海外駐在よもやま話

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・運命の分かれ道 虫の知らせを大切に。

安全な中の例外体験その2.

これはUSA駐在期間の終盤を迎えた頃の話。

別項の(生業の足跡)でも少し状況は説明したと思うが、USAの新会社設立で奔走し度が過ぎて、体調を壊してしまっていた時期だった。

シカゴに駐在していた同僚が1商品のプロダクトマネージャーを担当していて、西部地域全域の営業担当をしていた私と2名でその商品に絞って1週間の予定で拡販活動を行う予定でスケジュールを立てた。

まず、LA地域周辺のカスタマーを二日ほど回り、その後サンフランシスコ近くのシリコンバレー地域を回る予定にしていた。

スケジュールは立てたものの私の体調は思わしくなくそれに加えて何となく気が進まないような気持を引きずりながら、LA地域のカスタマーを1日目に回った。

しかしその夜、ふと、こんな精細のない雰囲気でカスタマー回りしても営業活動としてマイナスであり、今回は中止し日を改めていくことにしようと思い立ち同僚に訪問の延期を切り出した。

勿論、私が抜けても同僚が一人で行く選択肢もあって色々と話し合ったが、結局、次の日の午前中だけLAのカスタマーを回って後のスケジュールは延期することにし、フライトもそれに沿って変更する事にした。

そんな訪問途中でのスケジュールの延期、変更は稀で、ましてやこんなドタキャンまがいの急な変更は初めてだったが、そのときは私が余程体調が悪かったのか、自然な流れとしてそうなった。

そして次の日午前中にカスタマーを1社回った後、同僚は昼過ぎのフライトでシカゴに帰り、私は、オフィスに戻り、内部の仕事をこなしていた。

ところが、その日の夕刻、ショッキングなニュースがあった。

LAとサンフランシスコ間のその日の夕方のフライトがハイジャックされ、その犯人の要求が通らなかったため、絶望した犯人が飛行機もろとも自爆したと言う。大変な事件が起きたなと思い、続きのフライトナンバー等の情報を聞いていて、はっと思った。

見覚えのあるフライトナンバーは、昨日まで我々が搭乗しようとしたフライトナンバーと同じではないのか?

急いで今回のオリジナルスケジュールを見てみたら正しく同じ便だった。

何という事だろう! 今回の我々の稀なマイナス思考の決断が自分達の命を救ったのだ。

この事件はこの便名の飛行機会社の元従業員がクビになった恨みを晴らす為に起こした人為的事件であり、その巻き添えで乗客、乗員150名前後?が犠牲になった痛ましいものだった。

次の日の朝、シカゴの同僚に待ちかねたように電話したが、彼も勿論そのことに気付いており同じような気持で二人で電話で、

「助かった!」「助かった!」

を連呼していたと思う。

最後に同僚が私の体調の悪さのお陰で命拾いしたことに感謝する内容のコメントを貰い、体調の悪さでその頃ずっと気分まで落ち込んでいたが、さすがにその時は、(人生、何が幸いするかわかったものではないな。)と運命の不思議さと生きている幸福を感じたものだ。

この時の運命の分かれ道は、(自分の気持に正直に行動するかどうか。)だったように思う。

同僚と電話で

「お互い無理しなくて良かったな。」

と言い合ったが、確かに気が進まないとき、突っ張って逆の決断をしなかったことが、結果的に命を救ったことになった。

(虫の知らせを大切に)とよくいうが、私はこのとき以来、特に自分自身の(根拠のない予感)をも判断や決断の材料として利用するように心がけている。

(1月12日掲載分を再編集した記事です。)

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