自分が神!」 「かもな」 父さんは立ち上った。 「母さんを心配させるなよ」 見送る父さんの背中は、幼い頃見たのと変わらないと思った。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【勝手コラボ楽曲】⇒the same as…【歌詞付き】/ ONE OK ROCK
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 邦楽







